現在では様々な共通ポイントが提供されており、お得なお買い物には欠かせませんよね。中にはクレジットカードの還元対象となることもあり、ポイントの使い勝手が良いことから重宝されています。
NTTドコモのdポイントについても、dカードというクレジットカードが提供されていますね。こちらはお得な特典や便利な機能も多いので、どのような方にもおススメ出来るカードですよ。
今回は、dカードについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
dカードとは、NTTドコモが発行するクレジットカードのことです。利用料金が後に請求される後払い方式の決済サービスであることに加え、背面にはdポイントカード機能も備えていますね。
以前は三井住友カードが強く関わるサービスでしたが、
現在は発行業務を委託されているだけのようです。
dカードを発行する場合は、18歳以上且つ高校生ではない方が申込可能です。発行の際には個人で契約したdアカウントが必要なので、まだ持っていない方はそちらの登録も済ませてくださいね。
まずは、dカードの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | NTTドコモ | |
決済ブランド | VISA | |
Mastercard | ||
電子マネー | iD | |
NFC Pay | Apple Payでも利用可 | |
年会費 | 無料 | |
1万円+税 | ゴールドカード | |
ETCカード 年会費 | 無料 | 2年目以降は年1回以上 の決済利用で無料 |
家族カード 年会費 | 無料 | |
1,000円+税 | ゴールドカード 2枚目以降 | |
為替手数料 | 2.20% | |
還元率 | 100円につき1ポイント | 1決済毎に算定 |
還元ポイント | dポイント | |
3Dセキュア | アプリ認証 | ワンタイムパスワード 発行時期によって異なる |
SMS認証 | ||
補償 | 不正利用補償 | 発生から90日以内の申請 |
お買い物保証 | 購入から90日以内 且つ年間100万円まで | |
国内分はリボ・3回以上の分割が対象 | ||
国内・海外旅行保険 | ||
ケータイ補償 | 購入から1年以内 且つ1万円まで | |
優待 | dカード特約店 | |
旅行サポート |
dカードを発行した場合は、利用する前にカードをdアカウントに登録しましょう。dポイントはこの設定が済んでから貯めることが可能となる上に、家族カードでも個別のアカウント設定が必要となるので覚えておいてくださいね。
申込方法によっては自動で登録され、
手続きが不要になることもあるようです。
dカードの利用明細確認や各種設定・申請等は、dカード公式サイトにログインして確認します。カードの管理は専用のスマホアプリから行える他、カードの発行時期によっては3Dセキュア認証のためにNTTデータの「ワンタイム」アプリが必要となることもあるようです。
dポイント
dポイントとは、NTTドコモが提供している共通ポイントサービスのことです。dカードを利用した場合はこちらの通常ポイントが還元対象となっており、決済金額に対して100円につき1ポイントが付与されます。
dポイントは1ポイント=1円の価値を持っており、お買い物や各種サービス等で使うことが可能です。特にdマーケットではお得なキャンペーンも用意されているので、そこそこ使い勝手の良いポイントとなっていますね。
また、dポイントにはポイント共有グループという機能があり、複数のdアカウント間でポイントを合算して利用することが可能です。家族でdポイントを利用するには便利なので、こちらの機能はぜひ活用してくださいね。
ドコモ回線の子会員は親会員のグループに自動で入るため、
ドコモユーザーであれば申請をしなくてもポイントの共有が可能ですよ。
iDキャッシュバック
iDキャッシュバックとは、一部の電子マネーiDで提供されているウェブ残高機能のことです。電子マネーiDによる決済が発生した際、決済金額に対して残高が自動的且つ優先的に充当されます。
dカードの電子マネーiDにもiDキャッシュバックが存在しており、そこにはdポイントを利用してチャージすることが可能です。これを利用して電子マネーiDで決済を行えば、dポイントをお得に使えるかもしれませんね。
