現代社会では生活の様々な場面でポイントを貯めることが可能であり、特にお買い物の時に決済サービスを利用するとかなりお得ですよね。これによって普段の生活から航空マイレージを貯めることも可能で、それらを活用する方は巷で「陸マイラー」等と呼ばれています。
ANAからもマイルが貯まる決済サービスとしてANA Payが提供されていますが、こちらは2023年にサービス内容がリニューアルされています。現在ではコード決済機能も新しくなって実装されており、工夫次第ではお得に使うことも出来そうなサービスですね。
今回は、ANA Payについて考察していきましょう。
サービス概要
ANA Payとは、全日本空輸が提供する前払い式決済サービスのことです。現在のサービスではブランドプリペイドカード(非接触決済)を中心に提供されていますが、その中でバーコードやQRコードによるコード決済も利用可能となっています。
ANA PayはSmart Codeにも対応しているため、
そちらの加盟店を探してみると良さそうです。
サービスを利用するためにはANAマイレージクラブの会員であることに加え、スマホのANAマイレージクラブアプリが必要となります。また、ANA Payの登録時にはSMS認証が必要となるので、そちらが行えることも利用条件の一つと言えます。
まずは、ANA Payのサービス概要を見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | ANA X | |
決済方法 | コード決済 | Smart Code対応 |
残高上限 (本人確認済み) | 30万円 | キャッシュ残高 |
5万円 | マイル残高 | |
残高有効期限 | 最後の変動から4年間 | キャッシュ残高 |
最後の変動から1年間 | マイル残高 | |
チャージ方法 | ブランドカード | オートチャージ可 |
銀行口座 | ||
セブン銀行ATM | ||
Apple Pay | ||
還元率 | 200円につき1マイル | |
還元方法 | ANAマイル | |
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日以内の申請 |
ANA Payのコード決済機能は比較的シンプルな条件で提供されており、利用する上で難しいところはほぼありません。支払いに使う残高はANA Payプリペイドカードと共通なので、チャージ方法で迷うことはあまり無いはずです。
ANA JCBプリペイドカードとの相性は一見良さそうに見えますが、
こちらではチャージが出来ない設定になっているようです。
ANA Payのコード決済を利用するには、アプリの画面に表示されている「コード払い」のボタンやバーコードの部分をタップします。こちらではスマホ画面を店舗側が読み取る「ストアスキャン方式」が採られているので、利用する際は店舗の対応状況を事前に確認しておきましょう。
残高の種類
ANA Pay残高には「キャッシュ残高」と「マイル残高」の2種類が存在しており、支払いの際には一方のウォレットを指定することになります。どちらも日本円に対して同じ価値で使えますが、提供条件はそれぞれ異なっています。
ウォレットはアプリのタブを切替えるだけで選択可能で、
画面全体の色も変わるので分かりやすいですね。
「キャッシュ残高」はANA Payにおける基本的な残高であり、ブランドカードや現金等によってチャージするものが該当します。ANAマイルの還元サービスもこちらでの支払いが対象となるので、よりお得に支払いたい場合はこちらを使いましょう。
ブランドカードからチャージする場合、3Dセキュア対応のVISA・Mastercard・JCB・Diners Clubの4ブランドが利用可能です。Apple PayではDiners Clubが利用出来ませんが、これによって困ることはほぼ無いでしょうね。
「マイル残高」はANAマイルによってチャージした残高であり、こちらはマイル還元サービスが適用されない等いくつかのサービスが制限されています。ですが、1マイル=1円として1マイル単位でチャージ可能なので、ANAマイルの使い道に困っている方であれば有効活用出来るはずです。
本人確認
ANA Payを利用する場合の本人確認は任意ですが、本人確認を済ませることで一部の提供条件が拡充されます。手続きは画面下部の「設定」から「アカウント情報」をチェックすることで行えるので、必要であれば余裕のある時に済ませておきましょう。
本人確認によるサービス提供条件の変化
本人確認未済 | 本人確認済み | |
キャッシュ残高上限 | 10万円 | 30万円 |
マイル残高上限 | 3万円 | 5万円 |
キャッシュ入金上限 | 1日2万円まで 1か月10万円まで | 1日10万円まで 1か月30万円まで |
