日本郵便では小包の宅配サービスとしてゆうパックを提供しており、全国で様々な方に利用されていますよね。しかし、ゆうパックには破損等の事故が多く発生しているので、利用する際には注意が必要です。
実は、ゆうパックの高い事故率には明確な理由が存在しています。これによってお客様への被害は勿論のこと、従業員にまで被害が発生しているので非常に重要な問題と言えます。
筆者は以前、某地方都市の郵便局で内務職員として勤務していたことがありました。その中で非常に問題のある場面に何度も遭遇したことがあるので、公益性を重視してその一部を公開しようと思います。
今回は、日本郵便の中継局における作業実態についてお話します。
はじめに
日本郵便で手紙や小包を送る場合、その方法としてはポスト投函・窓口への持込み・集荷依頼等が用意されていますよね。それらは地域毎の集配局(配達等を行う郵便局)に集められ、宛先毎の区分や必要な処理等を行った後にパレットへと積載される流れとなっています。
パレットとは輸送に使う台のことであり、
ここではキャスター付きの檻のような道具を指します。
パレットは定期便のトラックへと積載され、集配局から更に広い地域を管轄する中継局へと輸送されます。各集配局からパレットが集められた後は、同じ宛先のパレットをまとめて全国の中継局へと輸送されます。
全国から中継局へ集められた郵便物等は再び区分され、パレットを積み直して地域毎の集配局へと輸送されます。郵便物等がお客様へと届けられる間、郵便局間では概ねこのように移動しています。
中継局で1度まとめてから全国へ輸送することにより、
輸送コストを低減することが出来ますね。
この流れ自体は良いものですが、その中で行われる作業は非常に杜撰なものとなっています。もし日本郵便を利用する場合、特にゆうパックを利用する場合は知っておかなければならないことです。
中継時の無理な積込み
問題となるのが輸送の後半段階であり、中継局から集配局へ輸送する際の積み替える場面です。この時の作業員は定期便のみで輸送を完了することを第一に作業を進めているので、毎回無茶な積み込みを行っています。
増便を行うとその分コストが発生するので、
中継局ではそれを何としても避けようと躍起になっています。
小包の包装が破れる等の破損は当たり前で、小包の箱がつぶれていることも毎回発生します。それも「小さくて軽い小包の上に重い小包を積載した」といったような、常識で考えればしてはいけないと分かるような積み方によって引き起こされています。
また、小包を最大限積み込もうとするあまり、小包が崩れやすい状態で積載することも毎回発生します。そのようなパレットの封緘を解いた場合、高確率で小包の雪崩が発生してしまうので非常に危険です。
2m以上の高さから落下すれば小包が破損することがある上に、
何より内務担当者が怪我をしやすいので止めて欲しいですね。
このような杜撰な作業が何故引き起こされているのかと言えば、やはり日本郵便にはびこる責任転嫁体質が原因と言えます。中継局はどれだけ小包の破損を引き起こしても集配局の責任として逃げ、それ故に同じ間違いを平気で毎回発生させています。
罰当たりな雪崩
パレットの開封によって雪崩が発生する問題は非常に深刻であり、小包の破損を防ぐために集配局の郵便部(内務担当の部署)は日々苦労しています。慎重に開封するだけでは防げないことも多いので、担当者にとっては大きな悩みどころです。
ゆうパックでは様々な種類の小包を扱っており、その中には他の事業者が断ってしまうであろう物品も多く含まれています。今回の問題と関連した物品として、その最たるものと言えるのが「骨壺」です。
調べてみたところ、ゆうパックで骨壺を送ることは「送骨」と呼ばれ、意外と普遍的に行われているようですね。また、無縁仏の供養を取扱うお寺の中には、その骨壺の輸送方法としてゆうパックを利用しているところも存在しているようです。
ちなみに、ゆうパックで他に私が見て来た中で言うと、
簡素な段ボール箱の中に生きた小鳥が入っていた時には驚きました。
ところが、日本郵便の中継局では骨壺すら杜撰に扱ってしまうので非常に問題です。骨壺がパレット内の不安定な場所に置かれた状態で配送されて来れば、パレットの封緘を解いた際に骨壺の雪崩が発生してしまいます。
これによって骨壺が割れてしまう可能性もある上に、何より非常に不謹慎なことなのでこの実態は許せません。日本郵便はゆうパックで骨壺の引受けまで行うのであれば、その取扱いについて責任感を持って欲しいですね。
「空から骨壺が降って来る」……、
日本郵便ではよくある光景です。
まとめ
日本郵便ではゆうパックの破損が問題になることが多いのですが、その原因は中継局による杜撰な取扱いにあります。これが理由で契約を解除してしまった大口顧客も多く存在するので、経営陣は早く問題として認識すべきです。
これはお客様にとっての問題というだけでなく、内務担当者にとっては労働環境の悪化に繋がっています。従業員が安全に作業出来るようにするためにも、この実態は改善しなければなりません。
日本郵便には数多くの非常識がまかり通っており、相手の人間性を疑ってしまうような場面にもよく遭遇します。筆者の経験を公開することによって、少しでも皆様のお役に立てることを願っています。
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