ファミリーマートと言えば日本有数のコンビニチェーン店であり、ポイントカードという仕組みが世間に広がる切っ掛けを作った企業ですね。現在ではVポイント(Tポイント)だけでなくdポイントや楽天ポイントにも対応しているので、よりお得にお買い物をしたい場合は必ず活用したいところです。
近年のファミリーマートはファミペイという決済サービスも展開しており、ポイントカードに関する一種の煩わしさを解消することが出来ます。ファミペイにはお得な使い方が出来る仕組みも用意されているので、様々な場面で有効活用して行きたいですね。
今回は、ファミペイについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
ファミペイとは、ファミマデジタルワンが提供する決済サービスのことです。事前にチャージした残高を用いて、主に店頭でバーコードを表示することによって決済を行います。
ファミペイを利用するにはアプリへの登録が必要ですが、SMS認証と必要事項の入力だけで簡単に行えます。特に年齢制限は課されてはいませんが、未成年者については親権者の同意を必要としているので覚えておきましょう。
時々、初回利用で残高をプレゼントするキャンペーンが開催されています。
急ぎでなければ、キャンペーンを待ってから登録しましょう。
もしファミペイを退会したい場合は、マイページのお問い合わせから申請が行えます。会員情報は完全に削除されるので、残高がまだある場合は使い切るようにしてくださいね。
まずは、ファミペイの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | ファミマデジタルワン | |
決済方法 | コード決済 | |
残高上限 | 10万円まで | 設定で30万円までに変更可 |
残高有効期限 | – | |
チャージ方法 | コンビニ店頭 | ファミリーマート |
銀行口座 | 対応金融機関はこちら | |
ブランドカード | JCBブランドのみ | |
還元率 | 200円につき1ポイント | |
還元方法 | FamiPayボーナス | |
ポイントカード | dポイント | 1種類のみ設定可能 |
楽天ポイント | ||
Vポイント | ||
利用上限 | 残高上限と同様 | 後払いサービス利用時は+10万円 |
請求書1件5万円未満まで | 5万円以上は店頭で支払可能 | |
一部5万円以上の支払も可能 | ||
セキュリティ | 端末認証 | パスワード又は生体認証 |
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日以内且つ 発覚から30日以内の申請 によって補償される |
ファミペイはファミリーマート以外の加盟店でも利用可能であり、その際には「ファミリーマート以外で支払う」をタップします。ファミリーマート以外の店舗では決済コードにポイントカード情報を含めることが出来ないので、共通ポイントを貯めたい場合は別途ポイントカードを提示しましょう。
ファミペイは「Smart Code」という規格にも対応しているので、
ご利用の際はそちらの加盟店についても探してみましょう。
また、ファミペイで一部の機能を有効化するためには本人確認が必要になるので覚えておきましょう。本人確認ではeKYCによって本人確認書類と顔の撮影が求められ、早ければ10分程度で完了しますよ。
残高へのチャージ
ファミペイへのチャージ方法は、主に現金・銀行口座・ブランドカードの3種類です。銀行口座チャージの対応金融機関としてはメガバンクやゆうちょ銀行の他、JAバンクやauじぶん銀行等も利用可能となっていますね。
ブランドカードからチャージを行う場合は、3Dセキュア対応且つJCBブランドで発行されたカードのみが利用可能です。お持ちのJCBカードがあればそちらでも良いですが、折角であれば1%以上の高還元カードを使いたいですね。
ただし、ファミペイへのチャージがポイント還元対象外となっているカードも多く、例えばジェーシービー発行のカードや楽天カード等では還元対象外となっています。それ以外のカードについても注意が必要なので、使う前に予め利用規約を確認するようにしてくださいね。
ANA JCBプリペイドカードによる三重取りも狙いたいところですが、
残念ながらこちらはチャージに利用することが出来ないようです。
ファミペイにおけるカードチャージの条件
ファミマTカード | 他社JCBカード(確認済) | 他社JCBカード(確認未済) | |
入金下限 | 1,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
都度入金上限 | 3万円 | 3万円 | 5,000円 |
日間入金上限 | 10万円 | 10万円 | 1万5,000円 |
月間入金上限 | 10万円 | 30万円 | 2万円 |
他社JCBカードのチャージ上限はアカウントの本人確認を済ませると変更可能になり、「マイページ(左上の人型アイコン)」の「セキュリティ設定」で増やすことが出来ます。ファミペイチャージでは基本的にファミマTカードの使い勝手が良いですが、現在では他社JCBカードでも便利に使えますね。
また、iPhone版のファミペイではチャージ方法としてApple Payも利用可能となっており、通常では使えないJCBカードでもチャージ出来る可能性もあります。ただし、チャージ上限は本人確認未済時の他社カードと同じ条件で設定されている他、1日3回までの回数制限もあるそうです。
ファミペイ翌月払い
