普段のお買い物でPontaを集めている方にとっては、貯めたポイントの使い道は気になるところですよね。近年ではKDDIの傘下となったことで、au PAYでも使えるようになったことが注目されています。
このau PAYでは、ブランドプリペイドカードサービスも提供されています。ブランド決済が使えるようになったことで、より多くの場面で決済が可能ですよ。
今回は、au PAYプリペイドカードについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
au PAYプリペイドカードとは、KDDIが提供するブランドプリペイドカードサービスのことです。主にMastercardブランドによる決済が可能であり、支払いにはau PAYの残高をそのまま利用します。

かつては「au Walletプリペイドカード」として提供されていましたが、
コード決済サービスの提供と共に現在の名称へと変更されました。
カードを発行するには、au回線又はauひかりを契約している方であればau IDを取得することで申込可能です。それ以外の方が発行する場合には、auじぶん銀行の口座を開設していれば申込が行えますよ。
まずは、au PAYプリペイドカードの基本的なサービスを見ていきましょう。
サービス概要 | 適用 | |
---|---|---|
発行会社 | KDDI | |
ブランド | Mastercard | |
電子マネー | QUIC Pay+ | Apple Pay |
WebMoney | ||
ICカード | - | |
発行手数料 | 無料 | |
年会費 | 無料 | |
為替手数料 | 4% | |
チャージ方法 | ローソン店頭 | |
ローソン/セブン銀行ATM | ||
au PAYのチャージ方法 | ローソン/セブン銀行ATM | |
銀行口座 | ||
ブランドカード | ||
電話料金合算 | ||
au PAYギフトカード | ||
Ponta | ||
ローンチャージ | ||
チャージ手数料 | 無料 | |
還元率 | 0.5% | |
還元方法 | Ponta | |
3Dセキュア | メール認証 | ワンタイムパスワード |
セキュリティ | 決済一時停止/再開設定 | |
補償 | 不正利用補償 | 発生から90日以内且つ 知ってから30日以内の申請 |
優待 | - |
au PAYプリペイドカードのチャージや各種設定等の管理にはau PAYアプリを利用しますが、一部はau PAY専用サイトでも可能なので必要な方はブックマークしておきましょう。3Dセキュア認証が必要な場合にも事前の設定が必要なので、予めアプリの設定をチェックしてくださいね。

こちらはブランドプリペイドカードとしての性質から、
一部の加盟店で使うことが出来ません。
利用が制限されている加盟店としては、主に電話料金やネット回線料金・公共料金・ガソリンスタンドや高速道路・機内販売・サブスクリプションサービス等が挙げられます。また、同様にこちらのページで示された加盟店についても制限されているので、1度確認してみてくださいね。
チャージ方法

au PAYプリペイドカードの残高はau PAYと共有されており、チャージ方法としてはau PAYのものがそのまま利用可能です。様々なチャージ方法が用意されていますが、お得狙いであればブランドカードや電話料金合算を利用してチャージを行いましょう。
チャージに利用可能なブランドカードとしてはVISA・Mastercard・JCB・American Expressが利用可能ですが、VISAとJCBについては発行元が指定されています。au PAYのチャージにはMastercardが便利なので、こちらを中心に利用することになるはずです。

au Payカードであれば、オートチャージや都度の引落し設定も可能です。
カードの利便性が向上するサービスなので、状況に応じて活用しましょう。
また、au PAYプリペイドカード限定のチャージ方法として、ローソン店頭でのチャージ申請も用意されています。こちらは1,000円~4万5,000円の範囲で1円単位で受付けているので、硬貨をチャージしたい場合にも使えますよ。
Ponta

Pontaとは、ロイヤリティ マーケティングが提供する共通ポイントサービスのことです。au PAYプリペイドカードではPontaが還元対象となっており、決済金額200円につき1ポイントが付与されますね。
Pontaは貯めるだけでなく、au PAY残高へのチャージに使うことも可能です。手数料等は特に発生せず、1ポイント=1円として100ポイント単位でチャージ申請を行います。
これはPontaを有効活用する方法の1つなので、au PAYプリペイドカードを契約した際には覚えておくと便利ですよ。ただし、月間2万ポイントまでが上限となっていることには注意しましょう。

他にPontaを有効活用するための用途としては、
ローソンの「お試し引換券」がおススメですよ。
WebMoney

WebMoneyとは、KDDIが提供するネット型電子マネーのことです。ギフト券などの券面に記載されたパスワードをネット上で入力することが主な使い方で、パスワードに紐付けられた残高の分で支払いを行います。
au PAYプリペイドカードの場合は、カード裏面のパスワードを利用することでWebMoney決済が行えます。こちらの支払いにもau PAY残高を利用し、決済金額は残高からそのまま引落しされます。

