現代社会でのお買い物の際は、IC型電子マネーを活用されている方も多いはずです。セブンイレブンやイトーヨーカドーでお買い物をする場合は、nanacoが便利ですよね。
nanacoはそのまま使ってもお得ですが、クレジットカードでのチャージが出来れば更にお得に使えそうですよね。セブンカード・プラスはその代表的なサービスであり、nanacoのコアな使い方にも役立ちますよ。
今回は、セブンカード・プラスについて考察していきましょう。
サービス概要
セブンカード・プラスとは、セブン・カードサービスとジェーシービーの提携によって発行されているクレジットカードのことです。こちらは対応する国際ブランドの加盟店で決済が可能となるサービスであり、料金は指定口座から引き落しされる後払い方式で請求されます。
カードを発行する場合は、18歳以上且つ高校生でない方であれば申込可能です。申込にあたって必要なアカウントサービス等は特に無いので、そのまま申込をしても問題ありません。
こちらのカードは非常に審査が甘いことで有名であり、
それは「女性であればほぼ発行可能」という話もある程です。
まずは、セブンカード・プラスの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | セブン・カードサービス | |
国際ブランド | JCB | |
VISA | 新規受付終了済 | |
電子マネー | NFC Pay | JCBのタッチ決済 |
nanaco | ||
QUIC Pay | Apple Pay | |
年会費 | 無料 | |
家族カード年会費 | ||
ETCカード年会費 | ||
為替手数料 | 税込1.6% | |
還元率 | 0.5% | |
還元方法 | nanacoポイント | 指定のnanacoに貯まる |
3Dセキュア | パスワード認証 | My JCB |
アプリ認証 | ワンタイムパスワード | |
補償 | 不正利用補償 | 60日以内の申請によって補償 |
ショッピング保険 | 90日以内の申請で年間100万円まで | |
優待 | ポイントアップ特典 | セブンイレブン等 |
セブンカード・プラスはnanacoと強く連携したサービスですが、発行する際にはnanacoポイントが貯まる対象を選択することが可能です。セブンカード・プラスのnanacoに貯めたい場合は「一体型」、他のnanacoに貯めたい場合は「紐付け型」をそれぞれ選びましょう。
セブンカード・プラスにnanacoを付帯したい場合は、
一体型による発行申請が必要なので覚えておきましょう。
セブンカード・プラスのウェブ明細や各種設定・申請等は、ジェーシービーのウェブサービス「My JCB」を利用します。こちらは3Dセキュア認証にも必要なサービスなので、カードが届いた際は必ず登録してくださいね。
電子マネー
セブンカード・プラスでは従来通りのカード払いの他に、非接触決済手段としてNFC Payに対応しています。これから発行するのであれば「JCBのタッチ決済(JCBコンタクトレス)」が利用出来るので、お店が対応している場合はこちらも活用してみましょう。
それに加えて、セブンカード・プラスではIC型電子マネーとしてnanaco及びQUIC Payが利用可能となっています。それぞれ性質の異なるサービスなので、状況に応じて使い分けてみるのも良いかもしれません。
nanacoはセブン・カードサービスが提供するIC型電子マネーであり、こちらのカードでは一体型で発行した場合に付帯されています。nanacoはセブンイレブン等で様々な特典サービスが用意されている他、一部店舗では幅広い商品やサービスへの決済も可能となっていますね。
nanacoはセブンイレブンでPOSAカードや請求書の支払いに利用出来るので、
お得さを重視する上で非常に重要なサービスとなっています。
nanacoについてはこちらの記事でも取扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
セブンカード・プラスでQUIC Payを利用する場合、現在ではApple Payにカードを登録する方法で対応しています。こちらでは同時にJCBのタッチ決済を使うことも出来るので、より柔軟な使い道が出来そうですね。
nanacoポイント
nanacoポイントはIC型電子マネーのnanacoで使われている独自ポイントサービスのことであり、基本的には1ポイント=1円の価値で利用出来ます。セブンカード・プラスでもこちらが還元対象となっており、基本的な還元率は決済金額の200円につき1ポイント(0.5%)です。
nanacoポイントはnanacoに貯まるサービスであり、紐付型で発行した場合は任意に指定したnanacoに貯まります。付与されたポイントはセンターのサーバー上に保管されており、そちらはセブン銀行ATM等で残高確認をすることで受取り可能となっています。
おサイフケータイやApple Payのnanacoに紐付いている場合、
オンラインでポイントを受け取ることが出来ますよ。
貯まったポイントはnanaco残高へのチャージに利用出来る他、他社ポイントへの交換等の用途にも利用出来ます。ちなみに、セブンカード・プラスではnanaco残高へのチャージにも利用出来ますが、そちらも0.5%の還元対象になっているようです。
優待
セブンカード・プラスでは優待サービスが存在しており、特定のお店ではお得に支払いを済ませることが可能です。主にセブン&アイグループを中心にしたサービスなので、該当のお店をよく利用される方は活用しましょう。
セブンカード・プラスの優待サービス
