近年では日本においてもキャッシュレス決済が普及しており、中でもブランドカードはその代表的なサービスと言えます。ですが、小さなお子さんが使う決済手段として、ブランドカードでは不安な要素が多いですよね。
そのような中で、かぞくのおさいふは安心して持たせることが出来るブランドプリペイドカードです。キャッシュレス決済の入門として最適なカードでもあるので、ご家族の間で積極的に活用したいですね。
今回は、かぞくのおさいふについて考察していきましょう。
サービス概要
かぞくのおさいふとは、三井住友カードが発行しているブランドプリペイドカードのことです。予めチャージした残高による先払い方式の決済手段であり、主に国際ブランドを用いて支払いを行います。
かぞくのおさいふを発行する場合は、小学生以上の方であれば申込可能です。ただし、未成年者が申込を行う場合は親権者の同意を必要としています。
カードはナンバーレス仕様になっており、
決済情報は全て裏面に記載されています。
まずは、かぞくのおさいふの基本的なサービス概要を見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
発行会社 | 三井住友カード | |
国際ブランド | VISA | |
ICカード | 有 | |
電子マネー | NFC Pay | VISAのタッチ決済 |
Apple Payでも利用可能 | ||
iD | Apple Pay | |
Google Pay | ||
発行手数料 | 無料 | デザイン変更には1,000円+税 |
年会費 | 無料 | |
残高上限 | 30万円 | |
残高有効期限 | カードが更新されないとき | 有効期限1年前から25日前の利用で更新 |
為替手数料 | 4.07% | |
チャージ方法 | Vポイント | |
ローソン店頭 | ||
セブン銀行ATM | ||
ネットバンキング | ||
ブランドカード | VISA | |
Mastercard | ||
チャージ手数料 | 無料 | |
186円+税 | ネットバンキング | |
VJAグループ以外のブランドカード | ||
還元率 | 0.25% | |
還元方法 | キャッシュバック | |
3Dセキュア | メール認証 | 決済時に選択 |
SMS認証 | ||
セキュリティ | 決済一時停止/再開設定 | |
ご利用コントロール | 海外とネットの加盟店 | |
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日以内且つ 知ってから30日以内に申請 |
優待 | - |
カードの管理やチャージ等の申請が必要な場合、公式サイトからマイページにログインして操作を行います。また、かぞくのおさいふでは公式スマホアプリも提供されており、カードの一部管理機能や家計簿機能、家族間でのメッセージ機能も使えますよ。
チャージ上限は1日30万円まで且つ1か月100万円までとされている他、チャージ方法毎に1回の上限が設定されています。ブランドカードやネットバンキングでは1回500円から9万9,999円まで、セブン銀行では1回10万円まで、ローソンでは1回4万9,000円までなので覚えておきましょう。
マイページは非常に重要なウェブサービスなので、
公式サイトをブックマークに登録しておくと便利ですよ。
ネット加盟店で3Dセキュア認証が必要となる場合、こちらのカードではワンタイムパスワードを取得しする方式を採っています。取得方法は登録メールアドレスとSMSが用意されているので、決済時にどちらかを選択して受信しましょう。
また、こちらのカードは定期契約・ガソリンスタンド・一部ホテル・高速道路料金・機内販売等の支払いに利用することが出来ません。決済サービス全般へのチャージにも使えない他、ブランドプリペイドカード自体を拒否している加盟店でも使えないので覚えておきましょう。
会員の種類
かぞくのおさいふ会員には2つの分類があり、本会員と家族会員に分かれます。それぞれ発行方法が異なりますが、カードの基本的な支払い機能に変化はありません。
かぞくのおさいふを発行する場合、基本的には本会員として申込むことになります。本会員としてカードを発行する際には本人限定郵便による本人確認が必要なので、指定の本人確認書類を用意しましょう。
家族会員としてカードを発行する場合は、本会員に付随する形で申込を行います。本会員と同時に申込むことが可能な他、入会後に追加発行することも出来るようです。
家族会員では本人確認が必要無く、
カードは簡易書留で送られます。
