バンドルカードの考察!用途は「とりあえずカード」

ブランドプリペイドカード

学生の方からよく利用されている決済手段の中に、バンドルカードというブランドプリペイドカードがあることをご存知でしょうか。手軽に発行可能なこのカードは、キャッシュレス時代の未成年者には人気のようです。

ただし、このカードには気を付けなければならない危険性が隠れています。カードを安全に使うためにも、学生の方だけでなく親御さん方もサービスの性質を知ってくださいね。

今回は、バンドルカードについて考察していきましょう。

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バンドルカードの概要

バンドルカードとは、株式会社カンムが提供するブランドプリペイドカードサービスのことです。事前のチャージを必要とする前払い式のサービスであり、残高を利用したブランド決済を行います。

カノケイト
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バンドルカードはスマホアプリだけでなくブラウザ版も提供されていますが、

そちらはコンビニ以外のチャージ方法やリアルカード発行等が出来ません。

カードの発行に関して年齢制限は特にありませんが、未成年者が登録するには保護者の同意が必要とされています。また、アプリを登録する際はSMS認証を行うので、携帯電話番号の契約も必要ですね。

まずは、バンドルカードのサービス概要を見て行きましょう。

バーチャルカード
リアルカード
リアルカード+摘要
発行会社カンム
ブランドVISA
電子マネーNFC Pay(VISAのタッチ決済)Google Pay
発行手数料無料バーチャルカード
300円600円リアルカード
400円700円ナンバーレスカード
年会費無料
為替手数料4.5%一部加盟店では3%
実店舗決済はリアルカード+のみ
残高上限10万円100万円
残高有効期限カードを再発行しないとき
チャージ上限1回3万円1回10万円
月間12万円月間200万円
全体で100万円
チャージ方法コンビニ店頭
セブン銀行ATM
Pay-easy
ネットバンキング
ブランドカードVISA
Mastercard
携帯キャリア決済ドコモ回線
ビットコイン手数料は各ウォレット
毎に異なる
チャージ手数料無料
携帯キャリア決済
チャージ手数料
300円4,000円以下
6.15%5,000円以上
還元率
3DセキュアSMS認証決済時に選択
メール認証
セキュリティ決済一時停止/再開設定
補償
優待

バンドルカードではアプリへの登録と同時にバーチャルカードが発行されるので、チャージを行えばそのままネット上での決済に使えます。カードの各種設定や申請等にもアプリを利用するので、使い続けるのであれば定期的に確認するようにしましょう。

カノケイト
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3Dセキュア認証は通常通り登録していればそのまま利用出来ますが、

メールを利用したい場合は事前にアドレスを設定しましょう。

バンドルカードは通常のお買い物だけでなく定期契約に使うことも出来ますが、公共料金・月額保険料・高速道路・機内販売・特急券・一部決済サービスへのチャージ等では利用出来ません。それに加えてブランドプリペイドカード自体を拒否している加盟店でも利用出来ない他、バンドルカードを個別に拒否している加盟店も存在する様子なので覚えておきましょう。

また、バンドルカードはICカードが発行されていない性質から、ICカードの読み取りが必要となる場面では利用出来ません。更に、バーチャルカードや通常のリアルカードを利用している場合、ガソリンスタンド・ホテル・海外実店舗(非接触決済含む)・ハイリスク加盟店(投資やカジノ等)でも使えないようです。

チャージ方法

バンドルカードのチャージ方法としては、ブランドカード・ネットバンキング・各種コンビニ店頭・セブン銀行ATM・d払い(キャリア決済)等数多くの手段が用意されています。よりお得にチャージしたい場合はブランドカードが便利に使える他、用途に応じて使いやすいものを選んでくださいね。

ネットバンキングからチャージを行う場合はPay-easyのシステムが使われますが、Pay-easyの番号入力は省略されます。ATMからのPay-easyチャージも可能ですが、利用するATMによっては手数料が発生するので事前に確認しましょう。

コンビニ店頭でのチャージは大抵のお店が対応していますが、セブンイレブン店頭では対応していないので覚えておきましょう。セブンイレブンではセブン銀行ATMが使えるので、そちらを使ってチャージしてくださいね。

カノケイト
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学生の方でデビットカードを発行していない場合は、

