キャッシュレス決済を利用し始めたいとお考えの方にとって、デビットカードはその入門としてピッタリのサービスですよね。審査を行わずに発行可能なデビットカードは、気楽に申込が行えます。
そのようなデビットカードを使う場合でも、よりお得なサービスであれば嬉しいですよね。楽天銀行デビットカードはポイント還元率に優れており、使いやすいカードとなっていますよ。
今回は、楽天銀行デビットカードについて考察していきましょう。
サービス概要
楽天銀行デビットカードとは、楽天銀行が発行するデビットカードのことです。カードはお持ちの楽天銀行口座と紐付けられており、普通預金残高を利用して支払いを行う即払い方式の決済手段ですね。
カードは楽天銀行口座を開設している方が発行可能であり、且つ16歳以上の方であれば誰でも申込出来ます。もし現在口座を持っていない場合でも、楽天銀行の口座開設と同時に申込むことも可能ですよ。
楽天カードとは全く異なるサービスであり、
楽天Edyが付帯出来ない等様々な差異が存在します。
楽天銀行についてはこちらでも扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
まずは、楽天銀行デビットカードの基本的なサービスを見ていきましょう。尚、ここでは無料で発行可能なカードを中心に記載を行うことをご了承ください。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | 楽天銀行 | |
ブランド | VISA | |
Mastercard | ||
JCB | お買い物パンダ デザインを選択可能 | |
電子マネー | NFC Pay | 楽天Edyの付帯は無し |
発行手数料 | 無料 | |
500円+税 | 年会費無料カード同士の切替 | |
パンダデザインへの切替 | ||
年会費 | 無料 | |
為替手数料 | 3.080% | |
還元率 | 100円につき1ポイント | JCBのみ海外ATMでの 現地通貨引出しも対象 |
還元ポイント | 楽天ポイント | 翌月の15日前後に付与 |
3Dセキュア | メール認証 | ワンタイムパスワード |
パスワード認証 | ||
セキュリティ | 決済一時停止/再開設定 | 海外利用を個別に設定可能 |
決済限度額設定 | 1,000円単位で設定可能 | |
補償 | 不正利用補償 | 申請の30日前と申請後60日まで に発生した損害を補償 |
年間100万円まで | ||
優待 | – |
楽天銀行デビットカードで各種設定や管理等が必要な場合は、楽天銀行のネットバンキングを利用します。楽天銀行の公式アプリからも同様の操作が出来るので、カードを手軽に利用したい場合はそちらもチェックしましょう。
現在はEMV 3Dセキュアに対応しているため、
ワンタイムパスワードが受取れるようにしておきましょう。
楽天銀行デビットカードでポイントサービスを利用する場合、楽天銀行口座と楽天アカウントのリンク登録を済ませる必要があります。口座開設時に楽天アカウントを利用していれば自動で設定されますが、もし設定が済んでいない場合は必ず申込みしておきましょう。
決済可能な範囲
デビットカードは即払いという性質上、定期契約・高速道路・機内販売・ガソリンスタンド・ホテル等では支払いが出来ないことが一般的です。ですが、楽天銀行デビットカードは基本的に上記の支払いでも利用出来るので、通常のお買い物以外でも使える場面が多いですね。
ただし、オンラインカジノ等一部海外加盟店での利用には制限がかかっている他、JCBブランドでカードを発行した場合は高速道路で使うことが出来ないので覚えておきましょう。それに加えて、加盟店がデビットカード自体を拒否している場合も支払いが出来ません。
海外のサービスで利用出来なかった場合は、
カードの利用制限設定を確認してくださいね。
また、ガソリンスタンドでは支払い時ではなく売上情報の送信時に料金が引落とされるため、その仕組み上即払いが出来ません。そのため残高が1万円以上残っている状態でなければ支払いが出来ないように制限されているので、ガソリンスタンドで利用する場合は残高に注意しましょう。
楽天ポイント
楽天ポイントとは、楽天グループが提供している共通ポイントサービスのことです。楽天ポイントは楽天銀行デビットカードの還元対象にもなっており、月間の利用金額(決済の確定分)に応じて100円毎に1ポイントが付与されます。
楽天銀行デビットカードは同種のサービスと比較して、1%という還元率に対して条件が設定されていないという珍しい特徴を持っています。銀行サービスの利用や決済総額等を気にする必要が一切無いため、学生の方を含め様々な方にとって重宝するカードと言えますね。
また、カードをJCBブランドで発行した場合に限り、海外ATMで現地通貨を引出した場合にもポイントが還元されます。もし海外旅行によく行くのであれば、カードをJCBブランドで発行すると良いかもしれません。
楽天ポイント自体もお買い物や決済サービス等で使いやすく、
たくさん貯まるほど嬉しいこともメリットですね。
ただし、楽天銀行デビットカードでは電子マネー・プリペイドカード・インターネットゲームのコイン等のチャージ及び購入がポイント還元対象外に指定されています。一部には例外もある様子ですが、カードを使う場合は注意しておきましょう。
ちなみに、楽天銀行デビットカードには楽天市場等での優待サービスがありません。時々「楽天サービスでポイント2倍」といった表記を目にしますが、これは所謂ポイント二重取りを説明しているに過ぎないので注意しましょう。
ポイント充当機能
楽天銀行デビットカードでは、貯まった楽天ポイントを支払金額に充当することが可能です。ポイント充当は事前にポイントの一部又は全てを利用するように設定を行い、ポイント残高が50ポイント以上のときに決済があればその都度自動適用されます。
充当設定は50ポイントから3万ポイントまで、月間10万ポイントまでの範囲で行います。楽天ダイヤモンド会員の場合は上限が増え、それぞれ50万ポイントまで設定可能です。