チャージは100ポイント単位で申請可能となっており、月間4万ポイントまで使うことが出来ます。また、もしdポイントのポイント共有グループに属している場合は、グループ全体で月間4万ポイントが上限です。
期間・用途限定ポイントもチャージ可能です。
dポイントの有効活用には丁度良いですね。
iDキャッシュバックは6か月後まで繰越可能で、余りの残高は期間経過後に元のdポイントとして返還されます。ポイント期限も元通りになって返還されるため、返還時に有効期限を超過していた分は失効してしまうことに注意しましょう。
d払い
NTTドコモはd払いという決済サービスを提供しており、こちらは主にアプリによるコード決済・ドコモ払いから発展したオンラインのアカウント決済・プリペイドカード等その他の決済手段が利用出来ます。d払いでは支払い方法としてブランドカードが利用出来ますが、その際にdカードを設定すると特別なサービスが適用されます。
dカードではd払いでの利用が還元対象外となりますが、d払い側で0.5%分の特別還元が適用されます。これはd払い側で通常適用される0.5%還元と重複して適用されるので、合わせて1%還元でのお買い物が可能となりますね。
また、d払いでは支払い方法としてブランドカードを利用すると多くのキャンペーンで参加不可能となりますが、dカードを設定した場合には例外として参加可能となっています。d払いのキャンペーンにはお得なものも多いので、そちらを活用する場合にはdカードを優先てみましょう。
キャンペーンに参加しない場合であれば、
他のカードを使うことも視野に入れましょう。
高ランクカード
dカードでは様々な特典が強化されたゴールドカードも発行可能となっており、新規申込の他にお持ちのdカードを切替えてアップグレードすることも可能となっています。こちらには1万円+税と高めの年会費が発生しますが、興味があればこちらもチェックしてみましょう。
dカードGOLDの優待
- ドコモの一部携帯回線又は光回線料金に対するポイント還元率が10%に上昇
- ケータイ補償が購入後3年間且つ10万円までに強化
- ショッピング補償が年間300万円に強化
- 年間決済額に応じた特典クーポン付与
- 主要航空ラウンジ無料
- 国内旅行保険と海外旅行保険
- 海外レンタカーの割引
ケータイ補償の適用期間は購入後3年間ですが、スマホの新機種が出る度に機種変更をしている方にとっては問題にならないはずです。特にiPhoneは端末補償料金が高額であり、これを支払わなくても済むと考えればかなりの利点と言えますね。
回線料金に応じたポイント還元率が上昇しても、
1,000円単位という算定基準はそのままです。
ポイント還元率の上昇はdカードGOLDの所有者にのみ適用され、2024年からはカードを各サービス料金の支払い方法として設定した場合のみ対象となります。また、旧プランやeximoでは10%還元(通常1%)が適用されますが、irumoの場合は1%還元(通常0.5%)に留まります。
ahamoの場合は別途の特典が用意されており、料金の支払い方法として設定すると通信データ量の上限がプラスされます。ノーマルカードの場合で1GB、GOLDの場合で5GBが追加されるので、契約時にはこちらを考慮に入れても良いですね。
また、2024年11月25日からはプラチナカードの提供も開始されており、年会費2万7,000円+税(10%の現在では税込2万9,700円)の代わりに特典が更に強化されるようです。こちらでは開始記念キャンペーンも開催されている様子なので、興味があればこちらもチェックしてくださいね。
dカード PLATINUMの特典サービス
- 一部のドコモ携帯料金・ドコモ光・ドコモでんき等の支払い方法として設定すると、利用料金に対するボーナス還元が最大20%となる(前々月16日~前月15日までの支払い金額に応じて変動)
- 年間の合計利用金額に応じて最大4万円相当の特典付与
- eximoポイ活契約者の方がカードを利用した場合、10%分の特別ポイント還元追加
- マネックス証券の投信積立でカードを利用した場合の還元率が最大3.1%(年間3万7,200ポイントまで)に強化
- 指定レストラン2名以上の利用で1名分無料の優待サービス
- 航空ラウンジの「プライオリティパス」利用可
- NTTドコモが開催するエンタメ・スポーツのイベント優待施策順次実施
- ケータイ補償が年間20万円までに強化
- ショッピング保険が年間500万円までに強化
セキュリティ
