配送業者を利用して荷物を送るとき、送料をお得にしたいと考えたことのある方は多いと思います。各社は様々な方法で送料を安くするサービスを提供しているので、情報をしっかりと把握しておくことは必須とも言えますね。
ヤマト運輸で提供されている割引サービスの中には、独自の決済サービスを使うことによるものが存在します。クロネコメンバー割は非常にお得なサービスとなっているので、積極的に活用したいですね。
今回は、クロネコメンバー割について考察していきましょう。
目次
サービス概要
クロネコメンバー割とは、ヤマト運輸が提供するIC型電子マネーの事です。事前にチャージした残高を利用して、ヤマト運輸営業店での支払いが行えます。
こちらはクロネコメンバーズの会員証に付帯された決済機能であり、利用するには同サービスの会員登録が必要です。発行にはヤマト運輸直営店の端末からの申請が必要な他、一部付帯電子マネーは16歳未満の方が発行出来ないものがあるので注意してくださいね。
会員証はクロネコメンバーズカードと呼ばれており、
直営店の端末で伝票を発行する際にも使えますよ。
まずは、クロネコメンバー割の基本的なサービスを見ていきましょう。
メンバー割 | メンバー割BIG | 摘要 | |
---|---|---|---|
提供会社 | ヤマト運輸 | ||
発行手数料 | 無料 | 初回発行時 | |
300円 | 2回目以降 | ||
年会費 | 無料 | ||
割引率 | 10% | 15% | |
残高上限 | 10万円 | ||
残高期限 | 最後の利用から5年間 | ||
チャージ方法 | 現金 | ヤマト直営店 | |
ヤマト配達員 | |||
チャージ金額 | 1回3千~2万9千円 千円単位でチャージ | 1回5万~10万円 1万円単位でチャージ | |
補償 | 紛失時の残高引継ぎ | お問い合わせ窓口 へ本人が電話 |
クロネコメンバー割には2種類があり、発行する際はクロネコメンバー割とクロネコメンバー割BIGから選択します。どちらも1枚目は無料で発行可能なので、気軽に申込んでみましょう。
メンバー割とメンバー割BIGは別種のサービスであり、付帯サービスはカード毎に固定されています。もし後から変更したくなった場合は、カードの追加発行が必要なので覚えておきましょう。
BIGはカード券面にホログラムシールが貼られており、
これによって通常とBIGを見分けることが可能です。
割引率
クロネコメンバー割は通常でも10%で、メンバー割BIGなら15%とかなりの割引率を誇ります。60サイズの小包なら、本州内でだいたい600円~700円前後での発送が可能なので非常にお得ですね。
宅急便コンパクト(60サイズ未満)であれば、
箱代込みでも400円前後で発送可能ですね。
規模の小さめな自営業者や、ネットでの副業をしている方におススメの電子マネーですね。特に、Amazonマーケットプレイスを利用している事業者の方にはかなりの恩恵があるのではないかと思います。
付帯電子マネー
クロネコメンバー割は会員証に付帯していますが、このカードには更に他のIC型電子マネーが1種類付帯されます。付帯する電子マネーは3種類から選択可能であり、どれを選択しても追加の費用等は発生しません。
それでは、対応電子マネーを見てみましょう。
付帯可能な3種類の電子マネーは無料発行に条件があるか、無料発行自体が出来ないものなので嬉しい副産物と言えます。メンバー割を利用するつもりの無い方であっても、こちらを目的としてカードを発行しても良いですね。
それぞれの電子マネーには特徴があるので、
目的に合ったものを選択するようにしましょう。
クロネコメンバー割の発行方法
クロネコメンバー割はチャージ方法及び利用方法が限定的なサービスです。そのため、ここでは発行方法を中心に見ていきましょう。
メンバー割の選択
両者を比較すると通常のメンバー割の方が使い勝手が良いのですが、現在はヤマト運輸公式アプリで使えるコード決済サービス「にゃんPay」の方が使いやすいはずです。こちらは決済時に残高の不足分をオートチャージする機能に加えて、割引率も12%と高めに設定されています。
メンバー割とにゃんPayは似通ったサービスですが、チャージ方法に大きな違いが存在します。もしにゃんPayの対応銀行口座を開設出来ない方や、口座をあまり増やしたくない方はメンバー割を選択しても良いかもしれません。
クロネコメンバー割は現金との併用も可能なので、
残高を使い切ってにゃんPayへ移行したい場合は活用してくださいね。
配送サービスを何らかの事業として利用したい場合は、割引率の高いメンバー割BIGを発行しましょう。1か月に何度も商品を発送するのであれば、チャージが高額になってもあまり気にならないはずです。
ただし、ある程度規模のある事業者であれば、配送業者と直接取引して後納契約を結んだ方が送料は安くなることが考えられます。そのため、メンバー割BIGは小規模事業者やネットで副業をしている方におススメです。
定期的に親戚や家族宛の贈り物をする場合も、
BIGがお得になるかもしれませんね。
付帯電子マネーの選択
クロネコメンバーズカードの付帯電子マネーについては、1枚目であれば無料発行が可能です。そのため、手数料無料で電子マネーカードを発行する方法としても注目されていますね。
楽天Edy
楽天Edyカードについては、iOS端末の利用者であれば検討しても良いでしょうね。楽天Edyはデビットカードへ付帯されることが無いので、カードを完全無料で発行するには楽天カードとこちらしか方法がありません。
ただし、楽天Edyカードには再発行時の残高移行措置が無いので、紛失・盗難には細心の注意が必要です。また、楽天Edyカードはおサイフケータイ版のサービスが充実している(還元ポイントの選択等)ので、Android端末の利用者であればそちらを選択した方が良いですね。
