電子マネーにはギフト券の形態で販売されているものも多く、決済の利便性向上に役立ちます。特にネット上でのパスワード入力によって決済を行うネット型電子マネーは、安全性も高いので一定数の利用者が存在しますね。
そのようなネット型電子マネーの中では、お得に使えるようなサービスを提供しているものがいくつか存在します。ビットキャッシュもその1つであり、使いこなすことが出来れば何かと重宝しますよ。
今回は、ビットキャッシュについて考察していきましょう。
目次
ビットキャッシュの概要
ビットキャッシュとは、ビットキャッシュ株式会社が提供するネット型電子マネーのことです。運営会社のサーバーに保存された残高情報を利用して、都度のパスワード入力によってネット上での決済を行います。
ビットキャッシュはギフトカードの形で購入する他、ネットからの申込でパスワード番号を購入することでも利用可能です。残高はパスワード毎に紐付けられ、公式サイトでは残高の合算も可能です。
ビットキャッシュのパスワードはひらがなです。
海外からの不正利用には強そうですね。
まずは、ビットキャッシュの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
提供会社 | ビットキャッシュ | |
残高上限 | 20万円 | マイビットキャッシュ |
残高有効期限 | 無期限 | プレゼントされた残高には 一部有効期限有り |
2022年10月以降購入分は10年間 | ||
購入方法 | 店頭 | |
ネットバンキング | ||
コンビニ払込票 | ||
ブランドカード | VISA | |
Mastercard | ||
ウォレットサービス | Pring | |
還元率 | 200円につき1ポイント | ランク補正あり |
マイビットキャッシュ利用時 | ||
還元方法 | びっ得コイン | |
補償 | - |
基本的には、ブランドカードを利用してネット購入するのが一番お得ですね。ただし、購入に利用するカードはよく選ぶようにしましょう。
カードによっては電子マネーの購入がポイント還元対象外であったり、そもそも電子マネーが購入出来ない場合があるようです。特に、ブランドプリペイドカードを利用する場合はカード規約をよく確認しておきましょう。
ブランドカードの利用には、3Dセキュア認証が必要です。
3Dセキュア対応のカードを用意してください。
ブランドカードで購入する場合は、公式ウェブサービスである「マイビットキャッシュ」を利用します。利用する場合は、予め登録を済ませておきましょう。
マイビットキャッシュ
マイビットキャッシュとは、ビットキャッシュの公式ウェブサービスのことです。登録したユーザーにビットキャッシュ専用のウォレットを提供しており、こちらの残高を利用した決済も可能です。
マイビットキャッシュでは残高確認やチャージの他、他のビットキャッシュパスワードから残高を合算することも可能です。ギフト券残高が余ってしまった場合等、電子マネーサービスでは何かと重宝しますよね。
マイビットキャッシュではビットキャッシュメンバーズの登録が必要ですが、
無料で使えるサービスなので気軽に登録しても大丈夫ですよ。
また、マイビットキャッシュから支払いを行った場合限定でポイントが付与されます。ビットキャッシュで支払いをする時は、こちらのサービスも活用したいですね。
びっ得コイン
びっ得コインとは、マイビットキャッシュで決済を行った場合に付与される独自ポイントのことです。基本的には決済金額200円につき1コインが付与され、有効期限は最後の取得から1年間です。
貯まったびっ得コインは、マイビットキャッシュの残高やdポイントに交換可能です。ただし、その交換レートは10びっ得コインに対して1円又は1ポイントとなり、1コインの価値は0.1円となっています。
実質的な還元率は0.05%ですが、還元サービスには変わりないですね。
多少はお得なサービスなので、もらえる分はもらっておきましょう。
マイビットキャッシュではランク制度「会員グレード」が提供されていますが、こちらを利用すると還元率が最大1.2%まで上昇します。ランクは過去3か月間の決済合計額によって決まるので、ビットキャッシュをよく利用する場合は狙ってみましょう。
セキュリティ
ビットキャッシュに関して不正利用が発生した際、その被害は補償されません。しかし、マイビットキャッシュには強力なセキュリティ設定が用意されています。
それでは、マイビットキャッシュのセキュリティ設定を確認しましょう。
マイビットキャッシュのセキュリティ設定
- ひらがなID(パスワード)の変更
- 接続ドメインロック
- 接続端末制限
パスワードが流出した場合であっても、変更してしまえば不正利用される心配はありませんよね。これはかなり重要な設定なので、必ず覚えておきましょう。
ドメインロックも強力で、自宅等からのみアクセス可能な設定にすることも可能です。この設定を済ませておけば、アカウント不正利用の危険性を大きく下げることに繋がります。