WebMoney単体としての残高を必要としないので、
ギフト券タイプよりも使い勝手が良いですね。
もしWebMoneyでの支払いが必要になった場面では、この機能を利用しましょう。
セキュリティ

au PAYプリペイドカードでは決済の一時停止設定が可能であり、利用するとカードによる支払いが行えなくなります。不正利用を未然に防ぐことが出来るため、カードを使わない時はこちらを設定しておきましょう。

カードの不正利用を未然に防ぎたい場合には、
チャージ金額を最小限に留めることも1つの手ですよ。
もし不正利用が発生してしまった場合は、au PAYプリペイドカード特約第23条によって被害が補償されます。必要な場合は管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から90日以内且つ知ってから30日以内に所定の申請を行いましょう。
au PAYプリペイドカードの活用法

au PAYプリペイドカードを利用する場合、まずはチャージ方法を工夫しましょう。還元率が高いカードを利用すれば、それだけお得な決済が行えるはずです。
au PAYではVISAブランドを使う場合に発行元が指定されていますが、エポスゴールドカードであれば対応しているはずです。こちらは通常の還元率0.5%に加えて、年間100万円の利用で1万ポイントのボーナスが付与されてお得ですよ。

他にもお得にチャージ可能なカードはいくつか存在しますが、
それらは概ねMastercardブランドで発行しなければなりません。
au PAYプリペイドカードを実店舗で利用する場合は、他の決済手段と併用する使い方をしましょう。カードにはICチップが付帯されていないので、セキュリティを少しでも高めておきたいですね。
こちらのカードはApple Payに対応しているので、iPhoneユーザーであれば登録することでQUIC Pay+が使えます。こちらであればスピーディ且つ安全な決済が可能となるので、街中でのお買い物の際は積極的に利用しましょう。

こちらのカードを有効活用したい場合でも、
状況に応じてau PAYのコード決済と使い分けをする判断も必要です。
ちなみに、2022年11月からは他社決済サービスへのチャージ全般がポイント還元対象外となっています。Apple Pay経由でnanacoやWAON等にチャージした際は勿論として、Revolutへのチャージも対象外に含まれているので注意しましょう。
au PAYプリペイドカードの注意点
不正利用補償の範囲

au PAYプリペイドカードの規約では不正利用補償が明文化されておりますが、その規約を見ると条件が厳しめに指定されています。そのため、不正利用を当てにしてセキュリティを疎かにすると危険なので覚えておきましょう。
au PAYプリペイドカードの不正利用補償は発生原因を基準としており、1つの原因から最初に発生した不正利用のみが補償対象となっています。同じ原因から発生した2回目以降の被害は補償対象外となるので、カードを使う際は不正利用自体が発生しないように対策しましょう。

カードを使わない時には決済を一時停止する等、
ご自身による不正利用対策は欠かさないでくださいね。
海外加盟店では使いにくい

au PAYプリペイドカードを海外加盟店で利用した場合、外貨での取引が発生した際に為替換算処理を行います。その際に手数料が発生するのですが、その為替手数料は決済金額の4%と高めに設定されています。
また、au PAYプリペイドカードにはICチップが付いておらず、それに伴って非接触決済にも対応していません。実店舗で利用する場合はスキミングによる情報流出の危険性が高いため、セキュリティには十分注意しなければなりませんね。

海外ではカード払いで非接触決済が必要な国も多いので、
そちらの面でもカードの使いにくさを感じるはずです。
これからのau PAYプリペイドカードに期待すること

au PAYプリペイドカードは便利なことも多いサービスですが、カード自体をもう少し使いやすくして欲しいですね。日本でも非接触決済が普及し始めた現在において、ICカード化及びMastercardコンタクトレスへの対応は必須とも言えます。
もしICカード化が難しいということであれば、いっその事商品のバリエーションとしてバーチャルカードの提供も考えて欲しいですね。こちらであれば発行や利用も簡単になるので、よりカードの利便性が高まるはずです。

Mastercardは将来的に磁気ストライプを廃止するそうなので、
サービスを継続するのであればICカード化は避けて通れないはずです。
また、現状では誰でも発行可能とは言っても、au系列サービスの契約が必須で申込の障壁は高めになっています。KDDIとしてはauサービスへの引き込みを狙っているのかもしれませんが、より広いユーザーが使えるサービスになって欲しいですね。
まとめ
au PAYプリペイドカードは、au PAYアプリの付帯サービスとして見ると解りやすいかもしれませんね。チャージ方法の幅が広く、特にPontaを活用するには有効なサービスの1つです。
お買い物の際に活用したいカードですが、現在の社会情勢に付いて行けていない部分が目立つことも事実です。特にICカードでないことは注意すべき点であり、利用する場合はその弱点を補うための工夫を考えましょう。
au PAYプリペイドカードに興味があれば、まずは公式サイトの情報をチェックしてみてくださいね。

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