ファミペイでは後払いサービスとして「ファミペイ翌月払い」を提供しており、残高へのチャージを行わなくても支払い可能です。こちらは18歳以上の方が契約可能で所定の審査が必要となりますが、翌月の期日にしっかり返済を済ませれば利息等が発生しないので使いやすいかもしれませんね。
返済方法としては口座引落しやファミマ店頭での払込みが利用可能で、口座を利用する場合は翌月27日に引落しされます。店頭での払込みは翌月5日から27日までの間が支払い期間となりますが、こちらは手数料として300円+税が発生するので注意しましょう。
引落しの対応口座はチャージの対応口座と共通となっている様子です。
利用する際は特に理由が無ければ口座引落しにしておきましょう。
ファミペイ翌月払いでは月間の支払い金額が1万円以上であった場合、その金額を最大12回までの分割払いにすることも可能です。2回払いであれば利息も発生しないので、支払い金額が多い月に活用しましょう。
同様に、ファミペイ翌月払いではスキップ払いも可能で、これは料金の支払いを6か月先まで繰越出来るサービスです。ただし、こちらを利用する場合は必ず利息が発生するので、クレジットカードのリボ払いと同様に封印を推奨します。
FamiPayボーナス
FamiPayボーナスとは、ファミペイやその関連サービスで適用されるポイントサービスのことです。基本的にはファミペイの利用金額に対して0.5%分が還元される他、各種キャンペーンに参加した際にも付与されますね。
FamiPayボーナスの価値は日本円と同等であり、チャージ残高と合わせてそのまま決済に利用可能です。ただし、キャンペーンで付与されるFamiPayボーナスは期限が短めになっているので、早めに使うことをおススメします。
ファミマTカードでファミペイにチャージした場合、
通常のTポイントではなくこちらが付与されます。
ボーナス還元はファミペイ翌月払いにも用意されており、利用金額に対して0.5%分が追加で還元されます。通常の還元サービスと併せて1%が還元されるので、チャージの制限を超えて支払いたい場合はこちらも重宝しそうですね。
ファミペイ翌月払いでは「ファミペイ翌月払い ステップボーナス」も用意されており、ファミペイ全体のサービス利用状況に応じてファミペイ翌月払いの還元率が上乗せされます。ステップ1では後述のファミペイバーチャルカードを契約した状態が対象となり、還元率に0.2%が追加されますよ。
ステップ2はファミペイバーチャルカードとファミペイローンの両方を契約した状態で適用され、還元率の上乗せが4%に強化されます。通常のボーナス還元と併せて5%還元が適用されるので、活用出来ればかなりお得にお買い物が出来ますね。
ファミペイローンは契約さえしていれば良いので、
実際に借入れする必要はありません。
ポイントサービス
ファミペイでは、他社の共通ポイントサービスと連携することが可能です。連携後の支払いコードにはポイントカード情報も含まれるため、1度の提示で支払いとポイントカードを同時に使えるようになっています。
これを使えばポイントカードを個別に提示する必要が無くなるため、支払いが素早く行えるようになって便利ですね。また、コード決済と併用してポイントを使うことも可能になるので、ポイント払いを行いたい場合にも活用しましょう。
ポイントカードを初めて連携した場合のキャンペーンも時々開催されるので、
そちらを狙ってみるのも良いかもしれませんね。
連携可能なポイントサービスは、dポイント・楽天ポイント・Vポイントの3種類です。これらポイントサービスのアカウントとファミペイを連携しますが、VポイントについてはTカード情報だけでも登録可能ですよ。
クーポン
ファミペイではアプリによってクーポンが配布されており、これを決済時に利用することでお買い物がお得に楽しめますね。ファミペイを利用する場合は、クーポンの有無を1つの指標にしましょう。
クーポンはアプリ上でセットすれば、決済時に自動で適用されます。1度の決済で設定可能なクーポンの数は22枚なので、利用したいクーポンは全てセットしておきましょう。
ちなみに、クーポンによってはファミリーマート以外の店舗でも利用可能なようです。もしそのようなクーポンをもらったら、早速使ってみましょう。
クーポンは、アプリを登録しているだけで付与されることもあるようです。
お得なクーポンをもらえた時は、逃さず利用しましょう。
請求書払い
ファミペイは請求書支払いにも対応しており、お店に行かなくてもスマホから払込票の支払いを済ませることが出来ます。支払いには十分なファミペイ残高が必要ですが、そちらに不安があればファミペイ翌月払いを使うことも出来ますよ。
請求書支払いでは通常の還元サービスが適用されませんが、
1件毎に10円分のボーナスが付与されます。
利用する際は「サービス」タブから請求書支払いをタップし、請求書の種類に応じて請求書支払い(バーコード)又は地方税統一QRを選択します。請求書払いで利用可能な金額は5万円未満が基本ですが、水道料金等の一部支払いは5万円以上であっても利用可能です。
また、「サービス」タブの「店頭・アプリでの請求書支払い確認」を利用すれば、ファミペイアプリで支払い可能な請求書か否かを事前に確認することも出来ます。もし払込票がアプリの請求書支払いに対応していなかった場合は、ファミマ店頭での請求書支払いを試してみましょう。
ファミマ店頭で払込票の支払いを行う際、
支払い方法としてファミペイが利用出来るようです。
