住信SBIネット銀行と言えば、ネット銀行としての特性を活かした様々なサービスを提供している会社です。特にスマートプログラムは使いやすく、ポイント還元や振込手数料無料サービス等は重宝しますよね。
住信SBIネット銀行は他社と提携してNEOBANKというサービスも提供しており、ポイント還元等独自のサービスを追加していることが特徴です。これらを有効活用するためにも、それぞれのサービス内容を比較してみたいですね。
今回は、住信SBIネット銀行のNEOBANKについて考察していきましょう。
サービス概要
NEOBANKは住信SBIネット銀行(金融機関コード:0038)が提供する特殊な口座支店であり、銀行代理業者となった提携他社が銀行取引を媒介することで運営されています。基本的な提供条件は通常支店と同様であることが多いですが、それに提携支店毎の独自サービスが追加されていることも多いのが特徴ですね。
これは所謂BaaS(Banking as a Service)と呼ばれるシステムを活用したものであり、
現在では様々なNEOBANK支店が運営されています。
NEOBANK支店では通常支店のランク制度である「スマートプログラム」が適用されませんが、振込手数料及びATM手数料の無料回数についてはランク2相当のサービス(それぞれ月間5回分)が利用可能です。また、少額送金サービスである「ことら送金」は一部を除きNEOBANK支店でも対応しており、アプリの振込ボタンからことら送金を選択すれば利用出来ますよ。
住信SBIネット銀行については以下の記事でも扱っているので、その他の提供条件について詳細を知りたい方は併せてお読みください。
NEOBANKは基本的にスマートフォンでアクセスすることが前提となっており、開設及び取引には専用口座アプリの他に各種サービスアプリ内のミニアプリを利用することになります。一部の支店では提携企業毎のサービスアカウントが必要となる場合があるので、開設前にそれらの条件をよくチェックしておきましょう。
NEOBANKは住信SBIネット銀行の1支店として提供されていますが、既に住信SBIネット銀行の口座を開設している場合でも個別に開設可能です(一部を除く)。また、それぞれは同じ住信SBIネット銀行の口座なので、口座間の振込手数料は無料が適用されます。
気に入ったサービスがあれば複数の口座を開設しても良いですが、
1つ開設した後は1か月間のインターバルが必要となるので覚えておきましょう。
ちなみに、NEOBANKでは口座開設に関連したキャンペーンが定期的に開催されています。支店によっては口座紹介キャンペーンを開催していることもあるので、もし新規にNEOBANK口座を開設したい場合はキャンペーンを狙ってみることもおススメですよ。
また、住信SBIネット銀行では2024年12月からATM手数料体系の変更が予定されていますが、提携NEOBANK支店では今まで通りの入出金無料回数サービスが適用されます。キャッシュカードによる入出金が一定回数無料で行える反面、後述の「アプリでATM」は何度でも無料とはならないので覚えておきましょう。
尚、当記事ではお得さに焦点を置いてサービスの比較と考察を行います。そのため、還元サービスが無い自社専用の決済機能やローン等、一部サービスについては基本的に言及しないことをご了承ください。
NEOBANKデビット
住信SBIネット銀行ではデビットカードが利用可能となっていますが、これは一部のNEOBANK支店でも「NEOBANKデビット」の名称で提供されています。NEOBANKデビットはMastercardブランドの通常カードのみが対応しており、基本的には口座開設時点で「スマホデビット」というバーチャルカードとして発行されます。
NEOBANKデビットでは基本的に還元サービスがありませんが、こちらも口座本体のサービスと同様に支店独自の特典が用意されていることがあります。場合によってはかなりお得な支払い方法として使えるので、興味があればこちらの情報もチェックしてみましょう。
NEOBANKデビットは一部支店を除きリアルカードにも対応しているので、
必要であればそちらも検討してみましょう。
NEOBANKデビットのリアルカードは開設後に個別で申し込むことになり、現在では基本的に初回発行手数料無料で対応しています。ただし、一部のNEOBANK支店では例外として1,000円+税の発行手数料が発生するので、それらでは後述の「アプリでATM」も検討してみましょう。
ちなみに、JALが提供している決済サービスの「JAL Pay」は住信SBIネット銀行との連携が強いためか、残高のチャージ方法としてNEOBANKデビットを使うことが出来ません。こちらは現在のお得なポイント多重取りルートの起点となっているだけに残念ですが、カードチャージをしたい場合は他のサービスを使うようにしましょう。
アプリでATM
住信SBIネット銀行はその名の通り店舗を持たないネット銀行なので、現金の入出金は提携銀行のATMを利用することになります。各種コンビニATMの他にイオン銀行やゆうちょ銀行のATMも利用出来ますが、それらは基本的にキャッシュカード(NEOBANKデビット)が必要です。