家族会員がカード払いを行った場合、本会員はその通知をメールで受け取ることが可能です。家族会員の利用明細をマイページから確認することも出来るので、家計の管理を簡単に行うことが出来ますね。
残高の種類
かぞくのおさいふには複数のウォレットがあり、共通のおさいふと個別のおさいふに分かれます。本会員は共通のおさいふのみを利用しますが、家族会員については申込時にどちらかの選択が必要です。
共通のおさいふは本会員に付随して1枚まで選択可能で、残高は本会員のものと共有されます。こちらを使えば家計管理が容易になるため、このウォレットは夫婦間で使う場合に重宝しそうですね。
個別のおさいふは本会員に付随して9枚まで選択可能で、残高はカードで個別に用意されます。残高以上の支払いが出来ないため、お子さん用のカードとして管理を徹底したい場合に使えそうです。
それぞれの発行上限に達した場合、
新たに対象カードを発行することは出来ません。
これらのウォレットについては、カードの発行後に切替えることが出来ません。もし切替えの必要がある場合は、カードを1度解約した上で再発行しましょう。
残高おまとめ機能
残高おまとめ機能とは、かぞくのおさいふにおける送金機能のことです。個別のおさいふを利用している家族会員がいる場合、こちらの機能を使うことで残高の振分けが可能となっていますね。
送金は本会員とそれに紐付いた家族会員における、共通のおさいふと個別のおさいふとの間で行います。送金はマイページやスマホアプリから申請可能で、1円単位で細かく行えます。
個別のおさいふから共通のおさいふへ変更する場合、
残高を送金してから申請しましょう。
また、本会員や共通のおさいふの家族会員であれば、個別のおさいふから残高を引き戻すことも可能です。もしカードを使い過ぎている家族会員がいた場合、この方法で支払いを制限することも出来ます。
セキュリティ
発行元の三井住友カードは大手の決済企業であり、クレジットカードについての強い信頼性がある会社です。ブランドプリペイドカードの運営においても信用出来るので、より安心してカードを使えます。
かぞくのおさいふでは決済一時停止設定が可能であり、こちらを使えば不正利用を未然に防ぐことも可能です。他にも海外加盟店やネット加盟店での支払いを拒否する設定も可能であり、カード払いのみを行うのであればずっと設定していても良いですね。
お子さんによるアプリ課金や投げ銭が心配な場合でも、
かぞくのおさいふであれば安心して持たせられますね。
もしカードが不正利用に遭った場合、その被害は三井住友プリペイド規約第17条によって補償されます。必要であれば管轄の警察組織に被害届を提出した上で、発生から60日以内且つ知ってから30日以内に所定の申請を行いましょう。
かぞくのおさいふの使い方
かぞくのおさいふにおける最大の特徴は、お子さんにも安心して持たせることが出来る機能の豊富さです。年齢制限無しで使えるブランドプリペイドカードはいくつか存在していますが、こちらほど安全なものは滅多にありません。
また、カードの発行手数料が無料であることも大きなメリットです。ICチップ付帯の無料ブランドプリペイドカードは珍しいので、地味ながら重宝する要素と言えます。
これからの時代はキャッシュレス決済がスタンダードになっていくので、そのリテラシーを高めるための教育にも良さそうですね。もしお子さんにお小遣いを渡す際は、かぞくのおさいふを利用することも1つの手かもしれません。
カードにはキャッシュバック等も存在しますが、
この際お得さは無視して利用しても良いですね。
もしカードをよりお得に使いたい場合であれば、Vポイントが還元対象の三井住友カードでチャージを行いましょう。こちらであればチャージ手数料が発生せず、チャージ金額0.25%分のVポイントが還元されます。
まとめ
かぞくのおさいふは本会員とそれに紐付いた家族会員からなるカードであり、管理のしやすさが特徴の決済手段ですね。お子さんがカードを使うことには不安も大きいのですが、こちらであれば安心して持たせられますね。
キャッシュレス決済が当たり前となった現代社会において、早くからカード払いを覚えることの教育的な意義は非常に大きいものがあるはずです。このカードを積極的に活用して、キャッシュレス決済の英才教育をしてみるのも良いかもしれませんね。
もしかぞくのおさいふに興味があれば、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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