ここ数十年間に渡って国内の銀行では低金利が続いていますが、その代わりにネット銀行を中心としてポイントサービスや振込無料サービス等が普及し始めています。普通に銀行を使うよりも確実にお得なので、現代社会においては必須のテクニックとも言えますね。
銀行の特典サービスには限られた条件でのみ適用されるものも多いですが、それらは工夫次第で簡単に受けることも出来ます。現在開設している口座の中で放置していた特典があるのであれば、そちらを見直してみると良い結果を生むかもしれませんね。
今回取扱うセコワザは、銀行口座の特典についてのお話です。
口座振替に関する特典
クレジットカードや公共サービス等の利用料金を支払う際、銀行口座からの口座振替を利用することも出来ますよね。銀行によってはこのような口座振替を設定した場合に、毎月の引落し発生を条件としてポイント還元が適用されることがあります。
これらを活用すればクレジットカード等をよりお得に使うことが出来ますが、これらの特典を月間で数十回適用しようとすると正攻法では難しいものがあります。ポイントが貯まる銀行口座を複数開設している方であっても、口座振替の特典はある程度スルーしていることも多いのではないでしょうか。
即時振替サービスであれば証券口座が有効ですが、
そちらとは個別に特典が設定されていることも多いですね。
口座振替の特典が適用されるためには、カード会社等が提供している収納代行サービスによる引落しが必要です。そのため、代金の支払い以外で収納代行契約が利用されているサービスであれば、コスト無しで口座振替の特典を受けることが出来ますね。
この条件に当てはまるサービスとしてよく利用されているのが、ネット銀行を中心に提供されている定額自動入金サービスです。これは指定した口座の残高が収納代行サービスによって引き落しされ、数日後に本口座の残高に入金が行われるものです。
現時点で定額自動入金サービスを提供している銀行
- 三井住友銀行(Olive):定額自動入金(毎月5日or27日の引落し、4営業日後の入金)
- auじぶん銀行:定額自動入金サービス(毎月6日or26日の引落し、4営業日後の入金)
- PayPay銀行:定額自動入金サービス(毎月5日or27日の引落し、4営業日後の入金)
- イオン銀行:自動入金サービス(毎月6日or23日の引落し、5営業日後の入金)
- 住信SBIネット銀行:定額自動入金サービス(毎月5日or27日の引落し、4営業日後の入金)
- セブン銀行:毎月自動入金サービス(毎月26日の引落し、5営業日後の入金、特殊条件あり)
- ソニー銀行:おまかせ入金サービス(毎月5日or27日の引落し、4営業日後の入金)
- 大和ネクスト銀行:資金お取り寄せサービス(毎月6日or27日の引落し、5営業日後の入金)
この中でセブン銀行については海外送金サービスやローンサービスの利用が条件となっており、設定上限も月間2回までと少なめになっています。また、大和ネクスト銀行の口座開設には大和証券口座が必要となるので、これらを定額自動入金目的で無理に開設する必要はありません。
定額自動入金は1万円から設定可能と使いやすい上に、
現在提供している全銀行で手数料無料となっています。
三井住友銀行の定額自動入金は総合金融サービス「Olive」を利用している場合に対象となり、最大で月間3回まで契約可能です。ちなみに、こちらで1回3万円以上入金されると「選べる特典」における給与・年金受取り特典の対象となる様子なので、そちらも併せて活用すれば更にお得ですね。
給与の受取りに関する特典
一部のフリーランス等特殊な条件を除いて、今時の社会人であれば給与を直に受け取っていることは稀なはずです。一般的な企業では指定口座への振込によって給与を支払っているはずですが、銀行によってはこれによって特典を付与していることがあります。
この特典が適用されるためには、基本的に企業側が給与振込の専用サービスを使っていることが必要です。振込情報の電文が給与となっていなければならないので、通常は振込名義欄や摘要欄に「給与」と記載した程度では適用されません。
そのため、お勤めの会社によっては給与受取りの特典が適用されないことがあるので、
受取口座を指定する前に予め確認しておくことをおススメします。
ですが、筆者は少し前にこのような記事を見つけて気になっていました。
“「dスマートバンク」はフリーランスなどの多様な働き方がお嫌い?“(ケータイWatchより)
この記事中で扱われている噂話として、「ある銀行口座で自己名義口座から振り込みを行った際、名目を給与に変えるだけで給与受取扱いになった」というものがあります。この噂について筆者も調べてみたところ、PayPay銀行の振込手数料無料サービスが該当するようです。
PayPay銀行の振込手数料無料サービスでは、振込名義を「給与」等に変更して振込するだけで適用条件に合致してしまうようです。判定期間が当月16日から翌月15日までであることに注意する必要はありますが、無料振込の特典を受けたい場合には活用出来そうですね。
これは比較的新しいサービスであるが故のミスとも考えられるので、
近い内に修正される可能性があることも想定しておきましょう。
まとめ
近年の銀行では取引に応じた特典が用意されることも増えていますが、工夫次第でそれらの特典を簡単に受け取ることも可能です。今まで口座振替等による特典をあまり活用していなかった方は、まずは現在開設済みの口座特典から再確認してみてくださいね。
また、定額自動入金サービスのサービスを利用する場合、特典を適用したい口座に毎月十分な預金を用意してくださいね。もし口座残高の管理を忘れそうになってしまう方はスマホのスケジュール機能を使うか、振込無料が適用される銀行で定額自動振込を活用しましょう。
使う方法はちょっとせこいけど、着実にポイントが貯まって行くお得な話です。今回は、そんなセコワザをご紹介致しました。
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