楽天Edyカードでは公式ショップの割引もあるので、
気に入ったデザインがあればそちらもご検討ください。
また、楽天Edyは唯一付帯について年齢制限がかかっていない電子マネーです。もし15歳までの方で気軽に発行したい場合は、楽天Edyを選ぶと良いでしょうね。
nanaco
nanacoはセブンイレブンで1回の支払いに対して5枚まで利用可能となっているため、払込票等の支払い目的で複数枚を無料発行したい場合に活用出来るかもしれません。尤も、現在では払込票決済に対応したコード決済アプリが多数登場しており、そのためにnanacoを何枚も発行する必要性は下がっているのが正直なところです。
また、nanacoはチャージ等がネットで完結するモバイル版の方が基本的に便利である他、現在のiPhoneではApple Payで複数枚の無料発行が可能です。こちらの目的でnanacoを付帯する場合は、Android端末をご利用の方であれば選択肢に入りそうですね。
nanacoにはセブン&アイグループでの優待があるので、
通常のお買い物ではそちらを狙っても良いですね。
nanacoカードを発行する場合には年齢制限が存在しており、15歳までの方が付帯する場合は親権者の同意が必要になります。nanacoにおける親権者の同意は署名の形で行われるので、もし発行する場合は親同伴で申込をしましょう。
WAON
WAONカードではウェブサービスによるチャージやポイント受取りが可能であり、イオン系列店での優待も持っています。紛失時の残高移行や一部ポイントをまとめることも可能であり、電子マネーとしては3種類の中で1番使いやすいサービスですね。
ただし、WAONカードではチャージによってポイント還元を得ることが出来ません。そちらを含めたお得さを狙いたい場合、iOS端末の利用者であればApple PayのWAONがおススメですよ。
また、15歳までの方はWAONを付帯することが出来ないので注意しましょう。該当する方は他の電子マネーを選択するか、もう少し大きくなってから申請してくださいね。
クロネコメンバーズカードに付帯可能なIC型電子マネーの中で、筆者がおススメするのはWAONです。サービスとしての使いやすさは勿論として、それ以外には外見上の理由も捨てきれません。
だって、見てくださいよ!
クロネコがワオン!って鳴くんですよ?
クロネコが!ワオン!って!鳴くんですよ?
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クロネコメンバー割の注意点
割引対象は発送時の送料のみ
クロネコメンバー割は非常に便利な電子マネーですが、この割引は発送時の基本送料にしか適用されません。着払い送料や梱包材の料金、クール料金や国際便、送料以外の各種手数料には割引が適用されないので注意しましょう。
特に宅急便コンパクト等の梱包材を購入する場合は、対応している他の決済方法を利用することをおススメします。 クロネコヤマトの支払い方法については、 こちらを確認してください。
営業所では電子マネーの他にも、
最近ではコード決済に対応しているようですね。
残高の余りが発生しやすい
クロネコメンバー割はヤマト運輸以外では使い道が無いので、クロネコヤマトをあまり使わない場合は残高がそのまま残ってしまいます。大切なお金なので、使わない残高は少なめにしたいですよね。
また、クロネコメンバー割BIGではチャージの下限が5万円です。5万円となると相当使い込まなければならないので、メンバー割BIGはサービスを頻繁に使うかどうかをよく考えてから発行しましょう。
例え15%の割引があっても、5万円の残高が数年間残っていれば
銀行に預けて利息を受け取った方がお得かもしれませんね。
クロネコメンバー割の期限は最後の利用から5年間であり、それを過ぎると残高が失効してしまいます。もし小包の発送予定が無い方が期限を延長したい場合は、梱包材の購入等で少額を使いましょう。
これからのクロネコメンバー割に期待すること
ヤマト運輸ではクロネコメンバー割が提供されて来ましたが、新たな決済サービスとして「にゃんPay」が登場しました。こちらはかなり便利なサービスなのですが、逆にクロネコメンバー割の使い方に困ってしまいそうですね。
特に通常のメンバー割の場合、にゃんPayの方が概ねサービスが良いので使い所が無くなってしまいそうです。割引率の高さもそうなのですが、残高の余りが発生しにくい仕組みはかなりの魅力を持っています。
ヤマト運輸側がこれからのクロネコメンバー割をどのように扱うのかは分かりませんが、もしサービスを継続するのであればこちらだけの特徴を増やして欲しいです。特に案があるというわけではないのですが、このままでは使う意味がありませんからね。
また、クロネコメンバー割が付帯されたクレジットカードを発行しても面白いかもしれませんね。専用クレジットカードで少額からのオートチャージが可能となれば、メンバー割BIGでも使い勝手が良くなるはずです。
まとめ
クロネコメンバー割はヤマト運輸専用の決済サービスであり、送料をとても安くしてくれるお得なサービスですね。通常のメンバー割とメンバー割BIGの2種類があるので、用途に合ったものを発行するようにしましょう。
さらに、発行すると別のIC型電子マネーが付帯されることにも注目しましょう。1回目なら無料発行可能なこともあり、このためにクロネコメンバーズへと会員登録する方も大勢存在するほどです。
クロネコメンバー割は様々な用途で便利に使えるサービスなので、興味のある方はぜひ発行してみてくださいね。
クロネコがワオン!
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