もしNEOBANKデビットを発行していない場合や、NEOBANKデビット自体に対応していない支店を利用している場合、ATMで入出金を行うには「アプリでATM」が必要となるので覚えておきましょう。これはNEOBANKの口座アプリで利用出来る機能であり、スマホだけで入出金を完結することが出来ます。
「アプリでATM」とキャッシュカードの手数料体系は共通で、
手数料無料回数サービスも同様に適用されます。
現状で「アプリでATM」に対応しているのはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMのみなので、NEOBANK支店を利用する場合は生活圏内にそれらの店舗があるか否かが重要になります。もし「アプリでATM」が利用しにくい場合はNEOBANKデビットを発行するか、又は自己名義口座への振り替えを前提として割り切って使っても良いでしょうね。
物販系サービスのNEOBANK
V NEOBANK
V NEOBANK(Vポイント支店:203)とは、CCCライフパートナーズ株式会社との提携によって提供されているNEOBANKのことです。こちらの支店ではVポイントに関するサービスが追加されており、口座開設は18歳以上且つTカード又はYahoo! JAPAN IDをお持ちの方が可能となっています。
以前はTポイントに関連する「T NEOBANK」として提供されていましたが、TポイントがVポイントに統合された関係で2024年4月23日からは支店名が「V NEOBANK」へと変更されました。この名称変更によって支店番号や口座番号に変更はありませんが、給与の振込先等に指定している方は再登録が必要となる場合もあるので覚えておきましょう。
こちらの口座ではキャッシュカードが発行されていないので、
ATMでの取引には「アプリでATM」を利用します。
V NEOBANKで取引を行った場合、その利用状況に応じて毎月Vポイントが貯まります。その条件は数多く設定されていますが、使いやすいものをピックアップして利用しましょう。
V NEOBANKのポイント還元条件の内、比較的利用しやすいもの
他のNEOBANKで提供されているポイント制度と比較すると、他行からの振込に対してもポイントが付与されることが特徴的です。送金の受取り用口座として活用すれば非常にお得なので、このサービスを目的に口座を開設しても良いかもしれません。
即時決済サービスは一部のショッピングサイトで使われている他、証券口座への入金等でも利用されています。一部の公営競技関係のサービスはポイント還元対象外に指定されていますが、こちらも積極的に活用したいですね。
現在ではスマホデビットの提供も開始されているので、
興味のある方はそちらもチェックしておきましょう。
V NEOBANKデビットはアプリ上で管理可能なバーチャルカードとして提供されており、通常は口座開設と同時に発行されます。以前からV NEOBANKを利用していた方が発行する場合は、ホーム画面中部のバナーから申し込み可能ですよ。
V NEOBANKデビットではポイント還元サービス等の提供が無い様子なので、あえてこちらを利用するメリットは現時点でありません。ですが、ポイント統合後の現在であれば今後何かしらの還元サービスが追加される可能性もあるので、お得なサービスへ変化して行くことに期待したいですね。
ヤマダNEOBANK
ヤマダNEOBANK(ヤマダネオバンク支店:204)とは、株式会社ヤマダデンキとの提携で提供されているNEOBANKのことです。こちらの口座は15歳以上の方であれば開設可能となっていますが、開設手続き及び口座取引にはスマホアプリ「ヤマダデジタル会員」が必要となります。
ヤマダアプリではお持ちのポイントカードとの連携も出来る他、
ポイントカードを持っていない場合でも登録可能です。
ヤマダNEOBANKでは独自仕様のMastercardデビットが発行されており、リアルカードの他にバーチャルカードとしても提供されています。カードのポイント還元は0.5%となっており、還元対象は勿論ヤマダポイントです。
ヤマダNEOBANKではヤマダポイントに関連したサービスが提供されており、口座取引の利用状況に応じて毎月ポイントが還元されます。中にはお得に使えるものもあるので、これらも活用したいですね。
ヤマダNEOBANKのポイント還元条件の内、比較的利用しやすいもの(2024年12月更新)
- 月3万円以上の給与受取りがあれば100ポイント
- 月末の普通預金+定期預金残高に応じて最大200ポイント
- 口座振替1件につき10ポイント(月間5回まで)
- 上記の内、それがヤマダ電機の年会費サービスであれば1件につき100ポイント
- デビットカードで月間5,000円以上支払うと50ポイント
- ヤマダPayの支払元として月間5,000円以上利用すると200ポイント
月末残高によるポイント付与条件の詳細
- 10万円以上:10ポイント
- 50万円以上:20ポイント
- 100万円以上:50ポイント
- 300万円以上:80ポイント
- 500万円以上:100ポイント
