2021年1月、コアサーバーで新プランが誕生したと聞き、この機会にWordPressで自分だけのサイトを作ろうと決意。
……したは良いものの、実際にやってみると設定が難しくて大変でした。
そこで、同じようなことを思った方やこれからサイト開設を行う方のために、私が実際に行った設定を順序立ててまとめてみました。サイト作成で分からないことがあった際は、ぜひご活用いただければと思います。
また、もしかすると記載に間違っている箇所があるかもしれません。そのような箇所を見つけた場合には、ご指摘をお願いしますね。
今回は、コアサーバーV2プランについて解説していきます。
目次
コアサーバーとは
コアサーバーとは、GMOデジロック株式会社が提供するレンタルサーバーサービスのことです。サーバーとはネットワーク経由でアクセスした方にデータを提供するコンピューターのことであり、サイト作成には欠かせないサービスですね。
また、サイト作成にはドメイン(サーバーの位置を示す住所のようなもの)が必要です。ドメインとサーバーを用意することで、たくさんの方がアクセス可能なサイトを作成することが可能となるわけですね。
サイトのアドレスとして表示されている、
「~.com」といったものがドメインです。
サイト自体は無料サービスでも作成可能ですが、より自由度の高いサイトを作成する場合にはどうしてもレンタルサーバーが必要です。また、独自の文字列によるドメインを利用したい場合はそちらも購入しなければなりません。
今回コアサーバーで登場したV2プランなら、このドメインを1つだけ無料でもらえるサービスが提供されています。1年毎の更新手数料も無料になるので、非常にお得なサービスですね。
更にコアサーバー自体も料金が安いうえに性能も良く、期間限定で初期費用1,500円も無料になるキャンペーンが提供されていました。非常に魅力的なので、早速サイト作りに挑戦します。
バリュードメインに登録
コアサーバーはバリュードメインというドメイン販売サービスから提供されており、料金の支払いや設定・管理についてもバリュードメインのアカウントを利用します。そのため、まずはバリュードメインに登録しましょう。
バリュードメインのサイトを開くと、右上にユーザー登録ボタンがありますよね。新規利用者の方はこちらにアクセスして、これから登録するユーザー名・ログインパスワード・メールアドレスを入力しましょう。
ユーザー名は記号が使えない他、1度決めると
後から変更出来ないので注意しましょう。
その後はメールに送られてくるワンタイムパスワードで認証を行い、名前や住所等の必要な個人情報を入力します。基本的には、サイトの指示に従っていれば問題無く登録出来るはずですよ。
ちなみに、コアサーバーの利用にはSMS認証が必須となっています。SMS認証は登録時点で済ませることも可能ですが、マイページからも認証出来るので後回しにしても大丈夫ですよ。
外部サービスのアカウントを利用しない
バリュードメインへの登録する際、ご自身で必要事項を入力して登録するか、又は外部サービスのアカウントを利用して登録するかを選択することが可能です。しかし、ここでは必ずご自身で必要事項を入力する方法で登録してください。
外部サービスのアカウントで登録すると、ユーザー名はランダムな文字列で自動生成されます。アカウントの管理が地味に難しくなるので、これは避けたいところですね。
長く使うユーザー名ですから、
自由に選択して決めたいですね。
GMO IDとの連携
GMO IDとは、GMOインターネット株式会社が提供するアカウントサービスのことです。GMOグループの各サービスと連携可能なアカウントであり、情報の共有化やポイント還元等のサービスに対応していますね。
GMO IDはバリュードメインにも対応しており、ドメインやサーバーの購入でGMOポイントを貯めたり使ったりすることが可能です。サービスを利用するに当たって何かと便利なので、GMO IDとの連携を済ませておきましょう。
GMOポイントはそのまま使う他にも、
専用の銀行口座をお持ちであれば現金化も可能ですよ。
GMO IDをお持ちでない方は、バリュードメインの登録と同時に登録しておきましょう。既にGMO IDをお持ちの方は、コントロールパネル左側のマイページタブから連携可能です。
サーバーの申込み
コアサーバーの申込みは、バリュードメインのコントロールパネルから行います。コントロールパネル左側のサーバータブからコアサーバーを選択して、コアサーバーの管理・購入画面に遷移してください。
この時点でSMS認証を済ませていない方は、
ここで認証を行うので準備してください。
コアサーバーを契約する際は、1契約毎にサーバーアカウントの登録を行います。上部にある「コアサーバーV2の新規アカウントを作成」を選択して、後は料金プランやユーザー名等を指定すれば完了です。
お試し期間
コアサーバーにはお試し期間として30日間の支払い猶予があり、期間内でサーバーを利用することが可能です。実際の使い勝手を納得出来るまで確認して、改めて支払いを行いましょう。
ちなみに、コアサーバーアカウントを作成するとアカウント名が記載された専用のドメイン(アカウント名.サーバー名.coreserver.jp)を1つもらえます。お試し期間で使い勝手を確認する際は、このドメインを使っていろいろ試してみましょうね。
このドメインをずっと使っても良いですが、その場合は
アカウント名を他人に見られても良いものにしてくださいね。
料金の支払い
お試し期間で使用感をチェックして、大丈夫だと思ったら早速料金を支払いましょう。コアサーバーの管理画面にサーバーアカウントが表示されているので、アカウントの購入ボタンを選択してください。
料金の支払い方法としては、ブランドカード・銀行振込又は郵便振込・コンビニ決済・Amazon Pay・WebMoneyが利用可能です。この中ではブランドカードのみ自動決済が可能であり、他の方法は残高チャージによる手動決済にのみ対応しています。
