スマートフォンが普及した現在では、それに合わせた決済方式も登場しています。バーコードやQRコードを用いた方式はその代表的なもので、導入のしやすさから様々なお店で使えるようになっていますね。
楽天からは楽天ペイというサービスが提供されており、支払いをお得に済ませることが可能です。楽天ポイントのお得な使い道としても有効であり、特に期間限定ポイントの活用手段としては非常に重宝しますよ。
今回は、楽天ペイについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
楽天ペイとは、楽天グループ傘下の楽天ペイメントが提供する決済サービスのことです。主にQRコード等を利用して実店舗での決済に使いますが、アカウント情報を用いたネット上での決済にも対応していますね。
楽天ペイを利用する場合には、楽天会員のアカウントがあればそのまま使えますよ。お持ちのスマホにアプリをダウンロードして、コード決済の初期設定を済ませておきましょう。
楽天ペイは楽天会員情報がそのまま使われるので、
支払い設定等も簡単に行えますよ。
まずは、楽天ペイの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | 楽天ペイメント | |
決済方法 | コード決済 | |
アカウント決済 | ||
IC型電子マネー | モバイルSuica | |
楽天Edy | ||
引落し先 | 楽天ポイント | |
楽天キャッシュ | ||
楽天銀行 | 即時引落 | |
ブランドカード | 楽天カードのみ オートチャージ対応 | |
還元率 | 100円につき1ポイント | ブランドカードは対象外 |
楽天キャッシュは+0.5% | ||
還元方法 | 楽天ポイント | 通常ポイント |
セキュリティ | 端末ロック設定 | コード決済 |
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日以内の申請 |
ブランドカードは対象外 |
楽天ペイアプリからはおサイフケータイを使うことも可能であり、楽天EdyとモバイルSuicaが対応しています。もしこれらを楽天ペイアプリから利用したい場合は、各電子マネー毎に利用設定を行いましょう。
モバイルSuicaでは楽天ポイントからのチャージも可能な他、
楽天カードからチャージした場合に0.5%分のポイント還元が発生します。
また、アプリからは楽天ポイントカードを直接表示することも可能です。事前の利用設定を済ませれば使えるので、お買い物をされる際はこちらも活用してくださいね。
楽天ポイント
楽天ポイントとは、楽天が提供している共通ポイントのことです。主に楽天の各種サービスを利用した場合に付与されますが、近年ではポイントカードを使って様々なお店でポイントをもらうことも出来ますね。
楽天ペイを利用した場合、引落し方法としてブランドカード以外を利用した場合にのみ楽天ポイントが還元されます。還元率は決済金額100円につき1ポイントなので、支払いを行う際の目安にしてくださいね。
また、楽天ペイでの支払いに楽天キャッシュを利用した場合、通常の還元率に加えて0.5%が還元されます。併せると1.5%が適用されて非常にお得なので、楽天ペイを利用する際は基本的に楽天キャッシュを活用したいですね。
楽天ペイの支払いには楽天ポイントを使うことも可能であり、
その場合でも1%のポイント還元が適用されます。
楽天ペイのポイント払いでは期間限定ポイントも利用可能であり、こちらでも1%還元がしっかり適用されます。楽天市場等でそのまま使うより多少は有意義に使えるので、楽天ペイは期間限定ポイントの有効な使い道としても重宝しますよ。
ポイントの利用設定はコードを表示した状態で行えますが、この際のポイント設定を保存して常に適用することも可能です。ポイントは1ポイント単位で利用設定が可能なので、用途に合わせて設定をしてくださいね。
料金の引落し方法
楽天ペイでは料金の支払い方法としてブランドカードが利用可能で、利用する度に自動で引落しする使い方が出来ます。3Dセキュアに対応していれば一部のカードを除いて設定出来るので、ブランドプリペイドカード等でも使えることが多いですね。
