現代社会ではキャッシュレス決済が普及しており、様々な形態のサービスが提供されていますね。特に近年ではスマートフォンの隆盛により、QRコードを利用した決済が広く使われています。
LINE Payはそのようなコード決済サービスとして、かなり早い時期から展開されていました。2022年にはコード決済がPayPayと統合されますが、それまでは便利に使いこなして行きたいですね。
今回は、LINE Payについて考察していきましょう。
サービス概要
LINE Payとは、株式会社LINE Payが提供している決済サービスのことです。LINE Payの残高や紐付けられた専用クレジットカードを利用して、バーコードやQRコードを提示して決済を行います。
LINEユーザー向けに提供されているサービスであるため、利用にはLINEへの登録とLINEアプリが必要になっています。または、LINE Pay機能のみを提供する専用アプリもあるようですね。
利用登録自体は、パスワードと個人情報を設定すれば完了します。
支払方法を始めとした各種設定は個別に行いましょう。
まずは、LINE Payについての基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | LINE Pay | |
決済方法 | コード決済 | |
アカウント決済 | ||
VISAプリペイド | アプリ上で発行 | |
引落し先 | LINE Pay残高 | |
LINEポイント | ||
クレジットカード | 三井住友カード | |
還元率 | - | |
決済上限 | 1回10万円 | 本人確認未済 |
ライト残高 | ||
1回100万円 | 本人確認済通常残高 | |
1日30万円 | クレジットカード | |
月間50万円 | ||
セキュリティ | 端末認証 | |
補償 | 不正利用補償 | 発生から30日以内の 申請によって補償 |
日本国内で携帯電話番号の 契約をした端末のみ対象 | ||
限度額は10万円まで 10万円以上の損害は個別に判断 |
LINE Payにおける利用開始等の設定は、LINEアプリのウォレットタブから行います。支払いや残高確認等全ての設定・操作はこちらから行うので、分かりやすくて良いですね。
6桁の暗証番号が必要な場面では生体認証が使えるので、
サービスの利便性を高めたい方は設定しておきましょう。
ちなみに、LINE PayはPayPay加盟店で使うことも可能です。対象はユーザーがQRコードをスキャンする方式の加盟店なので、お買い物の際はこちらもチェックしてみましょう。
本人確認
LINE Payのサービスは、本人確認を済ませているか否かによって提供条件が異なります。本人確認にはスマホを利用し、本人確認書類と顔写真を撮影すれば完了です。
支払いを行えるだけで十分という方であれば、
本人確認をする必要はありませんよ。
本人確認未済の「LINE Cashアカウント」では、残高上限と決済上限が10万円までとなっています。対して本人確認済の「LINE Moneyアカウント」では、残高上限や決済上限が100万円に上昇していますね。
LINE Moneyアカウントは送金・出金・銀行振込サービス等が利用可能なので、LINE Payの機能を全て利用したい場合は本人確認を済ませましょう。また、LINE Cashアカウントでも送金は可能ですが、その残高は出金不可能且つ決済上限が低い「ライト残高」へ変化します。
チャージ方法
LINE Pay残高のチャージ方法としては、主に口座即時入金・セブン銀行ATM・ファミリーマート店頭が利用可能です。銀行口座からはオートチャージも利用可能なので、手間が無いことと合わせて一番使いやすい方法ですね。
口座チャージではメガバンクや地方銀行の他、ネット銀行や労働金庫等の多くが対応しています。もしお持ちの銀行口座が対応していない場合であれば、住信SBIネット銀行辺りを開設してみましょう。
以前はLINE Payカード(JCB)を用いたチャージ方法もありましたが、
こちらは既に新規発行を終了しています。
チャージ&ペイ
チャージ&ペイとは、LINE Payの支払い方法としてクレジットカードからの即時引落しを行うサービスのことです。事前のチャージを必要としないため、LINE Payの使いやすさが向上しますね。
チャージ&ペイに利用可能なクレジットカードは、三井住友カードが発行したVISAカードに限られています。VISA以外の国際ブランドや各種ブランドプリペイドカード、SMBCデビットやANAカード等は使えないので注意しましょう。
LINEではコンテンツ購入用のカードが登録可能ですが、
そちらをLINE Payに使うことは出来ません。