- 1,000万円以上:200ポイント
ヤマダPayとは、ヤマダデジタル会員アプリから利用出来る決済サービスのことです。その名の通りヤマダ電機で使えるサービスですが、コード決済の他に顔認証決済に対応していることが大きな特徴ですね。
月末残高やデビットカードの条件は地味ながら強力であり、これを合わせると実質的な預金金利やカード還元率が向上します。支払いでの更なるお得さを目指す方であれば、こちらを目当てに開設しても良いかもしれませんね。
ヤマダNEOBANKの還元サービスは非常に魅力的ですが、
還元されるヤマダポイントの使い道も考えておきましょうね。
また、ヤマダLABIカードの引落し口座としてヤマダNEOBANKを指定すると、当該カードの還元率が1%追加されます。もしヤマダLABIカードを活用されている方の場合は、こちらの口座と併用してみましょう。
ヤマダ積立預金
ヤマダNEOBANKでは「ヤマダ積立預金」というサービスも提供されており、積立期間の最終月末まで満了した場合には預入れ金額の5%に相当するポイント(恐らくはヤマダポイント)が還元されます。しかも、この積立預金は「目的別口座」への振替として扱われているため、普通預金利息まで適用されるおまけ付きです。
積立設定は1口あたり毎月5,000円、又は1万円単位で5万円までの金額で申込出来ます。また、積立期間は1年(12ヶ月)単位で最長3年まで設定可能であり、積立時の振替は毎月15日、満期時の振替は翌月15日に行われるようです。
住信SBIネット銀行では定額自動入金のサービスも用意されているので、毎月5日に設定しておけばヤマダ積立預金を半自動化することも可能です。ちなみに、定額自動入金は口座振替のシステムが利用されているため、引落し先で口座振替が還元特典の対象に指定されていれば二重にお得ですよ。
ポイントによる還元なので付与時点では所得税が発生しない可能性も高く、
銀行の預金サービスとしては破格とも言える条件で提供されていますね。
ただし、このサービスは始まったばかりということでポイントが実際どのような形態で提供されるのか分からない部分も多い他、今後提供条件が変更される可能性も十分に有り得ます。また、還元対象がポイントということで基本的に保護対象とはされないため、このサービスを利用する場合はそういった注意を十分に認識した上で手続きを行ってくださいね。
尤も、ヤマダNEOBANKのサービス自体は住信SBIネット銀行の1支店として運営されており、ヤマダ積立預金によるポイント還元は代理業者であるヤマダデンキ側の負担で行われているものと考えられます。そのため、例えヤマダデンキが倒産したとしても預金債権は維持されるはずなので、残高の保全に関するリスクはそこまで心配することではありません。
高島屋NEOBANK
高島屋NEOBANK(タカシマヤ支店:209)とは、大手の百貨店である株式会社髙島屋との提携で提供されているNEOBANKのことです。基本的な開設条件は通常の口座と同様で、こちらの口座からはお買い物に関連したサービスが追加されていますね。
大きな特徴はタカシマヤ友の会から提供されている積立サービス「スゴ積」であり、利用すると毎月指定した金額分の積立が行われます。積立金額は1年後に「お買物残高」としてチャージされ、髙島屋の店舗やオンラインショップで利用可能です。
高島屋NEOBANKアプリではバーコードによる支払い機能があり、「スゴ積払い」を選択すれば髙島屋実店舗での支払いに使えます。また、オンラインショップでお買物残高を利用したい場合、支払い方法として「高島屋ネオバンク(スゴ積払い)」を選択してくださいね。
スゴ積の積立て分が残高としてチャージされる際、積立金額1か月分に相当するボーナスが追加されます。普段から髙島屋でお買い物をされている方であれば、お得なお買い物が可能ですね。
お買い物残高はスゴ積の契約順に使用され、
且つ積立て金額⇒ボーナスの順で使用されるようです。
お買物残高の有効期限はチャージから2年間となっており、積立金額分は口座に返還されますがボーナスは消失します。また、スゴ積には年間税込500円の手数料が発生することも覚えておきましょう。
スゴ積には優待サービスも提供されており、髙島屋でお買い物をする際に特別価格が提供されるようです。サービスには提携ホテルやレストラン等での優待もあるということで、これらも併せて活用すれば非常にお得ですね。
高島屋NEOBANKはスゴ積を活用出来るか否かで使い勝手が決まるので、
条件に合う方のみ開設するようにしましょう。
高島屋NEOBANKでは2023年7月から「タカネオポイント」というポイントサービスが始まり、アプリやネットでの口座払いで決済金額1%分が還元されます。他にも各種キャンペーン等で付与されるということで、今後はこちらの展開もチェックしておきましょう。
高島屋NEOBANKではNEOBANKデビットが発行可能ですが、こちらでも支払い時に0.5%分のタカネオポイントが還元されます。タカネオポイントは1ポイント=1円の価値を持っており、500ポイント以上から100ポイント単位で換金出来るそうですよ。
