スマートフォンが普及した現代社会では、コード決済という新しい方式の決済サービスが登場しました。コード決済における料金の引落し方法は様々ですが、一部では銀行から即時に料金を支払うサービスも存在します。
そのような即払い方式のコード決済サービスとして、ゆうちょ銀行からはゆうちょPayが提供されています。こちらは手軽さが最大の特徴と言えるサービスであり、意外と重宝する方も多いかもしれませんよ。
今回は、ゆうちょPayについて考察していきましょう。
サービス概要
ゆうちょPayとは、株式会社ゆうちょ銀行が提供するコード決済サービスのことです。お持ちのゆうちょ銀行口座残高を利用して、スマホでQRコードを表示又は撮影することによって支払いを行います。
支払い方法はゆうちょ銀行口座で固定されており、
即払い方式で支払いを行うサービスですね。
こちらのサービスを利用するためには、ゆうちょ銀行口座をお持ちであれば登録可能です。ネットバンキング等を契約する必要は無いので、スマホとメールアドレスがあれば使えますよ。
まずは、ゆうちょPayの基本的なサービス概要を見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | ゆうちょ銀行 | |
決済方法 | コード決済 | |
引落し方法 | ゆうちょ銀行口座 | |
還元率 | 400円につき1ポイント | |
還元方法 | ゆうちょPayポイント | |
決済上限 | 日間200万円 | 初期設定では それぞれ3万円まで |
月間500万円 | ||
セキュリティ | 端末認証 | 生体認証可 |
決済上限設定 | 1円以上1円単位 | |
一定以上の引上げは要郵送 | ||
補償 | 不正利用補償 | 発生から30日以内の申請 |
ゆうちょPayの設定を行う際は画面左上をタップして、メニューから「設定」を選択します。決済上限設定や解約もこちらから行うので、1度チェックしておきましょう。
ゆうちょPayで口座借越サービスを利用することも出来ますが、
そこまでして使う程の決済サービスではありません。
ゆうちょ銀行は即時決済サービスの解約をする際、通常であれば窓口へ出向いて所定の書類を提出しなければなりません。ですが、ゆうちょPayに関してはアプリ上からの解約が可能となっています。
ゆうちょPayポイント
ゆうちょPayポイントとは、ゆうちょPayで利用されている独自ポイントのことです。コード決済の支払いを行うことで貯まり、1度の決済金額の400円につき1ポイントが付与されます。
還元率としては0.25%と少な目なので、
お得さとしてはかなり控えめなサービスですね。
ポイントは支払いに充てることが可能であり、1ポイント=1円として使えます。他の使い道も特に無いので、貯まった分は随時使ってしまった方が良さそうですね。
ゆうちょPayポイントの有効期限は、付与から12か月後の月末です。また、キャンペーン等で付与されたポイントについては、個別に有効期限が設定されているそうです。
残高確認機能
ゆうちょPayを登録した場合、アプリ上から口座残高を確認することが可能です。支払い時の残高が気になる場合は、こちらの機能を使ってチェックしましょう。
残高の確認機能を利用するにあたっては、ネットバンキング等の契約は特に必要ありません。そのため、オンライン上で残高を簡単に確認出来る方法としても重宝しますよ。
利用可能加盟店
ゆうちょPayは独自の加盟店を持つ決済サービスを持っているので、支払いにはそちらの加盟店であれば利用可能です。ですが、ゆうちょPayはそれ以外の加盟店でも使えることがあります。
ゆうちょPayのシステムとしては、GMOペイメントゲートウェイの「銀行Pay」が使われています。そのため、銀行Payのマークがあるお店で使える他、他行が提供する銀行Payを利用した決済サービスの加盟店でも使えますよ。
ゆうちょPayは銀行Payの払込票支払い機能にも対応していますが、
こちらはポイント還元の対象外となっています。
また、銀行PayはJCBが提供するコード決済規格「Smart Code」に対応しています。Smart Codeはそれ自体が加盟店を持っており、ゆうちょPayではSmart Code加盟店でも利用可能となっていますよ。
セキュリティ
ゆうちょPayではアプリ起動時や決済時に暗証番号を要求することが可能であり、これに生体情報を利用することも出来ます。もし端末が紛失・盗難に遭ってしまった場合でも、簡単には不正利用されません。
また、ゆうちょPayは決済上限の設定が可能であり、アプリ上では1円以上3万円までの範囲で決定することが出来ます。予め必要な範囲で設定しておくことにより、不正利用を未然に防ぐことにも繋がります。
決済上限を3万円以上に設定することも可能ですが、
少々ややこしい手続きが必要になります。
もし不正利用が発生した場合、その被害はゆうちょPay利用規約第26条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から30日以内に所定の申請を行いましょう。
ゆうちょPayの使い方
ゆうちょPayはゆうちょ銀行口座があれば利用可能であり、チャージ等の手間が必要無いコード決済サービスです。デビットカードのように手軽に使えるため、コード決済の初心者が使うには良いかもしれませんね。
ただし、ポイント還元率はかなり小さめなので、お得さに関してはあまり期待出来ません。時々クーポンが付与されることもある様子ですが、いずれにしても常用は難しそうですね。
その他の用途としては、
やはり残高確認機能でしょうか。
ゆうちょ銀行ではネットバンキングも提供されていますが、一般の方であればあまり使い道が無いのが正直なところです。単にオンライン上で残高の確認がしたいだけの方であれば、ゆうちょPayの残高確認機能は手軽で重宝しますよ。
ゆうちょPayの注意点
ゆうちょPayは起動時に暗証番号を用いた認証が求められ、設定によって決済時等にも認証を求めることが可能です。この認証に端末で保存された生体情報を利用することも出来ますが、これが少々使いにくくなっています。
ゆうちょPayの認証では、一定時間アプリを利用しないでおくと生体認証が使えなくなることがあります。その状態でログインを行うためには暗証番号が必要となるので、支払いに使う際は少々面倒ですね。
セキュリティの観点から来る仕様かもしれませんが、
少々煩わしさを感じてしまうかもしれませんね。
1度ログインを行えば再び生体認証が使えるようになりますが、少し時間が経つとまた使えなくなってしまいます。この現象に関しては不明な部分が多いので、もし不具合であれば改善して欲しいですね。
まとめ
ゆうちょPayは銀行Payのシステムを利用したサービスであり、即払い方式のコード決済が可能となっています。比較的使いやすい方式の決済サービスなので、新たなサービスの契約に抵抗感がある初心者におススメですね。
また、ゆうちょPayの残高確認機能は地味ながら便利な機能となっています。ネットバンキングを契約すること無く使える機能なので、やはり手軽さが大きなメリットと言えますね。
ゆうちょPayに興味のある方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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