楽天ペイに対応している国際ブランドは、VISA・Mastercard・JCB・American Expressの4種類です。設定可能なカードは楽天会員の登録情報と共通なので、一度に5枚まで登録可能ということになりますね。
大抵のコード決済アプリはVISAやMastercardにのみ対応しているので、
JCBカードをお使いであれば楽天ペイは重宝するはずです。
ただし、JCB又はAmerican Expressブランドのカードを支払い用に設定した場合、一部の加盟店では楽天ペイによる支払いが出来ないので注意しましょう。使えるお店では楽天ペイ対応表示にJCB又はAmerican Expressの表記があるので、支払いの前にそちらをチェックしておきましょう。
また、楽天ペイ利用料金の引落しには楽天銀行口座も使えます。こちらの場合は楽天ペイの1%還元が適用されるので、カード払いが出来ない場合でもお得に支払えますよ。
楽天キャッシュ
楽天キャッシュとは、楽天Edy株式会社が提供するウォレットサービスのことです。事前にチャージした残高を利用して、楽天ペイを始めとした楽天サービスの支払いに使えます。
楽天キャッシュのチャージ方法としては楽天カードや楽天銀行口座が利用可能である他、現在では楽天Edyの残高を移行することも出来ます。他にはラクマの売上金や楽天ウォレット等からのチャージも可能なので、それらをお使いの方はご活用してくださいね。
ラクマの売上金等を手数料無料で出金可能なため、
少額の出金方法としても重宝しますね。
ちなみに、以前は楽天カードでチャージした場合に0.5%還元が適用されていましたが、こちらは2024年6月4日から還元対象外に指定されました。現在でも楽天Edyであれば0.5%還元が適用される様子なので、Android端末をご利用で今までと同じように使いたい方はそちらの方法もご検討ください。
楽天キャッシュについてはこちらで扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
スタンプカード
楽天ペイではスタンプカードのサービスが実施されており、対象のお店で支払いを重ねることにより特典を獲得することが出来ます。利用するためにはデジタルスタンプカードサービスの「SpoTribe」へ登録した上で、開催中のスタンプカードに参加する必要があります。
SpoTribeは楽天グループのサービスであり、
規約に同意すれば楽天アカウントでそのままログイン出来ます。
スタンプが貯まる条件や開催期間、特典の内容等は参加する店舗によって異なります。こちらの機能を活用してお得にお買い物をしたい場合、まずは店舗毎の参加条件を必ず確認するようにしましょうね。
キャンペーン
楽天ペイは楽天グループのサービスということもあり、お得なキャンペーンがたくさん開催されています。施策には加盟店を指定したものが多いですが、どこでも適用されるキャンペーンにも注目しましょう。
ポイントカードに関するキャンペーンの場合は、
アプリ付帯のポイントカードが指定されていますね。
キャンペーンは自動で適用される場合もあるのですが、多くは参加の際にエントリーが必要です。キャンペーン情報を定期的にチェックして、お得なキャンペーンを見逃さないようにしましょう。
ちなみに、楽天ペイのキャンペーンとは別にポイントカードのキャンペーンも個別に開催されています。こちらも非常にお得なものが多いので、併せてチェックしてくださいね。
請求書払い
楽天ペイでは請求書払いの機能も提供されており、自宅から公共料金等の払込票で支払いが可能です。利用可能な支払い方法は楽天ポイント又は楽天キャッシュであり、こちらの決済上限は1回30万円までとなっています。
サービスを利用する場合はまずアプリを開き、
ホーム画面の機能一覧から請求書払いを選択しましょう。
請求書払いでは通常のポイント還元が適用されないものの、楽天カード等で楽天キャッシュにチャージすればお得に支払うことも可能です。また、支払い方法は払込票によって条件が異なることがあり、一部では楽天ポイントが使えないこともある様子なので覚えておきましょう。
セキュリティ