これらの現金を用いたチャージ方法が必要ですね。

カードチャージにはVISA又はMastercardが対応しているので、該当のクレジットカードやデビットカードを用意しましょう。チャージ設定の際には3Dセキュア認証も必要なので、必要であればチャージの前にカード設定を確認してくださいね。

ちなみに、バンドルカードには専用のギフトコード機能が存在しており、企業等がプレゼントとして配布したコードから残高を受け取ることも可能です。ただし、近年ではギフトを配布するイベント等が特に開催されていない様子なので、こちらの機能については無視しても大丈夫ですよ。

リアルカード

バンドルカードではリアルカードの発行も可能であり、実店舗でのカード払いが行えるようになります。主に基本的な機能のみを持つ「リアルカード」と、追加機能がある「リアルカード+」の2種類が提供されていますね。

リアルカード+はチャージ上限や残高上限が増加する他、ガソリンスタンド・ホテル・海外実店舗・ハイリスク加盟店でも使えるようになっています。ただし、ガソリンスタンドやホテルでは1万円前後の一時金が必要となるので、残高を多めにチャージした上で利用しましょう。

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リアルカードとリアルカード+には、

番号が裏面に記載されたナンバーレス仕様のカードも用意されています。

ナンバーレスカードはシンプル且つスタイリッシュなデザインが特徴であり、カラーバリエーションも豊富に用意されています。これを気に入る方であれば、デザイン重視でバンドルカードを利用しても良いかもしれませんね。

また、バンドルカードでは他の企業と提携して作成された特別デザインのカードも存在するようです。もしそれらのカードを手に入れたときは、アプリに登録して使ってみましょう。

ボーナスタウン

バンドルカードでは「ボーナスタウン」という機能も用意されており、こちらは所謂ポイントサイトと同じサービスとなっています。サービス内に掲載された各種ECサイトやウェブサービスを利用する際、こちらを経由することで後日報酬としてバンドルカードの残高が付与されます。

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全体的な還元率としては控えめな印象ですが、

キャンペーン等でお得な広告があれば活用しても良いかもしれません。

ポイントサイトの仕組みや使い方について興味のある方は、よろしければ以下の記事も併せてお読みください。

ボーナスタウンを利用したい場合、アプリ画面の右上に表示されているプレゼント箱のマークをタップしましょう。また、過去の利用履歴及び判定結果はボーナスタウン内の「履歴」をタップすることで確認出来るようです。

ただし、こちらは決済サービスとしての仕様から注意しなければならない点が一つあり、チャージ残高が上限に近い場合は報酬を受け取れないことがあるようです。この状態で1年間経過すると報酬自体が失効してしまう様子なので、利用する場合は残高にある程度余裕を持たせておきましょう。

セキュリティ

バンドルカードではユーザーの任意で決済機能を制限することが可能であり、設定した場合はカードによる支払いが行えなくなります。リアルカードを紛失してしまった場合等、不正利用を未然に防ぎたい場合に重宝しますよ。

カノケイト
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ネットと実店舗の支払いを個別に停止することは出来ず、

設定によって両者が同時に停止されます。

また、バンドルカードを運営するカンムは現在三菱UFJ銀行との資本業務提携により子会社となっています。仮に今後バンドルカードがサービス終了するようなことがあったとしても、突然カードが使えなくなったり残高が消滅するようなことはまず無いので、その意味では安心してサービスを使えるかもしれませんね。

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バンドルカードの使い方

バンドルカードはスマホさえあれば簡単に使えることが魅力のサービスであり、ブランドカードを使ったことのない方が入門として使うことも多いですね。その手軽さや発行のしやすさから、学生から強い人気があることも納得です。

チャージ方法としてはブランドカードがお得ですが、高校生までの方であればデビットカードを使うことになるはずです。ただ使いたいだけであれば住信SBIネット銀行デビットカード等がおススメですが、資金に余裕があればソニー銀行のSony Bank WALLETも活用しましょう。

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Sony Bank WALLETはソニー銀行のサービスによって、

資産が300万円以上あれば1%還元で使うことも可能です。

バーチャルカードはネット加盟店であれば支払いに使える他、Android端末をご利用の方であればGoogle Payに設定することでタッチ決済も利用出来るようになります。また、バンドルカードはサブスクリプションサービスにも対応しているので、趣味の用途で使っても良いかもしれませんね。

