Polletのブランドプリペイドカードサービスは2021年6月末で発行を終了し、2022年1月末にはカードの利用についても終了しています。Polletアプリ自体は存続するようですが、売上金や報酬の受取りに特化したウォレットサービスに変化することが予定されています。
カード残高については、2022年2月1日~5月13日の期間で払い戻しの受付がされています。使い切らない残高が残っていた場合は、この期間に払い戻しを受けましょう。
Polletカードは無くなってしまいますが、カードの詳細ついては記録として残しておこうと思います。後で役に立つとまではいかなくとも、読み物として楽しんでいただければ幸いです。
サービス概要
Polletカードとは、株式会社Polletの提供でSMBCファイナンスが発行していたブランドプリペイドカードのことです。スマホアプリから事前にチャージした残高を利用して、VISAブランドによる決済を行う先払い方式のカードですね。
カードはバーチャルカードとリアルカードの2種類があり、リアルカードについては16歳以上という発行条件が設けられています。また、リアルカード発行時には本人確認が必要でした。

アプリ上のカードであるPolletバーチャルと、
リアルカードのPollet Millionが提供されていました。
まずは、Polletカードの基本的なサービスを見ていきましょう。
バーチャル | Million | ||
---|---|---|---|
提供会社 | Pollet | ||
発行会社 | SMBCファイナンス | ||
ブランド | VISA | ||
発行手数料 | 無料 | 500円 | |
為替手数料 | 4.5% | 4% | |
残高上限 | 10万円 | 100万円 | |
残高有効期限 | 最後の利用から1年間 | 最後に発行したカード の有効期限経過1年後 | |
チャージ方法 | - | VISA | |
- | Mastercard | ||
- | JCB | SMBCファイナンス発行のみ | |
- | Pay-easy | ||
LINE Pay | |||
他社ポイント | |||
外貨および金券類 | |||
古物買取金 | モノチャージ | ||
ビットコイン | BitFlyer | ||
チャージ手数料 | 無料 | LINE Pay以外のポイント | |
古物買取金 | |||
SMBCファイナンス 発行のブランドカード | |||
- | 305円 | ブランドカード | |
Pay-easy | |||
180円 | 外貨および金券類 | ||
1% | LINE Pay | ||
ビットコイン | |||
4% | LINEポイント | ||
チャージ増額率 | 0.5% | LINE Pay以外のポイント | |
ブランドカード | |||
Pay-easy | |||
3Dセキュア | - | 3Dセキュア無し | |
セキュリティ | 一時停止/再開設定 | ||
補償 | - | 補償無し | |
優待 | - | 優待無し |

Polletカードのチャージ手段としては、ブランドカードやPay-easyも提供されていましたね。これは発行元であるSMBCファイナンス提供のサービスであり、カードサービス終了に伴って現行のPolletでは廃止されています。
これとは別に、BitFlyerからビットコインによるチャージも可能でした。LINE Pay残高によるチャージついても同様に終了していおり、これらはカードサービス終了の影響と言うよりも方針転換による削減と考えられますね。

これら以外のチャージ方法は、そのまま存続します。
売上金や報酬の受取りに特化するようですね。
Polletのチャージ残高はPolletウォレットという総合残高機能に集約され、これをカード残高に移行することで決済に利用します。カード残高に1度移動すると元には戻せないので、その残高はカード以外では使えません。
Polletカードの使い方

Polletカードは還元サービスが無い代わりに、チャージ時点でのボーナスが受取れるサービスです。これを利用して、よく電子マネーチャージで強引に還元サービスを受ける目的で使われていました。
大抵のブランドカードでは、電子マネーチャージがポイント還元対象外として指定されています。ですが、チャージ時点で還元されていればそのようなルールは関係ありませんよね。
チャージにSMBCファイナンス発行カードを利用すれば、手数料が無料になる上にカードのポイントも還元されます。電子マネーチャージでポイント二重取りを狙いたい場合、その用途には丁度良いカードということですね。

PolletカードはGoogle Payに登録可能であり、
非接触決済は不可能ですがモバイルSuicaには使えましたね。
これ以外の用途としては、ポイントサイトのポイントを即時交換して利用するために使われていました。ポイントの現金化にはある程度の日数を要するため、利用者によってはこれも重宝するサービスです。
Polletカードの注意点
Polletカードを利用する場合には、注意しなければならない点がいくつか存在しました。これには他のカードにも通じる部分でもあるので、いくつか見ていきましょう。
セキュリティが弱い

Polletカードの規約では、不正利用による被害は基本的に利用者負担とする旨が記載されています。そのため、Polletカードを利用する際には不正利用について注意しなければなりません。
また、PolletカードのリアルカードにはICチップが付帯していません。そのまま実店舗決済に利用すると、スキミングによってカード情報を盗まれてしまう危険性を持っていました。
Polletカードを利用する際は、不正利用の被害を未然に防ぐための対策が重要でした。決済を行わない時は一時停止を設定する、実店舗決済では他の決済サービスを経由する等の対策が常に必要です。
為替手数料が高額

Polletカードの為替手数料は4%もしくは4.5%であり、他のブランドカードと比較してもかなり高額なことが分かります。Polletカードを利用する際には、海外加盟店は避けた方が良さそうですね。
どうしても海外加盟店で利用したい場合は、為替換算の代行が可能なサービスを中継した方が良いかもしれません。ただし、他のブランドカードを利用すれば良いだけと言えばそれまでですね。
サービス終了について

Polletカードはポイントサイトと強く連携したサービスであり、特にハピタスのヘビーユーザーからは出金上限を増やすことに繋がっていました。カードとしても電子マネーチャージでよく使われており、こちらを目当てに利用していた方も多かったですね。
Polletカードは過去に様々なサービス変更を重ねており、時代の流れに付いていこうとする姿勢は見受けられましたね。しかし、それでもサービスを続けることは出来なかったようです。

Pollet自体は残っているので、
また新たなサービスに挑戦して欲しいですね。
カードのサービス終了は2021年6月から順次行われているので、その情報を見て行きましょう。
サービス終了の予定
- 2021年6月30日:カードの新規発行終了
- 2021年9月30日:カードへのチャージ受付終了
- 2022年1月31日:カード決済終了
- 2022年2月1日12時~5月13日12時:カード残高の払戻し受付期間
残高の払戻し方法はカードの種類によって異なるので、対象の方は詳細を確認してくださいね。手数料負担等は特に発生しない様子なので、まだ残高が残っている方はお早めに申請してくださいね。
まとめ
Polletカードには電子マネーチャージという用途が見出されてはいましたが、それでも注目される要因はウォレット機能にありました。特にチャージ関連のサービスは使い勝手が良く、これからはウォレット機能だけが独立して残ることになりましたね。
電子マネーチャージに関しても他の有効なカードが登場したり、電子マネーチャージ自体がしにくくなったりとPolletカードの活躍は減少していました。このように見てみると、ブランドプリペイドカードサービスが終了することは仕方が無いとも言えます。
サービス終了は非常に残念なことですが、これからの活躍に期待したいですね。ウォレットサービスとして始まるPolletについて、その様子を見守っていきましょう。

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