楽天ペイアプリでは端末認証を設定可能であり、設定するとコード決済を行う際に認証が必須となります。もし端末が紛失・盗難に遭ってしまった場合でも、不正利用を未然に防ぐことが可能ですね。
端末の生体認証を利用することも可能なので、
そちらの設定があればより安心出来ますね。
また、楽天ペイは端末が紛失・盗難に遭った際の対策として、決済機能の利用停止を申請することが可能です。端末認証でも不安のある方は、こちらを覚えておきましょう。
もし不正利用に遭ってしまった場合、その被害は楽天ペイ不正利用時の補償に関する特約によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、60日以内に所定の申請を行いましょう。
楽天ペイの使い方
楽天ペイをよりお得に使いたい場合、まずは料金の引落し方法を適切に選択することが重要です。ブランドカードを紐付けて使うと扱いやすいですが、Android端末をご利用の方であればここで楽天Edyが有効活用出来ます。
楽天Edyの残高が楽天キャッシュへ移行出来るということは、事実上楽天キャッシュでは楽天Edyのチャージ方法が利用出来るということになります。現在では「1%還元以上の任意のカード⇒JAL Global Wallet(JAL Pay)⇒ANA Payプリペイドカード⇒楽天Edy」のルートが使えるので、最終的には楽天ペイで簡単に3.5%還元以上が狙えますね。
また、キャンペーン等で楽天ポイントの期間限定ポイントが大量に貯まっている場合、楽天ペイはそちらを有効活用する方法としても非常に重宝します。その場合は楽天ポイントを優先的に使いたいところですが、楽天キャッシュを使う場合はポイントの数量指定が出来ないことが厄介ですね。
楽天ポイントと楽天キャッシュは支払いの優先設定のみが可能であり、
数量設定等個別の利用設定が出来ません。
ポイントも含めて有効活用したい場合は一工夫しましょう。
楽天期間限定ポイント⇒楽天キャッシュの順で利用したい場合は、楽天PointClubから利用可能な「ポイント利息サービス」を活用しましょう。これは通常ポイントを預けておくとポイント利息が付くというものですが、この仕様を活かして通常ポイントを消費せずに一時的に退避させることが出来ますよ。
もし楽天ペイの支払い方法としてブランドカードを使う場合、楽天ポイントは100ポイント単位で利用設定をしておくと還元の取りこぼしが無くなっておススメです。また、ブランドカードで楽天ペイの利用特典が提供されることはまず無いので、こちらではブランドプリペイドカードを用いたポイント二重取りも非常に有効となります。
楽天ペイの注意点
楽天ペイでは不正利用補償が制度化されており、より安心してサービスを使えるようになっています。ただし、この保証制度はブランドカードを引落し先として指定した場合は対象外となっていることに注意しましょう。
もしブランドカードを設定した際に被害が発生した場合、その被害はカード会社から補償される可能性が残っています。不正利用に遭ってしまったときは、慌てずにカード会社に相談をしてくださいね。
カード会社では3Dセキュア認証が行われた取引を補償対象外としていることも多く、
コード決済での補償対応は会社毎に異なることが予想されます。
ただし、ブランドプリペイドカードについては補償制度自体が無かったり、補償範囲が狭いことも多いので注意しましょう。もし補償制度が心許ないカードであれば、楽天ペイでの利用を見合わせる判断も大切ですよ。
まとめ
楽天ペイはお得で便利な決済サービスであり、楽天の期間限定ポイントを有効活用したい場合に重宝しますね。こちらを利用した場合でも1%還元は適用されるので、キャンペーンと合わせて様々な場面で活用しましょう。
楽天キャッシュを使うと更に便利に使うことが可能であり、またラクマ等をお使いの方であればより重宝するはずです。楽天ペイには楽天サービスをもっと使いやすくなる機能があり、それこそが楽天ペイの魅力とも言えますね。
もし楽天ペイに興味があれば、ぜひアプリをダウンロードしてくださいね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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