接続する端末については、PC・フィーチャーフォン・スマホの種類から選択してロックすることが可能です。特定端末を指定する設定ではないので、そこだけは注意しましょう。
ビットキャッシュの使い道
ビットキャッシュ最大の欠点とも言えるのが、加盟店の少なさです。ネットで利用する電子マネーであることを考慮しても、使うお店の中で加盟店を探すのは難しいですね。
オンラインゲームやスマホゲームでは用途も多いのですが、それ以外でも使いたいですよね。そこで、加盟店の中で有用なところをいくつかピックアップしてご紹介します。
honto
hontoとは、大日本印刷株式会社が運営する書籍販売サイトのことです。紙面の書籍は勿論のこと、電子書籍も取り扱っています。
hontoでは、電子書籍の購入にビットキャッシュを利用することが可能です。新規会員向けのものを始めとしたクーポンを利用すれば、更にお得に本が買えそうですね。
また、hontoでは独自のポイントサービスを提供しており、ポイントカードでポイントを貯めることも可能です。hontoポイントに対応している店舗は丸善・ジュンク堂・文教堂の三社なので、見かけたときはそちらでポイントカードをもらいましょう。
ココナラ
ココナラとは、株式会社ココナラが運営するクラウドソーシングサイトのことです。イラスト作成から法律相談まで、登録者に様々な仕事を依頼することが可能なサービスですね。
ココナラでは仕事を依頼するため決済方法として「ココナラコイン」という残高機能があるのですが、ビットキャッシュではココナラコインへのチャージが可能です。価値としては等価なので、金額が目減りする心配はありません。
主にネット上で創作活動を行う方に重宝されているサイトです。
Vチューバー等を目指す方も、こちらで依頼をしてみましょう。
LINE STORE
LINE STOREとは、LINE株式会社が運営するコンテンツサービスのことです。LINEアプリで利用可能なスタンプの他にも、音楽を始めとした様々な電子コンテンツの購入が可能となっています。
LINE STOREのコンテンツを購入する際には、ビットキャッシュが利用可能です。特に制限も無いので、そのまま支払いに使いましょう。
コミュニケーションには便利なサービスですね。
気に入ったスタンプがあれば使ってみましょう。
セレクトショップ
ビットキャッシュは、自社の販売サービス「セレクトショップ」を提供しています。これはマイビットキャッシュのサービスで、様々な金券やチケットを取扱っていますね。
ここでは、勿論ビットキャッシュが利用可能です。残高を直接利用するためパスワード入力は不要で、購入後は商品情報画面でギフト券番号が表示されます。
セレクトショップで購入可能なチケットの中で、普段利用しているものがあれば積極的に購入してみてください。普通に購入するよりも少しお得ですよ。
ビットキャッシュの注意点
ビットキャッシュについて調べてみると、金券取引サイトがいくつか見受けられます。このようなサイトではビットキャッシュが定額で販売されていますが、絶対に購入しないでください。
金券取引サイトでは余って使い道の無いギフト券や、店舗で売り損なった金券類がよく売られています。しかし、中には詐欺の受取りに使われたギフト券等も流通しています。
該当のギフト券を購入しても逮捕等はされませんが、詐欺に使われたギフト券であった場合は残高が抹消されてしまいます。そもそも、ビットキャッシュの譲渡は金品の取引があるか否かに関わらず利用規約違反ですね。
そのため、ネットの金券取引サイトではビットキャッシュを購入しないでください。お得になるどころか、犯罪に加担するようなことにならないようにしましょう。
近年では、ギフト券を利用した詐欺が広がっています。
ビットキャッシュ以外でも十分に注意しましょう。
これからのビットキャッシュに期待すること
ビットキャッシュについては、加盟店の少なさが1番のネックではないでしょうか。もっと色々な場面で利用出来れば、使い勝手も良くなるはずです。
現状でもネットゲーム関係の用途は多いのですが、それ以外となると電子書籍を始めとした各種コンテンツ利用に絞られます。ECサイト等は難しいかもしれませんが、もう少し加盟店を増やして欲しいですね。
まとめ
ビットキャッシュは、比較的安全性の高いネット型電子マネーです。マイビットキャッシュのセキュリティを使いこなせば、安心して使えますね。
また、びっ得コインの還元も微力ながら嬉しい要素ですね。これにブランドカードで購入した際のポイントを合わせれば、少しお得に支払いが行えます。
ビットキャッシュを使う場合、基本的にはネットサービスから利用することになるはずです。もしビットキャッシュによる決済をご検討されているのであれば、まずは登録から始めてみましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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