GMOグループと言えば、日本におけるIT大手企業ですね。インターネット上における様々なサービスを手掛けており、その名称を目にしたことのある方も多いはずです。
そのGMOグループが強く関係する銀行として、GMOあおぞらネット銀行が存在します。投資関係にも強い企業なので、そちらに関係したサービスも充実していますね。
今回は、GMOあおぞらネット銀行について考察していきましょう。
目次
サービス概要
GMOあおぞらネット銀行とは、GMOあおぞらネット銀行株式会社が提供するネット銀行のことです。GMOインターネットとあおぞら銀行の提携で誕生した銀行であり、銀行業としてはかなり新しい会社ですね。
口座開設については、15歳以上の日本在住者であれば申込可能です。15歳未満の方でも口座開設自体は可能ですが、親権者が先に口座開設した上でお子様用口座の代理申込みが必要です。

口座開設に必要なサービスは特にありませんが、
GMO IDを用意しておくと便利ですよ。
まずは、GMOあおぞらネット銀行のサービス概要を見ていきましょう。
サービス概要 | 適用 | |
---|---|---|
提供会社 | GMOあおぞらネット銀行 | GMOインターネットと あおぞら銀行が提携 |
ATM入金手数料 | 無料 | |
ATM出金手数料 | 100円+税 | 無料回数サービス有 |
振込手数料 | 無料 | 同行宛の振込 |
無料回数サービス適用時 | ||
69円+税 | 他行宛の振込 | |
定額自動入金 | - | |
Pay-easy | 対応 | |
普通預金金利 | 0.001% | |
定期預金金利 | 0.02%~0.03% | 0.03%は6か月以上2年未満の預入 |
GMOあおぞらネット銀行ではブラウザ上のネットバンキングを中心に利用する他、スマホアプリとして専用の取引アプリも用意されています。Pay-easyやつかいわけ口座の一部操作はブラウザが必要となりますが、より便利に口座を使いたい場合にはダウンロードしておきましょう。

取引アプリではログインせずに残高等を簡単にチェックすることも出来るので、
ネット銀行で不正が気になる方でも安心して使えますね。
また、GMOあおぞらネット銀行ではキャンペーンも定期的に開催されているので、よりお得に口座を使いたい場合は時々チェックしておきましょう。もしこれから口座を開設する場合であれば、新規開設者向けのキャンペーンも活用しましょうね。
提携ATM

GMOあおぞらネット銀行口座はその名の通り店舗を持っていない銀行ですが、入出金の方法として提携他社のATMを使うことが出来ます。提携数自体は控えめながら大抵の地域で使えるはずなので、現金を取扱いたい場合は事前にチェックしておきましょう。
GMOあおぞらネット銀行の提携ATM
- ゆうちょ銀行ATM
- イオン銀行ATM
- セブン銀行ATM
入金手数料に関してはいつでも無料ですが、引出しは所定の回数以上を行うと100円+税の手数料が課されます。引出し上限は初期設定で1日50万円までとなっていますが、0~200万円の範囲で1,000円単位の設定が可能です。

ATM出金手数料の無料回数については、
後述するカスタマーステージによって決定されます。
また、セブン銀行ATMであれば「スマホATM」にも対応しており、スマホさえあればキャッシュカードが無くても入出金が可能です。スマホATMを使うためには口座の取引アプリが必要となり、引出しの限度額は50万円までとなっています。
お子様用の口座

GMOあおぞらネット銀行では15歳未満の方がサービスを利用する場合、口座開設済みの親権者が代理することで口座開設が可能です。この口座は基本的なサービスであれば利用可能ですが、通常の口座とは異なる取り扱いがされます。
お子様用の口座では一部サービスが制限され、例えばデビットカードを発行することが出来ません。ただし、お子様用口座ではキャッシュカード単体であれば発行しているので、ATMによる入出金は可能です。
それ以外にも外貨預金取引が不可能となっている等、全体的に出費や投資に関する取引が制限されているようですね。お子様用のネット銀行開設に不安を感じる方であれば、GMOあおぞらネット銀行を選択しても良いかもしれませんね。

こちらの条件で口座を開設しても、
対象年齢に到達すれば通常のサービスが使えます。
ポイントサービス

GMOあおぞらネット銀行ではポイントサービスも提供されており、銀行口座での取引状況に応じて設定したポイントが付与されます。対応しているポイントサービスはGMOポイント又はPontaであり、この2種類から1つを選択しましょう。
ポイントサービスを利用するには、各種ポイントサービスとの連携登録が必要です。ポイント付与日は毎月15日なので、それまではどちらかとの連携登録を維持してくださいね。