マイル入金上限 | 1日5,000円まで 1か月3万円まで | 1日1万円まで 1か月5万円まで |
普段のお買い物で利用する程度であれば、
本人確認をしなくても問題無さそうですね。
本人確認はスマホのカメラ機能を用いる方式で行われ、アプリで本人確認書類と顔写真のそれぞれを撮影します。手続きは運転免許証(又は経歴証明書)やマイナンバーカード等があれば出来るので、その中で使いやすいものを選びましょう。
ANAマイレージ
ANAマイルとは、全日本空輸のサービスで提供されている航空マイレージのことです。ANA Payを利用した場合にもこちらが還元対象となっており、キャッシュ残高による決済金額に対して200円につき1マイルが付与されます。
ANAマイルは航空券に交換可能ですが、その際は通常の購入金額よりも格安のレートが提示されることは非常に有名ですね。ハワイ旅行等へよく行く方には非常に人気なサービスで、そちらを狙う場合は他の決済サービスより優先的に使ってみましょう。
ANAマイルの有効期限は個別に設定されており、取得から36か月後の月末に失効します。現在ではANA Payでマイル残高としてのチャージが可能となっているので、どうしても使い道が思い付かない場合はこちらで使ってみましょう。
ANAマイルは他社ポイントへ交換することも出来ますが、
その場合は1万マイル程必要となるので考えなくても大丈夫です。
プレミアムメンバーステイタス
プレミアムメンバーステイタスとは、ANAマイレージクラブで提供されている会員ランク制度のことです。ANA各種サービスの年間利用状況に応じて、ANAでのサービスが優遇されます。
ランクの上昇は様々なサービスが対象となっていますが、それにはANAカードとANA Payの合計利用金額も含まれています。無理をして達成する必要はありませんが、余裕のある方はこちらを狙ってみても良いかもしれませんね。
ただし、こちらの対象となるためには少なくとも年間300万円以上の支払いが必要です。ANA Payだけでそれを満たすには厳しい部分も多いので、狙う場合はANAカードとの併用を考えてみましょう。
セキュリティ
ANA PayはANAマイレージクラブアプリから起動しますが、その際に端末認証によるロックを設定することが可能です。端末の紛失・盗難による不正利用が不安な方であれば、セキュリティ設定をチェックしてこちらの機能を有効化しておきましょう。
ユーザーの任意で決済機能を停止することは出来ませんが、
コード決済の不正利用は端末ロックだけでも十分防げるはずです。
それでも不正利用に遭ってしまった場合、その被害はANA Pay会員規約第25条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から60日以内に所定の申請を行いましょう。
また、ANA Payでは運営側から決済機能を停止することも可能なので、不正が発覚した際にはお問い合わせフォームから手続きしましょう。利用再開の手続きに必要なURLは停止時にメールで送られるので、そちらは消さずに保存してくださいね。
ANA Payの使い方
ANA Payは比較的シンプルなサービスでありながら、現在ではチャージ方法も充実していますね。より還元率が高いブランドカードからチャージして利用することによって、より様々な場面でお得に支払えるはずです。
チャージでマイルの二重取りを狙う場合はANAカードを使っても良いですが、単純に高い還元率を狙うのであればブランドプリペイドカードを使いましょう。現在ではANA Payチャージを利用不可に指定するカードも多い様子ですが、Kyashカードであれば問題無くチャージ出来るようです。
Kyashへチャージする際にもより還元率の高いカードを使うことで、
ポイント3重取りでかなりお得になりますね。
もし学生の方がANA Payを利用するのであれば、チャージの大元としてはデビットカードを使うことになりそうですね。現在であれば楽天銀行デビットカードが使いやすいので、必要であればこちらについても検討してみましょう。
まとめ
ANA Payのコード決済はシンプルながらお得な決済機能であり、様々な方にとって重宝するサービスとなるはずです。現在ではチャージ方法として多くのブランドカードが使えるので、意外と使いやすいこともメリットと言えそうですね。
ちなみに、ANA Payでは今後も様々な改善が行われる予定となっており、例えば銀行口座によるチャージ方法が追加される予定があるそうです。他にも2種類の残高をシームレスに扱えるような改善も検討しているとのことなので、今後の展開にも期待が持てるサービスですね。
もしANA Payに興味があれば、まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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