ただし、高島屋NEOBANKでデビットリアルカードを発行するためには、1,000円+税の初回発行手数料が必要となります。そのため、キャッシュカードに関してあまり費用をかけたくない場合はスマホデビットを利用し、ATM出金の必要があれば「アプリでATM」を活用しましょう。
生活やエンタメに関するサービスのNEOBANK
京王NEOBANK
京王NEOBANK(京王NEOBANK支店:308)とは、株式会社京王パスポートクラブとの提携によって提供されているNEOBANKのことです。京王パスポートクラブは鉄道事業を中心とする「京王グループ」の会員サービスで、口座開設には専用の「京王NEOBANKアプリ」が必要となります。
京王NEOBANKの口座開設は基本的に15歳以上からとなっていますが、口座開設済みの親権者が申込することで0歳からでも開設可能です。また、開設時は初期設定後に京王パスポートカード(ポイントカード)の登録が必要となりますが、現在お持ちでない方は新規作成を行うことも出来ます。
こども口座ではポイントカードの登録が出来ないので、
15歳以上になったら自己名義のカードを登録しましょう。
こちらの口座における最大の特徴とも言えるのが、口座の利用状況に応じて京王ポイントが還元されるサービスです。京王ポイントはグループ店舗でのお買い物や景品交換等に利用出来るので、ポイントを活用出来る方であれば狙ってみましょう。
京王NEOBANKの還元対象の内、比較的利用しやすいもの
- 円預金の月末残高が50万円以上で3P、200万円以上で15P、500万円以上で100P
- 給与・賞与・年金の受取りがある月は30P
- 口座振替1件につき5P(月間5回まで)
京王NEOBANKではデビットカードも提供されており、月間の利用金額に対して0.5%分の京王ポイントが還元されます。口座を開設した際にはバーチャルカードのスマホデビットとして発行されますが、リアルカードは初回発行手数料無料で対応しているので必要であればこちらも申込してみましょう。
JAL NEOBANK
JAL NEOBANK(JAL支店:201)とは、JALペイメント・ポート株式会社との提携によって提供されているNEOBANKのことです。こちらはJALマイレージバンクアプリ及び決済サービス「JAL Pay」に関連して提供されており、開設は18歳以上且つ当該カードを契約している方が可能となっています。
JAL Payは主に銀行口座からチャージして使うサービスですが、JAL NEOBANKを利用すればチャージを簡単に行うことが可能です。他にも外貨預金を使って外貨残高としてチャージ出来る機能もあるので、JAL Payのブランドプリペイドカード「JAL Global WALLET(バーチャルカード含む)」の使い勝手についても向上しますね。
上記のサービスを利用したいだけであれば、
通常の住信SBIネット銀行口座でも対応しています。
JAL NEOBANKでは「マイルプログラム」が用意されており、口座の取引状況により毎月特別なJALマイル還元が適用されます。JAL Payと口座を併用することで付与されるマイルもあるので、併せて活用すればマイルを貯めやすくなりますよ。
JAL NEOBANKのマイル還元条件の内、比較的利用しやすいもの
- 給与や年金の受取り・定額自動入金の利用があった月に20マイル
- 円普通預金の月末残高に応じて月間20~160マイル
- 円定期預金の月末残高に応じて月間20~160マイル
- 口座振替1件につき3マイル
- 月間でカードに2万円以上チャージし、2万円以上支払いに利用すると150マイル
円預金の月末残高で貰えるマイル数は、100万円から300万円未満で20マイル、500万円未満で50マイル、1,000万円未満で80マイル、1,000万円以上で160マイルとなっています。また、円普通預金の場合は判定対象の翌月1日から5日まで10万円以上の残高を保持し続けることも条件なので、月が替わったからといって全ての残高を引き上げないようにしましょうね。
また、JAL Payで使える「JAL Payポイント」はJALマイルでチャージすることも出来ますが、JAL NEOBANKを開設している場合はマイルチャージ時の交換レートが優遇されます。通常は1万マイル未満でチャージすると2マイル=1円分としてチャージされますが、優遇レートが適用されると2マイル=1.2円分としてチャージ可能ですよ。
1度に1万マイルをチャージする場合の優遇レートはありませんが、
レートは1マイル=1.1円なので元から優れていますね。
おうちバンク
おうちバンク(おうちバンク支店:205)とは、株式会社おうちリンクとの提携で提供されているNEOBANKのことです。おうちリンクはオープンハウスの物件に関連したサービスを提供しており、電気・ガス・ネット回線等のサービスを扱っていますね。
おうちバンクの基本的な開設条件は通常の口座と同様ですが、
オープンハウスグループで物件を購入することが条件となっています。
おうちリンクではポイントサービスとして「おうちリンクポイント」が提供されており、サービス料金の支払い額に応じて付与されます。この際、支払方法をおうちバンクでの口座振替に設定していた場合は付与されるポイントが2倍になるようです。