- セブン&アイのお店(イトーヨーカドー・ヨークマート・ヨークフーズ・ヨークプライス)やセブンネットショッピングでポイント2倍(200円につき2ポイント)
- 定形店舗(デニーズ・西武・そごう・アリオ・ビックカメラ・ENEOSでんき・ENEOS都市ガス・サミットエナジー)でポイント2倍(200円につき2ポイント)
- 八ヶ岳高原ロッジでポイント3倍(2024年11月末まで)
- 8の付く日にイトーヨーカドーで利用すると食品・衣料・生活用品が5%OFF
イトーヨーカドーの5%OFFは非常にお得ですが、これはnanacoでも適用される優待です。セブンカード・プラスでチャージした際にもポイントが還元されることを考えると、基本的にはnanacoを利用した方がお得と言えますね。
セブンカード・プラスの優待としては、
意外な事にツアー料金割引が使いやすそうです。
また、セブンカード・プラスではセブンイレブン限定のポイントアップ特典もいくつか用意されているようです。こちらにセブンイレブンアプリの提示分(セブンマイル0.5%)を併せると最大で11%還元となる様子なので、コンビニをよく利用している方はこちらもチェックしておきましょう。
セブンイレブンでのポイントアップ特典
- 利用料金の引落し先としてセブン銀行を指定すると+1%(200円につき2ポイント)
- 発行1年目の会員の場合は+7.5%(200円につき15ポイント)
- 発行2年目以降の会員の場合は+2.5%(200円につき5ポイント)
- 7iD(セブンイレブンアプリのアカウント)にカードを登録した場合は利用期間に関わらず+9%(200円につき18ポイント)
セブン銀行と7iDを利用するだけで還元率が10%還元を超えるサービスは非常に魅力的なので、特に理由が無ければそれらを設定しておきましょう。ただし、こちらではポイントアップ特典の対象外が指定されており、Apple Pay及びQUIC Payの利用・たばこの購入・7NOWでの利用では適用されないようです。
セキュリティ
セブンカード・プラスは基本的にJCBカードとして扱われ、カードの管理もジェーシービーが行います。ジェーシービーでは決済を常にモニタリングしており、不正利用を検知した際は本人確認が取れるまで決済が保留されるので安心ですね。
それでも不正利用が発生した場合は、セブンカードプラス会員規約第37条によって被害は補償されます。必要なときは管轄の警察組織に被害届を提出した上で、被害から60日以内に所定の申請を行いましょう。
セブンカード・プラスはウェブ上での申請が出来ないないので、
少々面倒ですがコールセンターから申請を行いましょう。
セブンカード・プラスの使い方
セブンカード・プラスでは便利な特典サービスが多く提供されていますが、それらでは他にお得なサービスが存在しています。セブンイレブンに関しても現在では三井住友カードで同様の特典サービスが用意されており、そちらは他のサービス(家族ポイントやVポイントアッププログラム)と併せれば最大20%還元となる強力なライバルです。
更に言えば、三井住友カードではVポイントが還元対象とされており、こちらはnanacoポイントと比べてあらゆる面で使い勝手が良いサービスとなっています。そのため、セブンカード・プラスを有効活用したい場合、特典よりもnanaco残高へのチャージに利用出来ることや、或いは一体型のnanacoそのものに価値を見出すと良いかもしれません。
セブンイレブンではnanacoを用いた払込票支払いが可能ですが、その際にはnanacoのポイント還元サービスは適用されません。ですが、セブンカード・プラスを使ってチャージをすることでその分のポイントがもらえて少しお得ですね。
もしAndroidのスマホを利用している方であれば、セブンカード・プラスはnanacoモバイルへのチャージ方法として重宝するはずです。また、セブンイレブンでは1度の決済に5枚までのnanacoが使え、25万円までの支払いに対応しているので、発行手数料をかけずに手持ちのnanacoの発行枚数を増やしたい場合にも丁度良いかもしれません。
ちなみに、Apple Payのnanacoではチャージ出来るカードが豊富な上に、
発行可能枚数も多いのでこちらのカードの出番は無いかもしれません。
尤も、ただnanacoへのチャージ方法としてわざわざカードの契約を増やすというのも変な話です。クレジットカードの枚数を増やせばそれだけ管理も大変になりますが、その対価が0.5%還元では見合っていないとも感じてしまいます。
また、一部社員優待等ではnanacoギフト券を割引価格で購入可能なサービスも存在します。これらを利用可能な方であれば、nanacoのチャージ用カード自体が不要かもしれませんね。
払込票支払いの用途でも現在ではau PAY等が更に便利に使えるので、
nanacoを複数枚利用する利点自体が薄れていることも魅力に欠ける要因の1つです。
そのため、セブンカード・プラスを発行する際にはお得さよりも、最も審査が通りやすいクレジットカードとしての価値を見出すのが一番適切なのかもしれません。定年間近になって初めてクレジットカードを契約する場合等、審査に通る自信が無い場合であれば検討してみましょう。
まとめ
セブンカード・プラスは、nanacoを活用する際に重宝するクレジットカードです。特にnanacoの還元サービスが適用されない場合では、チャージ分のポイントだけお得な支払いが可能ですね。
現在は少々目立たなくなって来たカードですが、どこかで有効な使い道があるかもしれません。nanacoを愛用されている方は、これからもセブンカード・プラスを使って行きましょう。
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