キャッシュレス決済では様々な方式のサービスが存在していますが、近年ではコード決済サービスも普及していますよね。様々な企業が提供する中で、一部は銀行が関わっているサービスも存在します。
J-Coin Payもその1つであり、銀行口座からチャージして支払いに使えます。ですが、こちらのサービスは手数料がほぼかからないことが最大の特徴であり、それを活かした使い方が便利ですよ。
今回は、J-Coin Payについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
J-Coin Payとは、みずほ銀行が提供する決済サービスアプリのことです。事前にチャージした残高を用いたコード決済が可能な他、送金等のサービスも利用可能です。
アプリを利用する場合、日本国内在住の方であれば誰でも登録可能です。ただし、全ての機能を有効化するためには本人確認及び銀行口座の登録が必要となっています。
こちらのサービスを活用したい場合は、
必ず口座登録まで済ませてくださいね。
まずは、J-Coin Payの基本的なサービス概要を見て行きましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | みずほ銀行 | |
決済方法 | コード決済 | |
残高上限 | 500万円 | 本人確認完了までは30万円 |
残高有効期限 | 最後の変動から5年間 | 手数料を差引いて払戻し |
チャージ方法 | 銀行口座即時振替 | |
チャージ上限 | 日間50万円 | 本人確認完了までは3万円 |
還元率 | - | |
決済上限 | 1回50万円 | 本人確認完了までは3万円 |
送金上限 | 日間25万円 | 本人確認完了までは3万円 |
ことら送金上限 | 1回10万円 | 本人確認完了までは3万円 |
出金上限 | 1日50万円 | 本人確認完了までは3万円 |
補償 | 不正利用補償 | 発覚後直ちに申請する |
アプリに登録可能な銀行口座としては、みずほ銀行は勿論として数多くの地方銀行が対応しています。逆に、他のメガバンクやネット銀行等はあまり対応していませんが、現在では三菱UFJ銀行でも利用可能となっていますね。
みずほ銀行は多くの地方銀行と強い関係があるので、
サービスにもその影響があるのかもしれませんね。
アカウントに初めて銀行口座を登録する際、アプリや郵送による本人確認を行います。アプリでの本人確認では運転免許証又はマイナンバーカードのみが使えるので、そちらも用意してくださいね。
J-Coin Lite
J-Coin Liteとは、J-Coin Payアプリへの登録のみを行った状態のアカウントのことです。サービスの提供内容は一部制限されており、機能としても支払いのみが行えます。
Liteアカウントの残高は2万円までと大幅に制限され、送金や決済も1日3万円までとなっています。チャージ等も一切出来ませんが、月間20万円までを上限として送金を受け取ることが可能です。
アカウントに銀行口座を登録すれば、
サービスの制限が解除されますよ。
このサービスはご家族間で利用することが想定されているようで、子どもへのお小遣い替わりに送金する使い方が出来そうですね。また、Liteアカウントは銀行口座を登録することで、いつでも通常のアカウントに変更出来ます。
J-Coinボーナス
J-Coinボーナスとは、J-Coin Payで使われている独自ポイントサービスのことです。通常の支払いでは還元サービスがありませんが、こちらはキャンペーンへの参加によって付与されます。
こちらは支払いにのみ使えるサービスであり、通常の残高と同じ価値として利用可能です。ボーナスは決済を行った際に自動で使われ、支払い時の購入金額に充当されます。
特定のお店でのみ使えるボーナスもあるようで、
そちらは最優先で消費されます。
J-Coinボーナスには有効期限があり、それは参加したキャンペーンによって変わるので付与された際は必ず確認しましょう。支払いでは有効期限の近いものから使われるので、付与されたら早めに使ってくださいね。
ことら送金
ことら送金とは、メガバンク各社の出資により設立された株式会社ことらが提供する送金サービスのことです。対応する銀行口座間で1回10万円未満の少額送金が出来ますが、その費用が無料又は低手数料で使えることが特徴ですね。
J-Coin Payでは少々説明が難しいのですが、アプリ自体がことら送金に対応している様子です。送金にはアプリの残高が用いられ、Bank Pay等他社のアプリには見られない特徴ですね。
利用する際はメニューから「ことら登録情報」をタップして、
事前に電話番号の紐付けも行っておきましょう。
ことら送金では口座番号や紐付け済みの電話番号・メールアドレスの他、ことら登録情報のIDを指定することが出来ます。通常は指定口座や紐付けられた口座で受領されますが、J-Coin Payでことらに登録している相手へ電話番号で送金するとJ-Coin Payの残高として受領されるようです。
出金機能
J-Coin Payへ入金した残高は、登録口座へ出金することが可能です。手数料等は発生しないので、余った残高は気軽に引き出すことが出来ますよ。
口座への出金は銀行の営業時間に行われるので、ご利用される銀行毎に予め確認してくださいね。営業時間内の出金であれば、基本的には当日中に出金が完了します。
複数の口座を登録しておけば、
口座間の資金移動にも使えますね。
セキュリティ
J-Coin Payでは様々な安全対策が採られており、決済のモニタリングも行われています。不正が疑われる取引が行われた際は、決済機能の停止等の対策がされるので安心出来ますね。
また、J-Coin Payでは3段階の決済上限を設定することも可能です。自身の用途に合わせて予め設定しておくことで、不正利用を未然に防ぐことに繋がりますね。
もし不正利用が発生してしまった場合は、J-Coin Payユーザー利用規約第23条又はJ-Coin Liteユーザー利用規約第23条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発覚から直ちに所定の申請を行いましょう。
被害届の提出は後でも良いので、
気付いたらすぐに運営元へ報告しましょう。
J-Coin Payの使い方
J-Coin Payでは新規ユーザー向けのキャンペーンを行っているので、まずはそちらでの活用を狙ってみましょう。対応店舗は他のコード決済サービスと比較すると少な目ですが、現在ではそこそこ使えるお店も増えているようです。
コンビニであれば多くの店舗が対応していますが、
意外なことにローソンでは使えないようですね。
J-Coinにおけるメインの使い方としてはことら送金の他、対応口座間での資金移動が挙げられます。手軽且つ無料での入出金が可能なので、口座残高を活用したい場合には重宝するはずです。
ネットを利用した無料での資金移動が行えるということで、硬貨に相当する残高を移動してまとめる際には特に便利ですね。近年では銀行での硬貨取り扱いが有料化する動きがあるので、これによって利便性と節約に繋がります。
J-Coin Payの注意点
J-Coin Payでは不正利用補償が制度化されていますが、その内容には少々気になる部分が存在します。通常は不正利用の発生や発覚から申請するまでに一定期間の猶予を設けていますが、こちらでは直ちに申請することが必要です。
気付いてからの申請で良いとは言え、発生から日時が空いている場合はそれが過失として捉えられることも有り得ます。筆者の気にし過ぎかもしれませんが、補償はみずほ銀行側の判断に依る部分が大きいことに注意しましょう。
不要な残高をこまめに出金する等、
不正利用が起こらないように個人での対策をしましょう。
尤も、J-Coin Payは端末が紛失・盗難に遭うことが無ければ、まず不正利用が発生することは無いはずです。そちらに対して十分注意しておけば、問題になることはありませんね。
まとめ
J-Coin Payはコード決済サービスですが、地方銀行での資金移動に重宝しますね。細かい残高をまとめることにも便利なので、こちらを使って資金を有効活用しましょう。
現状では限定的な使い方しか出来ませんが、これからのサービス展開に期待したいですね。もしJ-Coin Payを使いたい方は、早速アプリをダウンロードしてみましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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