充当可能なポイントは通常ポイントのみですが、ポイント充当分についてもポイント還元対象となっています。これは楽天ポイントを最もお得に使う方法の1つであり、楽天ポイントを利用している方には欠かせないサービスですね。
楽天銀行デビットカードのポイント充当は、
他社交換ポイントも対象となっています。
楽天ポイントは通常ポイントと期間限定ポイントの2種類に分かれていますが、内部データ上では更にポイント交換によって得た通常ポイントを種類分けしています。これが他社交換ポイントであり、楽天カードのポイントで支払いサービスや楽天Edyのポイントチャージでは使えません。
楽天ポイントに交換可能なポイントをお持ちの方は、ポイントの使い勝手を向上させることにも繋がります。楽天銀行デビットカードを利用するのであれば、この仕様を存分に活かしましょう。
セキュリティ
楽天銀行ではデビットカードの不正利用検知システムが稼働しており、決済を常に監視しています。もし不正利用が検知された場合は決済が停止され、本人確認が取れるまで保留されるので安心ですね。
また、楽天銀行デビットカードでは決済の一時停止/再開設定が可能な他、1,000円単位での決済上限設定も可能です。カードを使わないときに予め設定しておけば、不正利用を未然に防ぐことに繋がりますね。
カードでは海外加盟店での個別利用設定も可能なので、
必要であればこちらもチェックしておきましょう。
もし不正利用に遭ってしまった場合は、楽天銀行デビットカード盗難補償規定によって補償されます。必要な方は管轄の警察組織に被害届を提出した上で、被害の発生から30日以内に所定の申請を行いましょう。
カードの紛失・盗難や不正利用が発生した際は利用停止申請を行いますが、その後でカードを使いたい場合は再発行申請も行いましょう。紛失・盗難等による再発行手数料は無料ということなので、必要であれば気軽に申請してくださいね。
楽天銀行デビットカードの使い方
楽天銀行デビットカードは使える場面が多く、特に学生の方が公共料金や定期契約の支払いを行いたい場合は便利ですね。そのまま支払いに利用しても良いのですが、よりサービスを有効に使いたい場合は他の決済サービスと併用してみましょう。
こちらのカードではポイント還元やキャッシュバックに関するキャンペーンが開催されることもあるので、よりお得にカードを使いたい場合はそちらを狙うことも一つの手です。ただし、通常口座に合わせて第一生命支店のような提携口座を開設している場合、キャンペーン特典はどちらか一方にのみ適用されるので覚えておきましょう。
カードのポイント充当機能もかなり便利なので、
各種ポイントの利便性を向上させたい場合にも重宝しますね。
楽天銀行デビットカードではポイント二重取りを狙いたいところですが、電子マネーやブランドプリペイドカード等へのチャージはポイント還元対象外に指定されています。他社決済サービスと併用する際は、この制限に触れないように注意する必要がありますね。
現在ではウォレットサービスや一部を除くコード決済であればポイント還元対象となっているので、そちらで利用するとお得ですね。例えば、ウォレットサービス「Kyash」へのチャージであれば還元対象となるので、Kyashカードとのポイント二重取りが可能です。
楽天カードではKyashがポイント還元対象外となっていますが、
楽天銀行デビットカードであれば現在でも還元される様子です。
もしカードをJCBブランドで発行した場合、ファミペイのチャージ方法として使うことも可能です。こちらは請求書払いの他にもファミリーマートでPOSAカードの支払いに使うことが出来るので、より豊富な使い道が必要であれば重宝します。
ちなみに、楽天銀行デビットカードはVISAであればRevolutへチャージしても手数料が発生しませんが、2023年3月13日からはポイント還元対象外に指定されています。楽天ポイントの充当機能があるのでまだ需要はあるかもしれませんが、基本的には他のカードを使うようにした方が良さそうです。
楽天銀行デビットカードの注意点
楽天銀行デビットカードでは不正利用補償が制度化されていますが、その内容には注意しなければなりません。補償される金額は1口座につき年間100万円までとなっており、それ以上の被害が発生した場合は補償されないことになっています。
不正利用に遭わないためには決済設定を必ず行い、
残高も定期的にチェックするようにしてくださいね。
また、カード裏面の記名欄に名前の記載が無い場合も不正利用補償の対象外となるので、カードが届いたら必ず記名してください。ちなみに、似たような規約は楽天銀行デビットカード以外でも見受けられるので、ブランドカードの基本として忘れないようにしましょうね。
まとめ
楽天銀行デビットカードはポイント還元率が魅力であり、用途も広いので使い勝手が良いカードですね。もしデビットカードを利用したいと考えた際、こちらのカードは有力な候補となるはずです。
特にポイント充当機能は魅力的で、貯まったポイントを無駄無く使いこなせます。他社交換ポイントも対象となっていることは地味ながら強力な要素であり、楽天グループ内の他決済サービスには出来ない使い方も可能ですね。
もし楽天銀行デビットカードに興味があれば、ぜひ楽天銀行の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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コメント
クレカ同様ポイント付与ルール改悪されたんでしたっけ?
以下のリンクの「楽天ポイント進呈のタイミング」の部分にも記載されていますが、「楽天銀行デビットカード」の還元ポイントは「1決済毎に算定」ではなく月毎の利用金額の合計に対して算定の筈ですが。
https://www.rakuten-bank.co.jp/debit-card/feature/#anchor-01
楽天銀行デビットカードユーザーですが、直近の2024年2月利用分の付与ポイントを確認しても1決済毎には算定されていないですね。
ご指摘ありがとうございます。
該当の箇所については私の勘違いであった様子なので、記事の内容を一部修正致しました。