dカードでは不正利用検知システムが常にモニタリングしており、不正な決済を常に監視しています。不正が検出された場合はカードの決済機能が停止され、本人による支払いか否かの確認がされるので安心ですね。
もし不正利用が発生してしまった場合は、dカード利用規約第31条によって補償を受けることが可能です。必要な方は管轄の警察組織に被害届を提出した上で、被害から90日以内且つ知ってから30日以内に所定の申請を行いましょう。
不正利用を早期発見するために、
利用明細はこまめにチェックしてくださいね。
dカードの特典サービス
dカード特約店
dカードではdカード特約店というサービスが用意されており、指定のお店でdカードを利用すると通常のポイント還元に加えて追加還元や特別割引が適用されます。普段の支払いをよりお得に済ませることが出来るので、お買い物等でも積極的に活用したいですね。
特典を適用するために必要なことは、指定の加盟店でdカードを使う(国際ブランド又は電子マネー)だけです。特典の条件は加盟店毎に異なるので事前の確認が必要ですが、使い方が非常にシンプルで分かりやすいですね。
特約店の中には10%近くがお得になる加盟店も存在するので、
よく利用するお店が含まれていれば積極的に活用しましょう。
dショッピング
dショッピングとは、NTTドコモが運営しているECサイトのことです。出店しているショップはかなり限られている反面、dポイントが大量に還元されるキャンペーンが魅力的ですね。
dショッピングではdカードでお買い物をした際の特典が用意されており、毎月5がつく日(5日・15日・25日)では7%のポイント還元が追加されます。dカード特約店の追加還元も合わせて考えると、実に9%分が還元されることになりますね。
ショップの還元ポイントや他のキャンペーンと合わせると、
更にお得なポイント還元が適用されるはずです。
こちらの特典が適用されるためには、キャンペーンの対象日にお買い物で3,000円+税以上支払う必要があります。特典で還元される7%分は翌月末頃に付与されますが、有効期限4週間の期間・用途限定ポイントなので早めに使ってくださいね。
また、同様の特典はdショッピングふるさと納税百選でも提供されており、5がつく日に利用すると2%分のポイント還元が追加されます。ふるさと納税でお得にdポイントを貰いたい場合は、こちらのサービスも検討してみましょう。
投信積立(THEO+ docomo・マネックス証券)
近年の証券口座ではクレジットカードによる投信積立に対応した会社が増えており、普通に積立するよりもポイント還元の分お得になることが魅力です。dカードでもTHEO+ docomoやマネックス証券で投信積立に対応しているので、こちらも積極的に活用しましょう。
THEO(テオ)は株式会社お金のデザインが運営する資産運用サービスであり、AIを活用して個人に最適化されたおまかせ投資が可能なことが特徴です。THEOは他社と提携した特別仕様の口座も提供しており、NTTドコモとの提携ではTHEO+ docomoを運営しています。
THEO+ docomoでdカード積立を実施した場合、通常のカードであれば0.1%のポイント還元は0.1%が適用されます。更にdカードGOLDを利用している場合はdポイントクラブの会員ランクに応じてポイント還元率が上昇し、3つ星・4つ星では0.3%に、5つ星では1%となるので余裕があれば狙ってみましょう。
THEOでは運用金額に応じたポイント還元サービスも用意されているので、
よりお得に投資をしたい方は選択肢として覚えておきましょう。
マネックス証券で提供されているdカード積立の場合、月間の積立金額に応じて還元率が変更されます。5万円までの場合は1.1%、5万円超~7万円までの場合は0.6%、それ以上の場合は0.2%となりますが、NISA口座でdカードGOLDを用いた際には一律で1.1%還元となるので扱いやすそうですね。
また、現在のマネックス証券ではdカードGOLDを利用した場合のキャンペーンが適用され、NISA口座でない場合でも金額に関わらず2%還元となり、NISA口座の場合は5%還元となります。こちらのキャンペーンは現時点で終了時期未定となっているので、条件に合う方は活用してみましょうね。
dカードお支払割
NTTドコモではdカードお支払割というサービスが用意されており、ドコモのスマホ料金をdカードで支払った場合に料金が割引されます。1回線につき170円+税が割引され、代表回線が条件を満たしていれば子回線にも割引が適用されますよ。
