Suicaをよく利用する方であれば、ビックカメラSuicaカードは一昔前からおススメに挙がるカードですよね。また、その名の通りビックカメラグループでもお得なカードとなっています。
今ではブランドプリペイドカードの隆盛によってあまり語られることの無いカードですが、便利であることに変わりありません。その機能について、一度調べてみるのも良さそうです。
今回は、ビックカメラSuicaカードについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
ビックカメラSuicaカードとは、ビックカメラとの提携でVIEWカードが提供するクレジットカードサービスのことです。決済に利用すると立替払いが行われ、後に口座引落し等の方法で料金が請求されます。

名称はビック(bic)カメラなので、
間違えないように覚えてくださいね。
カードを発行する場合は日本国籍を持つ日本在住者で、18歳以上且つ高校生でない方が申込可能です。また、未成年者が申込を行う場合は親権者の同意を必要とします。
発行する際、ビックポイントのポイントカードをお持ちであればそちらと連携することも可能です。まだポイントカードをお持ちでない場合は、申込時に新規入会を行いましょう。
まずは、ビックカメラSuicaカードの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | VIEWカード | |
提携会社 | ビックカメラ | |
JR東日本 | ||
国際ブランド | VISA | |
JCB | ||
電子マネー | Suica | |
QUIC Pay | Apple Pay | |
年会費 | 477円+税 | 初年度無料 |
前年度に決済歴があれば無料 | ||
ETCカード年会費 | 477円+税 | 通常年会費が無料であれば無料 |
家族カード年会費 | - | 家族カード無し |
為替手数料 | 2%+税 | VISA |
税込1.6% | JCB | |
還元率 | 1,000円につき5ポイント | 月間利用料金から算定 |
還元方法 | ビックポイント | 二重に付与される |
JREポイント | ||
3Dセキュア | パスワード認証 | VIEW's NETパスワードと共通 |
トークン認証 | 専用アプリを利用した場合 | |
補償 | 不正利用補償 | 申請から60日前までの被害を補償 |
国内旅行保険 | 詳しくはこちら | |
海外旅行保険 | ||
優待 | VIEWプラス | 利用額1,000円毎が対象 |
ビックカメラグループ優待 | 基本10%のポイント還元 | |
Suicaでの決済も対象 |
ビックカメラSuicaカードは還元サービスが特殊で、支払いに使うとビックポイントとJREポイントの両方が貯まります。個別の還元率は0.5%ですが、実質的には1%還元となっていますね。

特典によってはポイント還元のルールが変更されるので、
予めサービスを確認しておきましょう。
カード決済履歴の確認や各種設定・申請を行う場合には、VIEWカードの会員専用ウェブサービス「VIEW’s NET」を利用します。こちらのログインパスワードは3Dセキュア認証にも利用しますが、専用のワンタイムパスワードアプリに認証方式を変更することも可能です。
Suica

Suicaとは、JR東日本が提供しているIC型電子マネーのことです。主に鉄道運賃の支払いに使うサービスですが、加盟店であればお店でのお買い物にも使えますよ。
ビックカメラSuicaカードでは、名前にも記載がある通りSuicaが付帯されています。カードからのオートチャージ機能にも対応しているので、設定しておけば便利に使えますよ。

基本的な決済機能やサービスは、
通常のSuicaカードと変わりません。
ビックカメラSuicaカードの更新が行われたり、カードを解約する際は残高の払戻し手続きが必要です。通常はJR東日本が駅に設置している端末「VIEW ALTTE」から手続きしますが、既に裁断してしまっている場合は破片を所定の方法で郵送すれば口座振込によって払戻しされますよ。
ビックポイント

ビックポイントとは、ビックカメラが提供している独自ポイントサービスのことです。ビックカメラSuicaカードを利用した際も一部はこちらで還元され、通常は月間決済金額から1,000円につき5ポイントが還元されます。
ビックポイントは主にビックカメラでのお買い物によって貯まりますが、現金払いとそれ以外の決済手段で還元率が異なります。ですが、こちらのカードを提示した場合は、ビックポイントの還元率が現金払いと同じ10%に上昇する特典が適用されます。
この特典はSuicaで支払った場合にも適用されるので、そちらの特典と合わせれば最大11.5%還元でのお得なお買い物が可能です。また、特典はコジマやソフマップでも同じように適用されるため、こちらのカードは様々な場面で活用出来そうですね。

Suicaの残高は2万円が上限なので、
値段がそれ以上の商品には使えませんよ。
ビックポイントの有効期限は、最後にお買い物で貯めてから2年間です。1ポイント=1円としてお買い物の支払代金に充てる他にも、カード付帯のSuicaへチャージすることも可能ですよ。
JREポイント

JREポイントとは、JR東日本が提供する共通ポイントサービスのことです。ビックカメラSuicaカードを利用した際も一部はこちらが貯まり、月間の決済金額から1,000円につき5ポイントが貯まります。
JREポイントはそのままでもカードに貯まりますが、公式のアカウントサービスを利用すれば複数のカードでポイントを共有することも可能です。手続きは取得したアカウントにカードを登録するだけなので、簡単に行うことが出来ますよ。
JREポイントはSuicaを利用した際にも貯まり、JR東日本の鉄道やJREポイント加盟店ではそれぞれの還元率で付与されます。特にモバイルSuicaで鉄道の運賃を支払う場合、通常でも2%還元が適用されてお得ですよ。