おうちリンクポイントはサービスの契約数によって還元率が増加するので、サービスをまとめて利用する方であれば非常にお得ですね。貯まったポイントは1ポイント=1円として利用可能であり、口座へ現金として振り込むことも出来ます。
また、おうちバンクでもNEOBANKデビットが利用可能で、決済金額に応じて0.5%分のおうちリンクポイントが付与されます。ただし、おうちバンクではリアルカードの初回発行手数料として1,000円+税の発行手数料が発生するので、費用を抑えたい場合は出金を「アプリでATM」で済ませてスマホデビットのみ発行してみましょう。
ヘーベルNEOBANK
ヘーベルNEOBANK(ヘーベル支店:408)とは、旭化成ホームズフィナンシャル株式会社との提携で提供されるNEOBANKのことです。こちらはヘーベルハウス・へーベルメゾンの建物を建築又は購入した方向けのサービスであり、開設にはHEBELIAN NET.の会員であることが条件となっています。
ヘーベルNEOBANKは0歳から口座開設可能ですが、14歳までの方が開設する場合は既にヘーベルNEOBANKを開設した親権者による申込が必要となります。また、こちらの口座開設及び各種取引には専用のスマホアプリが必要となるので覚えておきましょう。
不動産オーナーのご家族がヘーベルNEOBANKを開設したい場合、
オーナーから招待を受けることで必要な会員登録を済ませることが出来ますよ。
ヘーベルNEOBANKには「ヘーベル積立」という積立機能が用意されていますが、それ以外ではあまり特徴的な機能が用意されていない様子です。ポイントサービス等も特に提供されている様子が無いので、基本的には資金のやりくりを行うための口座として認識しておきましょう。
こちらでもNEOBANKデビットの発行に対応していますが、還元サービス等は無いので少々物足りないかもしれません。また、リアルカードの発行には1,000円+税の初回発行手数料が発生するので、あまり負担をかけずにATMを利用したい場合は「アプリでATM」を活用しましょう。
ゆたかバンク
ゆたかバンク(ゆたかバンク支店:501)とは、ケイアイスター不動産傘下のゆたかパートナーズとの提携で提供されているNEOBANKのことです。開設及び利用には専用の「ゆたかバンク」アプリが必要となる他、開設の際にはケイアイスター不動産のお客様IDへの登録も行います。
過去にケイアイスター不動産と契約したことがある方の場合、
その当時の契約者情報での登録が必要となるそうです。
ゆたかバンクは不動産の契約者は勿論として、それ以外の方でも利用可能な口座ですね。また、ゆたかバンクの口座は国内在住の方であれば0歳から開設可能となっていますが、14歳未満の方が開設する場合はゆたかバンク口座を開設済みの親権者による申請が必要となります。
こちらでは不動産向けのサービスが提供されており、住宅ローンの借入金額に応じて独自の「KEIAIポイント」が付与されます。この記事ではサービスの詳細について言及しませんが、興味がある方はそちらもチェックしてみてくださいね。
ゆたかバンクではデビットカードも提供されていますが、還元サービス等は特に無いので活用が難しそうです。また、リアルカードの発行には1,000円+税の初回発行手数料が課されているので、そちらを発行せずにATM入出金を行いたい場合は「アプリでATM」を使いましょう。
F NEOBANK
F NEOBANK(ファイターズ支店:304)とは、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントとの提携で提供されているNEOBANKのことです。プロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」のファン向け口座であり、開設にはスマホアプリ「Fビレッジアプリ」の会員であることが必要です。
口座開設及び取引には「F NEOBANKアプリ」が必要であり、
現在Fビレッジ会員でない場合はこちらで新規登録も行えます。
F NEOBANK最大の特徴とも言えるのが「順位連動円定期預金」で、利息ではなく日ハムファイターズの成績に応じてキャッシュバックが発生する特殊な定期預金となっています。対象期間は毎年3月30日から6月30日までのシーズン中であり、期間内で3カ月ものに30万円以上預け入れることで対象になりますよ。
順位連動円定期預金のキャッシュバック金額
- 1位の場合:3,000円
- 2位の場合:1,500円
- 3位の場合:750円
- 4位から6位の場合:150円
チームへの応援により熱が入りそうなサービスですが、
かなり運要素が強いので利用するか否かはよく考えた上で決めましょうね。
また、Fビレッジアプリで提供されている「FビレッジPay」とF NEOBANKを連携した場合、決済に利用した際の特典が追加されます。登録時にも北海道ボールパークで使えるドリンク500円OFFクーポンが貰えるので、興味があれば狙ってみましょう。
FビレッジPayでの特典