他のGMOサービスを利用していない限り、
大抵の方にはPontaがおススメですね。
GMOポイントとは、GMO IDで提供されているポイントサービスのことです。1ポイント=1円としてGMOグループの各種サービスで使える他、IDに登録したGMOあおぞらネット銀行口座には500ポイント以上100ポイント単位での換金も可能ですよ。
ポイントは振込や送金の受取り、口座引落とし等が還元対象として指定されています。1取引につき1ポイントですが、もらえるだけお得ですよね。
カスタマーステージ

GMOあおぞらネット銀行ではカスタマーステージというランク制度が用意されており、銀行口座の利用状況に応じてサービスの内容がグレードアップします。毎年3月・6月・9月・12月の四半期区切りで判定が行われ、判定月の20日に条件を満たしていればステージが上昇します。
それでは、会員ステージのグレードアップ条件を見ていきましょう。尚、実際のステージ名称は「テックま」ですが、ここでは「ステージ」で統一します。
会員ステージのグレードアップ条件
- ステージ1:条件無し
- ステージ2:外貨預金残高30万円以上又はデビット利用30万円以上
- ステージ3:外貨預金残高300万円以上
- ステージ4:外貨預金残高500万円以上
ステージの判定条件は外貨預金が中心ですが、外貨預金の所持数は時価換算で判定されます。そのため預入した時よりも円高になっていると、ステージ条件を満たさなくなることがあるので注意しましょう。
また、ステージ毎のサービスは以下のようになっています。
ステージ毎のサービス内容
- ステージ1:出金手数料2回無料、振込手数料1回無料、デビット還元率0.6%
- ステージ2:出金手数料5回無料、振込手数料3回無料、デビット還元率0.8%
- ステージ3:出金手数料7回無料、振込手数料7回無料、デビット還元率1%
- ステージ4:出金手数料20回無料、振込手数料20回無料、デビット還元率1.2%
ステージ4のサービスは非常に魅力的ですが、正攻法で条件を目指すのはかなり難しいはずです。こちらは外貨預金に興味のある方であれば良いのですが、そうでなければ無理に意識する必要はありません。

外貨預金はFX取引と異なり円安まで待つことも可能ですが、
元本の減少もあり得るサービスなので慎重に利用しましょう。
もしどうしてもステージ4を適用したいという場合は、後述のプラチナデビットカードを発行することもおススメです。こちらであれば特典としてステージ4が適用されるので、振込手数料無料サービスやカード還元率を最大限活用したい場合には重宝しますよ。
外貨預金

20歳以上の方又は親権者の同意を得た13歳以上の方であれば、外貨預金も利用可能です。GMOあおぞらネット銀行は外貨預金を売りにしたネット銀行であり、他行と比較して為替手数料がかなり低く抑えられていますね。
例えば米ドルは1通貨辺り2銭となっており、これは全ての国内銀行の中でもトップレベルで安い手数料となっています。GMOあおぞらネット銀行の外貨預金を通して、投資を始めてみるのも良いかもしれませんね。

外貨預金は一部通貨の優れた預金利息も魅力の1つなので、
そちらを目的に外貨預金を利用しても良いですね。
GMOあおぞらネット銀行には外貨定期預金を提供していませんが、それでもかなり高い金利が適用されているようです。いつでも円に戻せる分、外貨定期預金より利用しやすいかもしれませんね。
つかいわけ口座

GMOあおぞらネット銀行ではつかいわけ口座というサービスが提供されており、開設した口座を親口座として子口座を作成することが可能となっています。作成可能なつかいわけ口座は最大で10口座までであり、これはいつでも設定可能です。
作成したつかいわけ口座には個別に用途を指定することが可能で、指定した子口座の残高が優先で利用されます。例えばある子口座を出金口座として設定した場合、ATMで出金するとその子口座から預金が引落されます。

預金や支出の管理をしっかり行いたい場合、
つかいわけ口座は何かと重宝するはずです。
また、使い分け口座には個別の口座情報(支店・口座番号)が設定されており、受金専用の仮想口座として使うことも可能です。ネットオークションや下取り等の振込先を指定する際、相手に実際の口座情報を伝える必要が無くなるので安心ですね。
証券コネクト口座