バンドルカードをGoogle Pay以外で使用する場合や、セキュリティが気になる場合は楽天ペイ等のコード決済アプリに紐付けて使うこともおススメです。こちらであればICカードでなくても安全性がある程度確保されるので、リアルカードを発行されている方にもおススメですよ。

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バンドルカードの注意点

バンドルカードは発行しやすいカードですが、それ以外の目立ったメリットはありません。むしろ決済に関しては注意するべき点が多々あるので、カードの仕様は必ず確認してくださいね。

リアルカードの利用期限

バンドルカードのリアルカードとしては2種類が発行されていますが、その内の「リアルカード」を利用する場合は利用期限に注意しなければなりません。カード記載の有効期限は勿論として、こちらはチャージ金額に100万円までの上限が設定されています。

つまり、「リアルカード」は発行してから100万円までしか支払いが出来ないということですね。もしバンドルカードを様々な場面で使う予定の方は、リアルカード+を発行した方が良いかもしれません。

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バンドルカードをそこまで使うことも無いとは思うので、

特に学生の方は気にしなくても大丈夫ですよ。

セキュリティが不十分

バンドルカードでは決済一時停止/再開設定こそ可能なものの、リアルカードにはICチップが付帯していません。実店舗決済ではスキミングによりカード情報が盗まれる危険性が高く、そのまま使うには不正利用被害が心配ですよね。

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非接触決済も現時点ではApple Payに対応しておらず、

実店舗での支払いには使いにくいのが正直なところですね。

また、バンドルカードでは不正利用補償が制度化されていません。規約上も不正利用の被害金額が利用者負担となることが明記されており、どのような場合でも補償されないので注意が必要です。

そのため、バンドルカードを利用する場合は不正利用への警戒が常に必要です。どのような場面で利用するとしても、カード情報が流出しないよう取扱いには十分注意しましょう。

海外加盟店の注意点

バンドルカードはリアルカード+のみが海外実店舗での支払いに対応していますが、その際に発生する手数料は4.5%とかなり高額に設定されます。この条件でお買い物をするとかなり損をしてしまうので、バンドルカードを海外旅行等で使うことは避けた方が良さそうです。

バンドルカードを海外で利用することを考えた場合、iPhoneを利用していると非接触決済が使えないことも気になるところですね。ちなみに、Google PayによりVISAのタッチ決済を利用した場合でも、海外での実店舗決済にはリアルカード+のみが対応しているので覚えておきましょう。

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PayPalでも為替手数料は発生しますが、

バンドルカードをそのまま使うよりは安いですよ。

また、一部海外の加盟店でバンドルカードを使った際は、例え日本円決済であっても3%の為替手数料が発生するので注意が必要です。オンラインゲームの課金や決済サービス等が該当するので、それらの加盟店ではバンドルカードを使わないようにしましょう。

例外的に手数料が発生する加盟店・サービス(バンドルカード公式より)

  • PayPal
  • COGNOSPHERE(「原神」等の提供会社「miHoYo」の中国外向け法人)
  • HoYoverse(miHoYoの製品ブランド)
  • Epic Games Store
  • フォートナイト
  • Tower of Fantasy
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バンドルカードをPayPalで利用する場合には、

それ以外にも注意すべき点があります。

PayPal等の一部決済サービスでは決済上限を開放するためにカードの本人確認が必要ですが、その方法として200円程の決済を行うことがあります。数日後の決済履歴には加盟店からの確定情報が反映されるので、後は更新された加盟店名に付随しているパスワードを入力することで確認完了となるわけですね。

ですが、バンドルカードでは確定情報によって決済履歴の加盟店名を更新する機能が無いため、PayPalで本人確認を行うことが出来ません。この件についてはお問い合わせでも対応しない旨が示されているので、バンドルカードとPayPalの相性はあまり良くないと言えますね。

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もしPayPalでの本人確認を実行してしまった場合、

75日後以降に返金されるらしいので気長に待ちましょう。

また、カードをPayPalへ登録する際にはカード側の本人確認が必要となっているそうですが、バンドルカードではリアルカード+のみが本人確認を行っています。そのため、現在ではバーチャルカード及び通常のリアルカードではPayPalを使うこと自体が不可能となっているらしいので注意しましょう。