チャージ&ペイを利用した場合でもカードのポイントは還元される他、VISA LINE Payクレジットカード(P+)であれば5%還元が適用されます。その一方で、通常のVISA LINE Payクレジットカードではポイント還元の対象外となるので注意しましょう。
LINEポイント
LINEポイントとは、LINEの各種サービスで提供されている独自ポイントサービスのことです。1ポイント=1円としての価値を持っており、LINE Payではコード決済の支払い金額に充当することも可能となっています。
LINE Payそのものには還元サービスが提供されていないため、
ポイント還元を受けるためには他サービスとの併用が必要です。
それ以外の使い道としては、PayPayボーナスへの交換やLINE証券での利用が便利そうですね。共通ポイントへの交換が出来ないことは残念ですが、現在交換可能なサービスでの有効活用を考えましょう。
セキュリティ
LINE Payではモニタリングシステムを導入しており、24時間体制で決済を常に監視しています。これによって不正利用を未然に防ぐことが可能であり、決済の安全性を高めていますね。
もし不正利用が発生してしまった場合は、LINE Cashアカウント利用規約第31条又はLINE Moneyアカウント利用規約第32条によって被害が補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から30日以内に所定の申請を行いましょう。
不正利用を未然に防ぐための方法として、
チャージし過ぎないことも重要ですよ。
LINE Payの活用法
LINE Payでお得さを重視する場合は必ずチャージ&ペイを利用し、特にVISA LINE Payクレジットカード(P+)の5%還元は活用したいところですね。もしチャージ&ペイの上限を超える支払いが必要になった場合、住信SBIネット銀行等の即時入金サービスでポイントが貯まる口座を利用しましょう。
また、LINE Payのコード決済ではクーポンも用意されているので、よりお得にお買い物したい場合はそちらを活用してみましょう。クーポンはウォレットタブのLINEクーポンで確認可能な他、特別なクーポンが配布されることもあるようです。
クーポンを利用したい時は、マイクーポンを開いて対象のクーポンを表示しましょう。LINE Payでは他の決済サービスには無いクーポンも提供されることもあるので、お得なものがあったときは積極的に利用しましょう。
LINE Payのお得さはチャージ&ペイやクーポン頼みなので、
逆にそれらが利用出来ない場合は他の決済手段がおススメです。
また、LINE Payでは払込票の取扱いも行っているのですが、こちらでもチャージ&ペイが利用可能となっています。公共料金等をよりお得に支払いたい場合であれば、請求書払い機能を目当てにLINE Payを利用しても良いかもしれませんね。
ただし、払込票の支払い金額が5万円を超えている場合は、支払い先の上限額となって利用出来ないことがあるようです。また、支払い先によっては1万円未満の支払いで66円、1万円以上の支払いで110円の手数料が発生することがあるので、その場合は他の支払い方法を利用しましょう。
LINE Payの注意点
LINE Payには不正利用補償が用意されていますが、こちらは1度の損害に対する補償上限が10万円までとなっています。場合によっては10万円以上の損害についても補償される可能性はあるのですが、それに期待することは難しそうです。
残高を利用する場合は余分なチャージをしなければ良いのですが、チャージ&ペイを利用している場合は被害が拡大する危険性を持っています。これを防ぐにはわざと本人確認を行わず、決済上限を10万円に抑えることも選択肢の1つです。
また、LINEを利用している端末で携帯電話番号の契約を行っていなかった場合も補償対象外となってしまいます。通常では発生しにくいことではあるのですが、データ通信限定のMVNO等を利用している場合は要注意です。
まとめ
LINE Payは様々な変容を経て現在のサービス内容となっており、初期と比べると随分使いにくくなった印象を受けます。ですが、専用クレジットカードでチャージ&ペイを用いればお得に使うことも出来るので、現在ではそちらをメインに活用して行きましょう。
LINEは以前、Zホールディングスとの統合に伴ってコード決済を廃止すると報道がありましたが、その後の続報は無くサービスが継続されています。何だかうやむやになっているような気がしてしまうため、こちらについての続報が気になるところですね。
LINE Payがこれからどうなっていくのか、その行く末を見守っていきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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