ただし、バーコードを利用するタイプの請求書では、支払先によっては別途手数料が発生する可能性がある様子です。その場合は1万円未満で100円+税、5万円未満で200円+税、5万円以上で500円+税が発生するので注意しましょう。
スタンプ
ファミリーマートでファミペイを利用した場合、特定の商品を購入した際にスタンプが貯まる機能が提供されています。スタンプはクーポンやFamiPayボーナスに交換が可能なので、ある程度貯まったら交換景品をチェックしましょう。
ただし、スタンプで取得したクーポンについては利用期限に注意しましょう。もしクーポンに交換するのであれば、お買い物の直前に取得すると良いかもしれませんね。
ファミペイバーチャルカード
ファミペイバーチャルカードとは、ファミペイアプリ内で発行可能なブランドプリペイドカードのことです。発行はアプリで利用規約に同意するだけで申請可能であり、ファミペイ残高を用いたJCBブランドによる支払いに対応しています。
こちらもファミペイの支払いサービスと同じく、
支払い金額に対して0.5%のFamiPayボーナスが付与されます。
こちらのカードはApple Pay又はGoogle Payに対応しており、実店舗でQUIC Pay+による支払いが可能です。Apple Payの場合はJCBコンタクトレスも使えるので、それぞれ有効な場面で活用しましょう。
設定はカードの登録時又は詳細画面から可能となり、各ウォレットアプリの案内に従って操作すれば完了です。また、10万円以上の支払いや3Dセキュア認証が必要な場合、ファミペイでの本人確認が必要となるので覚えておきましょう。
セキュリティ
ファミペイではセキュリティシステムが常に決済を監視しており、不正利用を未然に防ぐ取り組みが行われています。不正利用を検知すると必要に応じて決済が保留されたり、或いは決済機能を停止して被害を未然に防ぎます。
また、ファミペイアプリでは生体認証を利用したロック機能が使えます。端末を紛失してしまった場合でも、ロックがかかっていれば不正利用を防ぐことが可能です。
それでも不正利用の被害に遭ってしまった場合は、FamiPay利用規約第15条2項によって不正利用補償が適用されます。被害の発生から60日以内且つ被害を認識してから30日以内であれば対象となるので、必要な方は管轄の警察組織に被害届を出した上で申請をしましょう。
コード決済としては不正利用対策が充実しており、
補償もされるため安心して使えますね。
ファミペイの使い方
ファミペイをよりお得に使いたい場合はチャージ方法が重要ですが、現在では他社JCBカードによるチャージ制限が大幅に緩和されています。同月内の支出が重なるようなことがあれば翌月払いも視野に入りますが、基本的には還元率の高い他社JCBカードでチャージして使って行きましょう。
例えば、楽天銀行デビットカード(JCB)であれば通常でも1%還元が適用されます。こちらであれば貯まっている楽天ポイントを支払いに充当出来る上に、高校生の方でも発行出来るため使い勝手が良いことも魅力です。
最近ではファミペイをポイント還元対象外に指定するカードも増えているので、
チャージする際は事前にカードの還元ルールを確認してくださいね。
ファミペイを通常のお買い物で利用する際にはクーポンがお得ですが、その他に定期開催されているキャンペーンにも注目しましょう。例えば、現在では金曜日にファミマ店舗で利用すると10%還元(月間100円分まで)となる施策があるので、こちらも狙ってみてくださいね。
また、ファミリーマートであればPOSAカードや店頭での請求書払い等より広範囲の支払いにも利用出来ます。公共料金等をよりお得に支払いたいという方であれば、そちらをメインにファミペイを使っても良いですね。
POSAカードとしてはバニラVISAギフトカードや、楽天ギフトカード(楽天キャッシュ)辺りが使いやすくて人気があるようです。毎月の5と0のつく日にはPOSAカードの購入で1.5%分の期間限定ボーナスが還元されるキャンペーンもあるので、こちらを狙うと更にお得ですね。
5と0のつく日キャンペーンは非常に強力ですが、
残念ながら楽天ギフトカード・楽天Edyギフトカードは対象外です。
ファミペイの注意点
ファミペイは支払いに関するサービスが充実していますが、残高の払戻しや送金に関するサービスは提供されていません。もし使い切れない程に残高が余ってしまった場合は、そのままアプリに残ってしまうことになるので注意が必要です。
もしファミペイの退会が必要になった場合は特に困ることになるので、残高の余りを最小限に抑える工夫をしましょう。ファミペイを利用する場合は過剰なチャージを控え、もしどうしても使い切れない残高があればファミペイバーチャルカードを利用することも1つの手です。
一部のチャージ方法には強めの制限が設定されていますが、
だからと言って多めにチャージするのはおススメ出来ません。
まとめ
ファミペイは支払いに関する機能が豊富な決済サービスであり、ファミリーマートを中心にお得なお買い物が出来ますね。支払えるサービスや商品も多い他、キャンペーンやクーポンもお得なものが多いので情報を定期的にチェックしておきましょう。
利用する上で知っておくべき情報も多いですが、使い方を1度覚えてしまえばお得なサービスとして重宝します。キャッシュレス決済をある程度使いこなしている方におススメ出来ることは勿論ですが、普段からファミリーマートをよく利用している方も使ってみてくださいね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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