- 北海道ボールパークで支払いに使うとブースでプレゼントの抽選
- Fビレッジ及びFビレッジPayの還元サービス「Fマイル」の還元率+1%追加
F NEOBANKではデビットカードとして「F NEOBANKデビット」が提供されており、利用金額に応じて1%相当のFマイルが還元されます。現在ではスマホデビットだけでなくリアルカードにも対応しているので、ファンの方には嬉しい仕様ですね。
ただし、F NEOBANKではATM入出金手数料及び他行振込手数料について、無料回数がそれぞれ3回までと少な目に設定されています。もし振込による取引が必要となる場合は、他の口座と併用することもおススメですよ。
ライブドアバンク
ライブドアバンク(ライブドア支店:405)とは、株式会社ライブドアとの提携によって提供されているNEOBANKのことです。こちらの開設は日本国内在住且つ15歳以上の方であれば申込可能となり、口座開設及び利用には専用のスマホアプリが必要となります。
ライブドアバンクの口座を開設するにあたって、
必要となるアカウントサービス等は特にありません。
ライブドアバンクの基本的な仕様は他のNEOBANK口座と同様で、ポイントサービス等も特に無くかなりフラットです。また、キャッシュカードの発行については現在未対応の様子なので、ATMでの入出金には「アプリでATM」を利用することになります。
デビットカードは現状でスマホデビットとしてのみ提供されていますが、現状では還元サービス等が特に用意されていない様子です。具体的な使い道については正直言って悩みそうですが、何らかのキャンペーン等があればその都度使っても良いかもしれません。
金融系サービスのNEOBANK
三井住友信託NEOBANK
三井住友信託NEOBANK(三井住友信託支店:402)とは、三井住友信託銀行との提携によって提供されているNEOBANKのことです。こちらは三井住友信託銀行が提供する「スマートライフデザイナー」アプリの利用者に向けて提供されており、開設は15歳以上から可能となっています。
スマートライフデザイナーでユーザー登録を済ませていれば良いので、
三井住友信託銀行の口座を開設していなくても大丈夫です。
こちらの口座では「NEOBANKスマートプログラム」が適用され、口座の利用状況に応じてスマプロポイントを貯めることが出来ます。スマプロポイントは1ポイント=1円としての価値があり、500円以上100円単位で現金へ交換することが出来ますよ。
比較的スマプロポイントを獲得しやすい条件を挙げると、例えば給与・年金・定額自動入金の受取りが月間1回以上あれば30ポイントが付与されます。また、口座振替が月間1回以上ある場合にも5ポイント付与されるので、余裕があればこちらも活用しましょう。
スマプロポイントは獲得から2年後に迎える最初の3月末が有効期限なので、
たくさん貯めた際には忘れずに交換しましょう。
三井住友信託NEOBANKではデビットカードも提供されており、月間の合計利用金額に応じて0.8%分(1,000円につき8ポイント)のスマプロポイントが付与されます。こちらはリアルカードの初回発行手数料が無料となっているので、キャッシュカードが必要であれば気軽に申込してみましょう。
第一生命NEOBANK
第一生命NEOBANK(第一生命支店:303)とは、第一生命保険株式会社との提携で提供されるNEOBANKのことです。第一生命が提供するサービス「資産形成プラス」の一環として運営されており、利用する際には専用の口座アプリが必要となっています。
こちらの口座を開設する基本的な条件は通常の口座と同様ですが、開設には「資産形成サービス」への会員登録(無料)が必要です。また、親権者が第一生命NEOBANKを開設の上で所定の申込を行えば、15歳未満の方でも口座を開設することが可能となっています。
資産形成サービスの会員登録を行っていない場合は、
口座開設と同時に登録することも出来ますよ。
第一生命NEOBANKでは独自の「第一生命NEOBANKポイントプログラム」が適用されており、より幅広い取引でポイントを貯めることが出来ます。ポイントの用途や有効期限等の提供条件はNEOBANKスマプロポイントと変わっていないので、こちらも積極的に貯めて行きたいですね。
第一生命NEOBANKポイントプログラムの内、比較的利用しやすいもの
- 口座振替1件につき30P(月間10回まで)
- 給与・年金を月間1回以上受け取ると200P
- 他行から1回1万円以上の振込がある度に20P(月間25回まで)
- 即時決済サービスを1回1万円以上利用する度に20P(月間2回、1日1回まで)
こちらは2024年8月から一部提供条件が変更されており、現在では定額自動入金が還元対象外となり、即時決済サービスのカウントが月間2回までに縮小しています。その代わりに口座振替や給与・年金の還元ポイントが大幅に強化されているので、こちらは積極的に活用したいところですね。
第一生命NEOBANKでは他行からの振込によってポイントを貯めることが出来るので、V NEOBANKと同様の使い方が出来そうですね。即時決済サービスによってポイントを貯めることも出来るので、証券口座と組み合わせて使うことも有効です。
