nanacoと言えば、セブンイレブンを中心として便利に使えるIC型電子マネーですよね。特に払込票支払いに利用可能なサービスとして重宝されており、お得に納税するための手段として多くの方に愛用されています。
セブンイレブンでは1決済で5枚までのnanacoを利用可能なため、nanacoを無料発行可能なサービスは活用したいですよね。そうした手段の1つがセブン銀行デビットカードなので、こちらを活用していきたいところですね。
今回は、セブン銀行デビットカードについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
セブン銀行デビットカードとは、株式会社セブン銀行が提供するデビットカードサービスのことです。セブン銀行口座の残高を利用して、主にJCBブランドを利用した決済が可能となっていますね。

サービスの正式名称は「デビット付きキャッシュカード」ですが、
当サイトでは他社サービスと区別するために上記名称を用います。
カードの発行はセブン銀行口座を開設している方で、且つ16歳以上の方であれば誰でも申込可能です。口座開設と同時に申込むことも可能なので、必要な方はセブン銀行のサイトから開設申込をしてくださいね。
まずは、セブン銀行デビットカードのサービス概要を見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | セブン銀行 | |
国際ブランド | JCB | デザインを選択可能 |
電子マネー | nanaco | |
発行手数料 | 無料 | |
年会費 | 無料 | |
為替手数料 | 税込3% | |
還元率 | 1,000円につき5ポイント | 毎月16日~翌月15日の合計 |
還元ポイント | nanacoポイント | |
3Dセキュア | パスワード認証 | My JCBから設定 |
アプリ認証 | ワンタイムパスワード | |
セキュリティ | 決済上限設定 | 設定は1万円単位 |
決済の停止(0円設定)も可能 | ||
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日以内の申請 |
優待 | セブン&アイグループ優待 | ポイント2倍 |
銀行のポイントサービス | 月間1回以上の決済で1ポイント |
セブン銀行デビットカードに関する利用設定や各種申請等は、JCBのウェブサービス「My JCB」を利用します。3Dセキュア設定もこちらを利用するため、カードを発行した際は必ず登録してくださいね。

こちらはデビットカードのサービスとして提供されているので、
利用可能なJCB加盟店には一定の制限が課せられています。
セブン銀行デビットカードは、電子マネーチャージ・定期契約・有料道路・機内販売・ガソリンスタンド等で利用することは出来ません。nanacoのチャージに使うことも出来ないので、そちらを目当てに発行するとがっかりしますよ。
nanaco

nanacoとは、セブン・カードサービスが提供するIC型電子マネーのことです。事前にチャージした残高を利用して、カード等を読み取り機にかざすことで決済を行います。
セブン銀行デビットカードを発行する際は、nanacoの付帯方法として「一体型」と「紐付け型」の2種類から選択可能です。一体型ではデビットカード自体にnanacoが付帯され、紐付け型では現在お持ちのnanacoにポイントが貯まるよう指定する違いがありますね。

支払い時の優待はJCB決済よりもnanacoの方がお得なので、
お買い物ではnanacoをメインで使うと良いでしょうね。
こちらの付帯nanacoは通常のnanacoカードと比較して使い方の変化があまり無く、一部のサービスを除いてほぼ同じです。カード更新時の残高引継ぎサービスもありませんが、カードの有効期限が切れてもnanacoは使えるようですね。
nanacoについてはこちらで扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
nanacoポイント

nanacoポイントとは、nanacoの還元方法として利用されている独自ポイントのことです。nanacoを利用した際に貯まることは勿論として、セブン銀行デビットカードではJCBで支払った場合の還元方法もnanacoポイントになっていますね。
セブン銀行デビットカードでJCBによる支払いを行った場合、月間の合計決済金額から1,000円につき5ポイント付与されます。還元率としては少々控えめですが、ポイント還元が適用されない端数は抑えられていますね。

一体型のカードでは付帯のnanacoにポイントが貯まり、
紐付け型のカードでは指定したnanacoにポイントが貯まります。
貯まったnanacoポイントには概ね1ポイント=1円の価値があり、nanacoへのチャージやポイント交換等に利用可能です。ポイントは支払いの翌月15日頃に付与されるので、セブン銀行ATM等で受取りましょう。
優待

セブン銀行デビットカードには独自の優待サービスが存在しており、セブンイレブンやセブンネットショッピング、そごう・西武で利用した際の還元率が変化します。決済金額1,000円につき10ポイントの還元率が適用され、1%還元でカードを使えますね。