GMOあおぞらネット銀行はGMOクリック証券と強く連携しており、通常の口座と併せて証券コネクト口座の開設も可能です。これは預金口座と証券口座を連携することで、預金をそのまま株式投資に使えるようになるサービスです。

普通預金口座と証券コネクト口座は個別に存在します。
それぞれが残高を持ち、2つの間で振替が可能です。
証券コネクト口座に振替された預金には特別金利が適用され、年利0.11%の利息が毎月振り込まれます。実際に投資を行う必要は無いので、開設と資金の振込だけを行っても大丈夫ですよ。
ただし、GMOクリック証券でメンテナンスを実施している時間帯では振替が出来ないことには注意しましょう。メンテナンスは取引時間(平日9時~15時)の前後数時間に実施しているので、その時間帯は避けてくださいね。
デビットカード

GMOあおぞらネット銀行で口座開設をした場合、お子様口座でなければデビットカードが必ず発行されます。無料の通常カードであればVISAブランドで発行されますが、年会費3,000円+税のプラチナカードはMastercardブランドとなっています。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードはランク制度の影響を受け、ステージによって還元率が変化します。プラチナカードであれば最大ステージが適用される特典もあるので、かなり便利に使える1枚となっていますね。

既に口座を開設している方がプラチナカードに切替えする場合、
ステージ特典は切替えの翌月から適用されます。
GMOあおぞらネット銀行デビットカードについてはこちらで扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
セキュリティ

GMOあおぞら銀行では様々なセキュリティシステムが稼働しており、様々な不正利用に備えています。各種認証のロックやファイアウォール等は勿論として、ユーザーによる細かな設定も可能です。
もしお持ちの預金口座が不正利用された場合でも、口座不正使用補てん規定によってその被害は補償されます。ログインパスワードの流出やキャッシュカードの紛失・盗難から2年以内で、且つ不正利用から30日以内に申請を行えば利息を含めて適用されるので安心してくださいね。

ログインパスワードの流出に備えて、
2年置き位にパスワードを変更しましょう。
GMOあおぞらネット銀行の活用法

GMOあおぞらネット銀行を利用するのであれば、まずはつかいわけ口座を活用したいですね。デビットカードの引落しや売上金の振込等の用途に1つ作成して、他にも必要だと感じたときはその都度子口座を作成しましょう。
資産に余裕がある方は、高金利且つ為替差益も狙える外貨預金を始めてみるのも良さそうです。高額を預けていればステージも上昇するので、こちらも合わせて狙ってみましょう。
証券取引に興味がある方や、金利を上昇させたい方はGMOクリック証券と連携して証券コネクト口座を開設しましょう。GMOクリック証券の口座開設には特に費用がかからないので、開設だけで金利0.11%が適用されてお得ですね。

GMOあおぞらネット銀行は機能の活用が必須ですが、
それを使いこなせれば非常に便利な口座ですね。
また、GMOあおぞらネット銀行では法人向けに振込入金口座というサービスを提供しており、これがブランドプリペイドカード等の入金用口座として広く用いられています。こちらには同行内の振込手数料無料が適用されるので、各種決済サービスへのチャージにも便利な銀行と言えますね。
GMOあおぞらネット銀行の注意点

GMOあおぞらネット銀行の普通預金金利は0.001%であり、その金利はメガバンク並みに低く設定されています。金利が目当ての場合は、あまり普通預金は当てになりませんね。
証券コネクト口座では高金利が提供されていますが、こちらはあくまで証券コネクト口座の残高でのみ適用される金利です。GMOクリック証券と連携しても、普通預金口座の金利が上昇するわけではないことには注意しましょう。
もし利用するのであれば、基本的には預金を証券コネクト口座に入れておきましょう。そして利用する分だけを通常の口座に振り替える、といったような工夫が必要ですね。
まとめ
GMOあおぞらネット銀行は、つかいわけ口座の便利さと外貨預金が目に付く銀行ですね。預金をしっかりと管理したい場合には便利な銀行なので、様々な方にとって有効活用が出来るはずです。
また、GMOあおぞらネット銀行は投資サービスでも便利な銀行です。証券コネクト口座の設定には出費がかからないので、気軽に開設しても大丈夫ですよ。
もしGMOあおぞらネット銀行に興味のある方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。

ここまでご覧いただきありがとうございます。
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