移行以前からNEOBANKスマートプログラムを貯めていた場合、
そちらは現ポイントへそのまま移行されます。
また、第一生命NEOBANKでもNEOBANKデビットを発行しており、現在では決済金額に応じて1%分の第一生命NEOBANKポイントが付与されます。こちらのリアルカードはキャッシュカードも兼ねているので、バーチャルカードのみ利用している場合は「アプリでATM」を活用しましょう。
ちなみに、リアルカードの初回発行手数料無料は第一生命NEOBANKでも対象外となっています。もし発行したい場合には1,000円+税の発行手数料が必要になるので、費用を抑えたい場合はスマホデビットのまま利用することも考えてみましょう。
みらいバンク
みらいバンク(みらいバンク支店:307)とは、株式会社MILIZEの子会社である株式会社みらいバンクとの提携によって提供されているNEOBANKのことです。MILIZEはAIやフィンテックサービスを提供する企業で、みらいバンクはNEOBANKのために新設された様子ですね。
口座開設の基本条件は通常の支店と同様ですが、開設時にMiLiアカウントのログイン又は新規登録が必要です。また、親権者がみらいバンクを開設した上で申込を行うことで、15歳未満の方であっても口座を開設することが可能となっています。
みらいバンクでの口座開設及び取引を行う場合、
専用のスマホアプリが必要となります。
みらいバンクではNEOBANKスマートプログラムが適用され、口座取引に応じてスマプロポイントを貯めることが出来ます。みらいバンクが対応していないサービスを除き通常の支店と同様の条件が適用されるので、口座をよりお得に活用することが出来ますね。
NEOBANKデビットはみらいバンクでも発行されており、利用すると決済金額の0.8%に相当するスマプロポイントが還元されます。こちらはリアルカードの発行も可能ですが、初回発行手数料として1,000円+税の手数料が発生するので注意しましょう。
みらいバンクの全体的なサービス内容としては、
ポイント制度を除き第一生命NEOBANKと似た条件で提供されていますね。
MATSUI BANK
MATSUI Bank(マツイ支店:309)とは、松井証券との提携によって提供されているNEOBANKのことです。こちらは松井証券口座をお持ち且つ18歳以上の方のみ開設可能であり、開設及び取引にはスマホの「MATSUI Bank」アプリが必要となります。
証券口座のNEOBANKということもあり、
年齢制限は高めに設定されていますね。
こちらの口座はお持ちの松井証券口座と連携され、株式等の購入金額が口座残高から自動入金される「スイープ機能」が用意されています。これは近年のネット銀行を中心に広がっているサービスで、株取引を行う度に入金する必要が無くなるので便利ですね。
また、MATSUI Bankでは普通預金金利として年0.31%が常に適用されています。投資を行っていない場合でもかなりお得となる他、余剰資金を取り敢えず貯めておく口座としても重宝するかもしれませんね。
MATSUI Bankではデビットカードも用意されていますが、こちらでは利用金額に対して1%分の松井証券ポイントが付与されます。キャッシュカード機能付きのリアルカードは初回無料で発行出来ますが、もしバーチャルカードのみ利用する場合は「アプリでATM」を活用しましょう。
ノムコムNEOBANK
ノムコムNEOBANK(ノムコム支店:306)とは、野村不動産ソリューションズ株式会社との提携で提供されているNEOBANKのことです。こちらは2023年6月から開始予定の「不動産・金融ナビ」に関連したサービスであり、開設の際には同サービスの会員登録が必要となっています。
口座開設の基本条件は通常の支店と同様ですが、口座開設及び取引には「ノムコムNEOBANKアプリ」が必要となります。また、親権者がノムコムNEOBANKを開設した上で申込を行うことにより、15歳未満の方であっても口座開設が可能となっていますね。
現時点ではこれといった特徴がありませんが、
これからサービスが拡張される可能性もありそうですね。
ノムコムNEOBANKではNEOBANKデビットにも対応していますが、リアルカードの発行には初回発行手数料として1,000円+税が発生します。その負担を抑えたい場合はスマホデビットのみ発行し、入出金には「アプリでATM」を活用しましょう。
RENOSY BANK
RENOSY BANK(リノシー支店:305)とは、株式会社GRITとの提携によって提供されているNEOBANKのことです。RENOSY(リノシー)は主に不動産投資サービスを提供する会社で、RENOSY BANKの開設及び取引には「RENOSY BANKアプリ」が必要です。
RENOSY BANKのサービスはかなりフラットで、
現時点ではこれといった特徴が見られない様子です。
RENOSY BANKではNEOBANKデビットにも対応していますが、リアルカードを発行する場合は1,000円+税の初回発行手数料が発生します。こちらの口座もスマホデビット及び「アプリでATM」に対応しているので、費用が気になる方はそちらを活用しましょう。