使ってはいけない「ポチっとチャージ」

ポチっとチャージとは、Gardia株式会社との提携によって提供されているキャッシングサービスのことです。借りた金額は残高として入金され、後で所定の手数料と合わせて返済しなければなりません。

普通のキャッシングサービスでは年利によって利子を算定しますが、こちらでは手数料として一括での支払いが必要です。実質的な年利が非常に高くなる方式であるため、絶対に使ってはいけません

また、申請可能な金額はユーザー毎に決められており、更には実際の入金額についても運営が決めています。申請額と同一の手数料範囲で一番手数料率が高くなる金額が入金されることもある様子なので、サービスとしても使いにくいですね。

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例えば3,000円を1週間借りて手数料510円と共に返済した場合、

その実質的な年利は約884%に上ってしまいます。

「ポチっとチャージ」と銘打ってはいますが、その性質は本物の借金です。返済期限は借入の翌月末に設定されているので、もし利用してしまった場合は必ず期日中に返済しましょう。

もし返済が滞った場合は、Gardia後払いサービス規約第5条4項によって年利14%の遅延損害金が追加で請求されます。更に同規約7条では債権譲渡を行う旨が記載されていますが、これは要するに借金取りに借金の請求権を売却するという意味ですよ。

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最悪の場合は取り立てが行われたり、

訴訟を起こされることもあり得ますよ。

軽い気持ちでポチっとチャージを使った結果として、後で怖い人達が押しかけて来たらトラウマになってしまいますよね。周囲の人達に迷惑をかける結果にもなってしまうので、ポチっとチャージは絶対に使わないでくださいね

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これからのバンドルカードに期待すること

バンドルカードは非常に発行しやすく、チャージも簡単なので高校生までの方には便利ですね。これからのバンドルカードで機能を拡張する場合、カードの利便性を向上させる方向に変化してはいかがでしょうか。

例えば、Apple PayやGoogle Payへの対応を始めとしてカードの用途を広げて欲しいです。いっその事、バーチャルカードに特化したサービスにしても良いかもしれませんね。

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スマホからの非接触決済が可能であればリアルカードは必要無く、

サービスのコストを減らすことにも繋がりそうですね。

もしリアルカードを改修するのであれば、ICチップとNFC Payへの対応は行って欲しいところです。それに加えて不正利用補償を制度化すれば、例えポイント還元が無くてもおススメ出来るカードに早変わりしますよ。

また、ポチっとチャージについては廃止を強くお願いしたいです。サービスとして利益を上げやすいことは分かりますが、暴利のキャッシングは利用者にとってマイナスにしかなりません。

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まとめ

バンドルカードはスマホさえあれば誰でも使え、簡単にカードを発行可能なことが注目されているサービスですね。学生の方には人気のカードで、キャッシュレス決済の入り口としては良いかもしれません。

ただし、ポチっとチャージは危険なので絶対に使ってはいけません。もし手持ちのお金が無いときは、お金の必要な活動を控える判断も大切ですよ。

バンドルカードは先進的な機能を積極的に取り入れて来たサービスでもあり、例えば国内企業としてはかなり早い段階でナンバーレスカードを採用しています。先進性を重視した展開を行って行けば、将来的には有力なサービスとなるかもしれませんね。

カノケイト
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ここまでご覧いただきありがとうございます。

よろしければ他の記事もご覧ください。

コメント

  1. BR28☆ より:

    バンドルカード(リアルカード+)へのチャージ
    (1)コンビニ払い
    千円毎行なってます。
    ファミマでファミペイ払いすると収納代行扱いで1回10ptもらえますね。
    (2)Kyashからチャージ
    クレカから入金したKyash残高は 月5万円までの決済しか0.2%ポイントつかないのですよね。TOYOTAWalletに月5万円以上チャージ(5万チャージ後少し使ってから再チャージ)するとき、前の月に一旦 Kyashからバンドルカードにチャージして調整してます

    バンドルカード(リアルカード+)から
    TOYOTAWallet,IDARE,Revolut,B/43 へのチャージ可能

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