クレジットカードを契約する際に気になることは、ポイント還元率を始めとしたお得さですよね。ですが一口にお得と言っても、調べるとたくさんのカードが出てきて迷ってしまいますよね。
情報を集めている中で、アンドロメダカードというクレジットカードにたどり着いた方はいるでしょうか。条件付きではあるのですが、使い方次第でお得になるカードですよ。
今回は、アンドロメダカードについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
アンドロメダカードとは、ジャックスが発行するクレジットカードサービスのことです。Mastercardブランドによる支払いが可能であり、後に利用料金を銀行口座から引落しする後払い方式の決済手段ですね。
カードの発行は20歳以上の方が対象であり、且つ連絡可能な電話番号を必要とします。他企業と提携しているカードでは無いため、発行にあたって他のアカウントサービスは必須ではありません。
本人確認は本人限定郵便によって行われるため、
カードは発行者本人による受取りが必要です。
まずは、アンドロメダカードの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | ジャックス | |
ブランド | Mastercard | |
電子マネー | QUIC Pay | Google Pay |
年会費 | 1250円+税 | 初年度無料 |
前年の利用歴があれば無料 | ||
家族カード 年会費 | 400円+税 | 本会員が初年度であれば無料 |
前年の利用歴があれば無料 | ||
ETCカード 年会費 | 無料 | 再発行は1,000円+税 |
家族カードからも発行可能 | ||
為替手数料 | 2.0%+税 | |
還元率 | 100円につき1ポイント | 毎月第一日曜日は 200円につき1ポイントが追加 |
還元方法 | Andromeda Cardポイント | Google Pay専用デポジット に自動交換される |
3Dセキュア | パスワード認証 | |
補償 | カード盗難保険 | 申請時から60日前後の 不正利用が補償される |
ネットあんしんサービス | ネット不正利用被害限定で 発生から90日以内の申請により補償 | |
旅行保険 | 国内旅行で1,000万円まで | |
優待 | J’sコンシェル |
アンドロメダカードで注目されるのは、還元サービスですね。通常の還元率は1%ですが、毎月の第1日曜日に限り200円につき1ポイント(0.5%)が追加されます。
還元対象となっているのは、Andromeda Cardポイントという独自ポイントです。1ポイント=1円の価値のあるサービスですが、使い方は少々特殊です。
アンドロメダカードの管理・申請・補償等については、
全てジャックスのウェブサービスを必要とします。
アンドロメダカードの管理については、インターコムクラブというジャックスカードの専用ウェブサービスを利用します。明細確認等は勿論のこと、3Dセキュア設定や各種申込等も行うので必ず登録しましょう。
アンドロメダカードが郵送された際、カードの台紙をチェックしてみましょう。そちらにはインターコムクラブ仮IDとパスワードが付いているので、それを用いれば簡単に登録可能ですよ。
Google専用デポジット
Google Pay専用デポジットとは、アンドロメダカードにおけるウェブ残高サービスのことです。カードをGoogle Payに登録した上で、おサイフケータイによるQUIC Pay決済を行うと料金に自動で充当されます。
Google Pay専用デポジットを使う感覚としては、
dカードのiDキャッシュバックに近いと思います。
アンドロメダカードで還元されるAndromeda Cardポイントは、毎月1日にはこちらへと自動変換されます。アンドロメダカードの還元ポイントは、この方法でのみ利用可能となっているので覚えておきましょう。
JACCSモール
JACCSモールとは、ジャックスが提供するポイントモールサービスのことです。所謂ポイントサイトのことであり、掲載された広告からネットサービスを利用した場合にポイントが還元されます。
利用するにはインターコムクラブに登録済みのジャックスカードが必要であり、当該カードで決済を行った際に追加のポイント還元を受けることが可能です。還元対象となるのはJデポというポイントであり、カードの利用金額全般に対して自動で充当されます。
JACCSモールは、実店舗でも適用可能です。
お買い物の前には必ずチェックしましょう。
J’sコンシェル
J’sコンシェルとは、ベネフィット・ワン及びジャックスが提供する会員優待サービスのことです。サイトに掲載されているサービスについて、格安料金で利用可能となっています。
J’sコンシェルはインターコムクラブから利用申請が可能で、WEB明細サービスの登録を必要としています。特に会費等は発生しないため、アンドロメダカードを発行した際にはとりあえずで登録してしまっても大丈夫ですよ。
セキュリティ
ジャックスではカードによる決済を24時間体制でモニタリングしており、不正利用を検知するためのシステムが常に作動しています。システムが不審な取引を検知した際は、本人による支払いか否かの確認が行われるので安心ですね。
それでも不正利用が発生した場合、その被害はジャックスカード会員規約第一章第10条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から60日以内に所定の申請を行いましょう。
カード盗難保険は契約と同時に登録されるので、
補償の特別費用が徴収されることはありません。
カードの紛失・盗難や不正利用の申請を行った後、もう1度カードを使いたい場合は再発行が必要です。ただし、再発行手数料として1,000円+税が発生するので覚えておきましょう。