この特典はセブン&アイグループの全加盟店で適用されるわけではなく、
イトーヨーカドー等では通常の0.5%還元となるので覚えておきましょう。
また、セブン銀行自体にも取引に応じたポイントサービスがあるのですが、こちらにはデビットカードを利用した場合の特典も用意されています。当月1日~月末の間で1回でもJCB払いをすれば1ポイントもらえるので、使い方によってはお得と言えるかもしれませんね。
セキュリティ

セブン銀行デビットカードは決済上限の設定が可能であり、My JCBを利用して1万円単位200万円までの範囲で制限することが出来ます。決済上限は0円に指定することも可能であり、これらを利用することで不正利用を未然に防ぐことが可能ですね。
もしカードが不正利用に遭ってしまった場合でも、デビットサービス規定第29条によって損害が補償されます。必要な方は管轄の警察組織に被害届を提出した上で、期間内に所定の申請を行いましょう。

nanacoの残高が残っている状態で紛失・盗難に遭った場合は、
そちらの決済停止及び残高引継ぎについて別途申請が必要です。
セブン銀行デビットカードの使い方

セブン銀行デビットカードにnanacoが付帯可能なことは、発行する上で唯一のメリットと言っても過言ではありません。nanacoは特定のお店で複数枚を使った支払いも可能なサービスなので、特にセブンイレブンで払込票支払いを行う際は非常に重宝します。
現在のApple Payに登録可能なカードは最大39枚まで、nanacoは最大8枚までとなっているため、iPhoneを利用している方が発行する場合は紐付け型で良いかもしれません。一方でAndroid端末をご利用の場合はnanacoを最大限活用するために複数枚の発行も視野に入るので、こちらのカードを一体型で発行すれば無料でnanacoを1枚増やせるので重宝しますよ。

通常のお買い物でnanacoを使いたいのであれば、
ポイント取得やチャージ等あらゆる機能でモバイル版が優れています。
もしJCBとしてのカード払いで活用したい場合は、月間で1回だけ極少額の支払いに使って1ポイントの還元を狙いましょう。そのような使い方をしたくない場合であれば、決済上限を常に0円に設定しても良いですね。
セブン銀行デビットカードの注意点

セブン銀行デビットカードにはnanacoが無料で付帯可能なため、実質的にnanacoを無料発行可能ですね。しかし、デビットカードの付帯サービスであるということで少し注意が必要です。
nanacoが紛失・盗難に遭った際には再発行が行えますが、その際の手数料は通常であれば税込300円までです。しかし、セブン銀行デビットカードが紛失・盗難に遭った際には1,000円+税の再発行手数料が発生します。

機能が多い分は当たり前と言えばそうなのですが、
nanacoのみを目当てに発行する場合は注意しましょう。
紛失前の残高をデビットカードに引き継ぐことは出来ないので、残高の引継ぎには別途nanacoカードの再発行が必要です。そのため、紛失・盗難に遭ったセブン銀行デビットカードの再発行にはかなりの経済的負担がかかってしまいますね。
また、JCB決済を全く行わなかった場合にはカードの更新がされないこともあるのでそちらも覚えておきましょう。あまり還元サービスにメリットの無いカードですが、たまにはJCB決済も使ってあげてくださいね。
これからのセブン銀行デビットカードに期待すること

セブン銀行デビットカードについて最初に知った時、多くの方はセブンカードプラスのデビットカードバージョンとして期待するのではないでしょうか。しかし、実際に両者を比較すると優待からnanacoの使い勝手まで全く異なります。
特にカード優待については非常に物足りない部分があるので、還元率や対象店舗等をもう少し増やして欲しいですね。現状では多くの方がnanaco目的で利用しているカードですが、カード自体のメリットがあれば今よりもJCB決済が使われるはずです。
また、セブン銀行デビットカードを利用したnanacoチャージも可能であれば嬉しく思います。折角デビットカードに付帯するのですから、付帯の電子マネーは便利に使いたいですよね。
まとめ
セブン銀行デビットカードの特徴はnanacoの付帯であり、nanacoをたくさん発行したい方に嬉しいサービスですね。払込票での納税をお考えの方は、セブン銀行口座と共に申込みましょう。
ただし、デビットカードとして肝心の部分であるカード払いにはあまり魅力が無いというのが正直なところです。現在はnanaco以外で活用することが難しいカードですが、これからの展開に期待しています。

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