SBIグループのNEOBANK
SBI証券NEOBANK
SBI証券NEOBANK(イルカ支店:207)(クジラ支店:403)とは、株式会社SBI証券との提携によって提供されているNEOBANKのことです。SBI証券から住信SBIネット銀行の口座を開設した場合、イルカ支店・クジラ支店のどちらかの口座として開設されます。
こちらは他のNEOBANKと異なり、住信SBIネット銀行のサービスとほぼ変わりありません。デビットカードがMastercardブランドのみ対応している等の差異はある様子ですが、あまり気にする程のことではありませんね。
SBI証券NEOBANKは特殊な立ち位置にあるらしく、
口座としてはほぼ通常の支店と同じように扱われているようです。
そのため、既に住信SBIネット銀行の口座開設を行っている場合、新たにSBI証券NEOBANKを開設することが出来ません。また、他のNEOBANK口座でSBIハイブリッド預金を設定している場合にも開設出来ない様子です。
SBI FXトレードNEOBANK
SBI FXトレードNEOBANK(SBIFXトレード支店:404)とは、SBI FXトレード株式会社との提携で提供されているNEOBANKのことです。こちらはその名の通り外貨や暗号資産に関するFX取引のサービスであり、開設及び利用には別途口座アプリを用意する必要があります。
こちらは日本在住且つ満18歳以上の方で、且つSBI FXトレードのFX口座を開設している方であれば申込可能となっています。また、現在FX口座を開設していない方の場合、日本国籍を持つ方であればそちらの申込みと同時にNEOBANKの申込みも出来ます。
SBI証券NEOBANKとは異なり、
既に住信SBIネット銀行や他NEOBANKの口座を開設済みの場合でも、
それに加えてSBI FXトレードNEOBANKを個別に開設することが可能ですよ。
こちらのNEOBANK口座はFX口座と強力に連携しており、両口座間で即時の入出金が可能となります。更にこちらでは普通預金金利として年0.3%が適用されているため、資金を無駄無く活用出来ることが最大の特徴と言えそうですね。
SBI FXトレードNEOBANKは「NEOBANKスマートプログラム」の対象であり、毎月の口座取引状況に応じて「スマプロポイント」が口座に貯まります。こちらでは定額自動入金を月間1回以上利用するだけでも30ポイント貰えるので、活用すれば投資の役に立つはずですよ。
また、NEOBANKデビットはSBI FXトレードNEOBANKでも提供されており、月間の利用金額に対して1,000円につき8ポイントのスマプロポイントが付与されます。こちらはリアルカードの初回発行手数料が無料となっている様子なので、ATM入出金で必要となる方はアプリから申込しましょうね。
SBIレミットNEOBANK
SBIレミットNEOBANK(SBIレミット支店:206)とは、SBIレミット株式会社との提携によって提供されているNEOBANKのことです。SBIレミットは同グループにおける国際送金サービスであり、そちらのスマホアプリから口座を開設することが出来ます。
SBIレミットNEOBANKは東南アジアを中心とした8言語に対応しており、コールセンターでも各言語でのサポートを受けることが出来ます。また、SBIレミットで海外送金を行う際、SBIレミットNEOBANKの口座があれば即時振替も可能です。
こちらの口座でもNEOBANKデビットが提供されており、開設と同時に無料で発行することが出来ます。スマホデビットには対応していない様子ですが、ATMで入出金を行うには十分なはずです。
こちらは外国人技能実習生専用の口座として提供されており、
日本人であればあまり意識する必要はありません。
こちらの口座は18歳から開設可能となる他、住信SBIネット銀行口座を既に開設している場合は申込出来ません。スマートプログラムやスマート認証NEOも利用出来ないので、通常の口座とはかなり異なるようです。
また、その他銀行のサービスとして利用可能なのは普通預金・振込・給与や報酬の受取り等のみとなっています。定期預金・外貨預金・外貨送金・ことら送金・定額自動入金・即時振替・投資・くじ等は利用出来ず、外国人労働者の需要のみに特化した口座と言えますね。
まとめ
NEOBANKとしては様々なジャンルの会社が提携しており、それぞれ魅力的なサービスを提供していますね。単純に振込手数料の無料サービスを利用するだけでもお得ですが、各種ポイント還元サービスも魅力的です。
これらは比較的新しいサービスであり、これからサービス内容も変化していくことが予想されます。これからNEOBANKで提携する企業もたくさん増えていくことも考えられるため、今後の展開にも期待が持てますね。
もしNEOBANKの各種口座に興味があれば、まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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