アンドロメダカードの使い方
アンドロメダカードを利用するのであれば、毎月第1日曜日の1.5%還元を最大限に活用しましょう。他の日時でも高還元を適用したい場合は、ブランドプリペイドカード等へのチャージが便利ですよ。
また、カード利用によって貯まっていくGoogle Pay専用デポジットの使い道も考えなければなりませんね。実は、ここが当該カードにおける1番のネックです。
ブランドプリペイドカードへのチャージ
チャージ先となるブランドプリペイドカードの候補としては、TOYOTA Walletが真っ先に挙げられます。現在はチャージ手数料無料に加えて、1%キャッシュバックの施策が提供されているのでかなりお得ですね。
ここでチャージする際にKyashのICカードを中継すると、0.2%の還元率が追加されるので少しお得です。月間5万円までの決済が上限なので積極的に狙う程ではありませんが、発行したKyashカードを持て余している方は利用しましょう。
Kyashカードは電子情報上でデビットカードとして認識され、
何故かチャージに使えてしまいます。不思議なお話ですね。
他の候補としては、au PAY及びau PAYプリペイドカードが挙げられます。チャージ可能なサービスとしては0.5%還元なので使いやすいですが、カードは3Dセキュアに対応していないので使い道に注意しましょう。
au PAYプリペイドカードを利用する場合、更にRevolutというウォレットサービスにチャージすることもおススメです。こちらであれば3Dセキュア認証も利用可能で、定期契約や一時金の必要な決済にも使えるので使い勝手が向上しますよ。
ただし、2022年12月利用分からはKyash・au PAY・TOYOTA Walletが還元対象外となることが予告されています。以降はポイント二重取りが難しくなってしまいますが、他のサービスを使うようにしましょう。
お買い物での利用
アンドロメダカードでショッピングをする場合、まずはJACCSモールをチェックしましょう。特に実店舗決済では他のポイントサイトはまず利用出来ないので、還元率によっては非常にお得なお買い物が楽しめます。
QUIC Payを利用する場合は、Google Pay専用デポジットが貯まってきたタイミングを狙いましょう。こちらにも+0.5%のボーナスは適用されるので、毎月第1日曜日であれば更にお得ですね。
QUIC Pay決済の還元ポイントは、
Mastercardによる決済分とは別に計算されます。
それ以外の場合では、予めチャージしたブランドプリペイドカードで決済をしましょう。TOYOTA WalletであればiD決済に対応しており、au PAY(プリペイドカード)やRevolutであればコード決済やカードによる支払いも可能ですね。
アンドロメダカードの注意点
アンドロメダカードは還元率を中心として魅力のあるカードですが、問題となるのは用途の狭さです。出来ないことが明確に存在するカードなので、用途に当てはまらない方にとっては全く魅力の無いカードとなってしまいます。
ここからは、アンドロメダカードの出来ないことについて見ていきましょう。
ポイントの用途が狭い
アンドロメダカードで取得したポイントは、Google PayからQUIC Pay決済を利用した際にのみ利用可能となっています。そのため、おサイフケータイ対応Android端末を利用していない方にとっては全く意味がありません。
日本ではiPhoneの利用者も多いので、該当する方にとっては一切魅力が無いカードですよね。その場合の還元率は実質0%なので、全くおススメ出来ません。
Mastercard決済には専用デポジットが適用されないので、
言ってしまえばJデポの完全下位互換になっていますね。
海外旅行では使いにくい
アンドロメダカードでは旅行保険が付帯されていますが、海外旅行時の旅行保険は付帯されていません。そのため、このカード1枚での海外旅行には不安が拭えませんね。
また、アンドロメダカードには非接触決済であるNFC Pay(Mastercardコンタクトレス)が付帯されていません。海外ではNFC Pay以外のカード決済が不可能な地域もあるようなので、これ1枚では不安です。
NFC Payが普及した国としては、
オーストラリアが有名ですね。
これらの事情があることで、アンドロメダカードは海外で使いにくいクレジットカードとなっています。
これからのアンドロメダカードに期待すること
アンドロメダカードで一番のネックとなるのは、やはりその還元サービスです。Google Payにしか使えないポイントでは、iOS端末利用者にとって全く魅力にはなりませんよね。
それではAndroid利用者にとって便利かと言われるとそうでも無く、Jデポの方が使いやすいはずです。JACCSモールの還元ポイントがJデポであることと相まって、サービスとあまり噛み合っていないという印象を受けます。
いっその事、還元対象をJデポに切り替えてはいかがでしょうか。それならiOS端末利用者にとっても魅力になり、それ以外の方にも使いやすいですよね。
サービスの独自性は失われてしまうかもしれませんが、それでも使いにくいよりはましです。Googleとの特殊な契約でも存在するのであれば難しいかもしれませんが、そうでなければ変更をお願いしたいですね。
まとめ
アンドロメダカードは、特定の日に決済をすることでお得になるカードです。ただし、還元ポイントの使いにくさも相まってあまり注目されていませんね。
もし契約をお考えであれば、Android端末利用者且つおサイフケータイを利用する方に限りおススメします。その条件を満たす方であれば、非常にお得なカードとして使うことが可能です。
使い方によっては非常に便利なカードなので、もし興味がある方は発行してみてはいかがでしょうか。
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