現在のNTTドコモでは2年定期契約の新規受付が廃止されているため、スマホ料金で割引を適用するためにはどうしてもdカードが必要です。もしこれから新しくドコモのスマホを契約する場合には、dカードは必須レベルのサービスと言えそうですね。
現在でも2年定期契約を継続している方の場合、
dカードお支払割は適用されないようです。
dスマートバンク
dスマートバンクとは、NTTドコモと三菱UFJ銀行の提携によって提供されているポイント還元プログラムのことです。お持ちの三菱UFJ銀行口座に専用アプリを紐付ける形で利用するサービスであり、口座の取引状況に応じてdポイントが付与されます。
三菱UFJ銀行ではPontaが還元されるサービスも提供されていますが、
そちらとの併用は出来ないので覚えておきましょう。
dスマートバンクではdカードに関する特典が用意されており、こちらの口座をカード料金の引落しに利用すると毎月25ポイントが貰えます。dスマートバンクの利用開始から3年間は2倍の50ポイントが貰えるので、条件に合えばこちらも利用したいですね。
dカードの使い方
dカードは通常のカード決済と電子マネーiDのそれぞれにお得な使い方を持っており、特にdポイントを日頃から貯めている方にとってはかなり便利に使えそうですね。カード特典も豊富に用意されているので、契約する場合はそちらを活用出来るように考えてみましょう。
例えば日常のお買い物ではdカード特約店が非常に便利であり、マツモトキヨシや高島屋を始めとした様々なお店でお得に使うことが可能です。中にはスターバックスカードのチャージ等、人によっては便利なサービスでも特典が用意されていますね。
一部のdカードGOLDのみで適用される特典に興味があれば、
そちらの契約を考えてみても良いかもしれませんね。
コンビニでのお買い物をする際には、dポイントの期間・用途限定ポイントをiDキャッシュバックにチャージして使いましょう。dポイントの期間・用途限定ポイントはキャンペーン等でたくさんもらえることがあるので、そのポイントを有効活用するにはうってつけですね。
dカードの注意点
dカードは様々な特典が用意されているお得なカードであり、ドコモユーザー以外の方でも便利に活用出来るクレジットカードです。ですが、dカードでは一部の加盟店が還元対象外として指定されているため、利用する前は必ずチェックしてくださいね。
主な還元対象外としては国民年金保険料・緊急カード利用分・NTTファイナンスおまとめ請求の他、ユニセフ・国境なき医師団・ドコモチャリティの募金も含まれています。それに加えてNTTドコモが提供する各種サービスも還元対象外に含まれており、ドコモのスマホ料金の支払いではポイントが還元されないので注意しましょう。
尤も、現在のドコモ回線では割引手段がこちらにしか無いので、
多少の不満があったとしてもdカードを使わざるを得ない状況ですね。
還元対象外は決済サービスにも及んでおり、様々なサービスへのチャージが還元対象外に指定されています。具体的には交通系ICカードを含むIC型電子マネー全般の他、dカードプリペイド・三井住友VISAプリペイド(提供終了予定)・ANA Pay・TOYOTA Walletといったサービスも列挙されているようですね。
ちなみに、d払いや各種投信積立で利用した際にはポイント還元が行われますが、これはdカード側ではなくサービス側で還元されているものです。dカードとしては還元対象外に指定されているので、還元ポイントを確認したい場合はそちら側をチェックするようにしましょうね。
まとめ
dカードは特典が豊富に用意されたクレジットカードであり、それらを活用することでかなりお得な支払いが出来ますね。中でもdカード特約店は手軽に使える特典サービスなので、普段のお買い物でも積極的に使って行きましょう。
付帯されている電子マネーiDも便利なサービスで、iDキャッシュバックを活用すればdポイントの有効利用にも繋がります。生活の様々な場面でdカードを活用して行くことが出来れば、dポイントマスターの証と言っても過言ではありませんね。
もしdカードに興味があれば、まずは公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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