通勤・通学等で同一料金区間を何度も利用される場合は、
最大10%還元のリピートポイントサービスも適用されますよ。
JREポイントの有効期限は、最後にポイントが変動してから2年後の月末です。こちらは1ポイント=1円として、Suicaチャージやグリーン券の購入等様々な用途に使えますよ。
VIEWプラス

VIEWプラスとは、VIEWカードで提供されている特典サービスのことです。対象カードでJR東日本の各種サービスを利用すると適用され、それぞれのサービス毎でJREポイントが特別に還元されますよ。
ビックカメラSuicaカードでもVIEWプラスが適用され、例えばSuicaのオートチャージに利用した場合は1.5%分のJREポイントが還元されます。他にもモバイルSuicaでの定期券やグリーン券の購入、えきねっとで切符を予約購入した場合には3%が還元されてお得ですね。

ほとんどのVIEWカードは年会費が発生しますが、
こちらカードは年会費の無料化が可能なため重宝されていますね。
VIEWカードをモバイルSuicaで利用した場合、通常のチャージに使うだけでも1.5%還元が適用されます。モバイルSuicaは使い勝手が良い上にサービスも優遇されているため、カードはこちらと併用することをおススメします。
セキュリティ

VIEWカードでは不正利用の検知システムが稼働しており、カードによる決済の安全性を常に監視しています。もし不正利用が疑われる取引を検知した場合は、本人による決済であることが確認出来るまで保留されるので安心ですね。
もし不正利用が発生してしまった場合、被害はビューカード会員規約一般条項第14条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から60日以内に所定の申請を行いましょう。
また、カードのポイントが不正利用された場合には、ビックカメラSuicaカードご利用特約第2条3項によって補償を受けることが可能です。こちらは被害から7日以内の申請が必要な上に、1件毎に3,000ポイントまでが補償対象外となるので覚えておきましょう。

ポイント補償は制限が強めにかかっていますが、
制度が存在するだけでも有難いですよね。
ビックカメラSuicaカードの使い方

ビックカメラSuicaカードはそのまま支払いに使っても便利ですが、メインとしてはVIEWプラス特典を活用します。特にモバイルSuicaではチャージが自由に行えるので、より使いやすいはずです。
モバイルSuicaは鉄道利用時の特典が優遇されているので、交通機関で利用する場合にもこちらを選択しましょう。カードの付帯Suicaも便利ですが、こちらはあまり使わないかもしれませんね。
ビックカメラグループでのポイントアップ特典は、こちらのカードと連携済みのポイントカードを提示すれば適用されるようです。つまりはカードを提示した後で、決済にはモバイルSuicaを利用すると支払いやすいですね。

2万円以上の商品を購入したい場合や、
Suicaに対応していない店舗ではカード払いをしましょう。
ビックカメラSuicaカードの注意点

ビックカメラSuicaカードは、年会費無料化が可能なVIEWカードとして注目されています。ですが、モバイルSuicaへのチャージをお得に行うことが目的の場合は、いくつかのライバルが存在します。
例えば、モバイルSuica以外のチャージでも1.5%還元を持つクレジットカードにはTカードPrimeやエポスゴールドカードが存在します。モバイルSuicaチャージが還元対象外となっている場合でも、ブランドプリペイドカードを中継してしまえば問題ありません。

ブランドプリペイドカードでチャージする場合は、
3Dセキュア認証に対応したカードが必要です。
例えばTOYOTA Walletというブランドプリペイドカードでは、現在1%の特別還元施策が適用されています。こちらはApple PayのSuicaのみにチャージ可能ですが、少なくとも2.5%還元となるため非常にお得ですね。
もしビックカードSuicaカードを発行する場合は、ビックカメラグループ優待を利用しなければあまりお得ではないかもしれませんね。単にSuicaチャージでポイント還元を得たいだけであれば、他のカードでも十分ですよ。
これからのビックカメラSuicaカードに期待すること

ビックカメラSuicaカードはSuicaへのチャージがお得なカードであり、いつも安定した使い勝手が優秀です。そのため、現状の還元サービスがある程度維持されるだけでも嬉しいですよね。
現在ではTOYOTA Walletの還元サービスに押されがちですが、そのサービスはいつまでも続くものではありません。TOYOTA Walletの還元サービスが終了した場合、こちらのカードの需要もまた高まりそうです。
まとめ
ビックカメラSuicaカードは、最も使い勝手の良いVIEWカードの1つです。モバイルSuicaへのチャージに使うと1.5%のポイントが還元され、更に年会費を無料化可能なことが魅力ですね。
このカードはビックカメラグループでの特典も重要であり、よりお得に家電製品を購入したい場合には重宝します。支払いにはSuicaが便利ですが、Suicaの残高上限に伴う購入金額の制限には注意しましょう。
こちらのカードは多くの方にとって使いやすく、おススメもしやすいですね。もしビックカメラSuicaカードに興味があれば、ぜひ発行をご検討ください。

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