私が個人的におススメする支払い方法は、
Amazon Payによる手動決済です。
Amazon Payとは、Amazonアカウントと支払先加盟店とを連携させて行うアカウント決済サービスのことです。支払いにはAmazonアカウントに登録されたブランドカードや、アマゾンギフト券残高を利用します。
Amazon Payであればブランドプリペイドカードや海外発行カード等、本来使用不可能なカードによる支払いも可能にします。またアマゾンギフト券残高は楽天EdyやモバイルSuicaによるチャージに対応しており、実質的な電子マネー決済も可能であるため非常に便利ですよ。
無料ドメインの登録
V2プランの料金支払いが完了すると、いよいよ無料ドメインの登録が可能です。コアサーバーの管理画面でアカウントを確認して、「ドメイン 設定はこちら」と表記されているリンクから申請しましょう。
無料ドメインは新たなものを取得する他に、元々お持ちであればそちらを無料化して登録することも可能です。適用するサーバーが合っていることを確認したら、欲しいドメインを指定して完了です。
無料ドメインの登録期限は最初の支払いから1か月後なので、
支払いが済み次第すぐにドメインをもらいに行きましょう。
無料ドメインとしては、.com、.net、.org、.info、.bizから選択して取得することが可能です。自身のサイトでずっと使うものなので、よく考えた上で選びましょうね。
ちなみに、ドメインの取得は早い者順です。欲しいドメインが誰かに取得されていた場合は、残念ですが他のドメインをもらいましょう。
DNS設定
ドメインの登録が済んだら、次はドメインとサーバーを紐付けましょう。これはDNS設定と呼ばれており、サイトでドメインを利用するためには絶対に必要な手続きですよ。
DNS設定については、例え無料ドメインであったとしても
自動では設定してくれないので注意しましょう。
まずはコアサーバーの管理画面から、サーバーアカウントのサーバー名を控えておきます。サーバー名とはアカウント名@の後に続く、サーバー名.coreserver.jpという部分のことです。
次にコントロールパネル左側のドメインタブからドメインの設定操作を開き、所得したドメインの一覧を表示しましょう。無料で取得したドメインもこちらから確認出来るので、該当のドメイン欄にある「DNS/URL」のボタンを押してください。
DNS設定画面に遷移したら、”当サービス内サーバーの自動DNS設定“という欄を確認してください。ここのドロップダウンリストから控えていたサーバー名を選択して、最後に下の「保存」を押せば設定完了です。
ドメインの自動更新設定
コアサーバーの無料ドメインは更新料金も無料ですが、そちらのサービスはドメインの自動更新を有効にしていることが条件となっています。自動更新が無効になっているとドメインが失効する可能性もあるので、必ず設定を確認しておきましょう。
最悪の場合、誰かにドメインを買われてしまうことも有り得ます。
買い戻しには高値をかけられてしまうので、絶対に避けたいですね。
ドメインの自動更新設定は、ドメインタブの「ドメインの自動更新・延長設定」から行います。ドメインの一覧から該当のものを選択して、ドメインの「自動更新する」を選択したら更新を押しましょう。
上記はドメイン毎の個別設定ですが、ドメイン全体での自動更新設定も可能です。支払いタブの「ドメイン・サーバーの自動更新設定」を選択して、ドメインの「自動更新する(A又はB)」を選択したら更新を押しましょう。
アカウント情報の確認
これでバリュードメインでの作業は終わり、ここからはコアサーバーのダッシュボードで設定を行います。コアサーバーの管理画面でサーバーアカウントを確認すると、「新コントロールパネル」というリンクがあるのでこちらからダッシュボードに入りましょう。
早速設定をしたいところですが、その前にアカウントの契約情報をチェックしておきましょう。ダッシュボード右上のアカウント名から契約情報を選択して、表示されるコアサーバーアカウントのパスワードをメモしてくださいね。
コアサーバーアカウントのパスワードは自動生成され、
変更もランダムな文字列でのみ可能となっています。
ドメイン設定の新規作成
次にドメイン設定を新規作成して、コアサーバー内でドメインを使ったサイト運営が出来るようにします。ダッシュボード左側のドメインタブからドメイン管理を開き、「新しく追加」のボタンを押してサイトで使う予定のドメインを追加します。
ドメイン設定の細かな設定は必要ありませんが、
「SSL有効」のチェックを確認してくださいね。
ドメイン設定の際は「www.」を付けるか否か迷うかもしれませんが、これはどちらでも問題ありません。強いて言うのであれば、サブドメイン(ー.~.comのようなアドレス)を利用する予定があればwww.を付けておきましょう。
設定が終ったら、右上にあるドメインのドロップダウンリストから追加したドメインを選択しましょう。これから操作するドメインはここで指定されるので、必ず行いましょう。
無料SSL証明書の設定
SSL証明書とは、インターネット通信の情報を暗号化する技術のことです。SSL証明書はサイトを安全に利用可能にする技術なので、利用者に安心と信頼を与えるには必須と言えますね。
SSL証明書が設定されたサイトでは、
ドメインの前に「https」の文字が表示されます。
コアサーバーでは、「Let’s Encrypt」という無料のSSL証明書が利用可能です。簡単な設定で利用可能なので、早速やってみましょう。
まずはドメインタブのSSL証明書設定を開き、そこから「無料&Let’s Encryptからの自動証明書」にチェックを入れてください。
次に一般名の欄に設定したいドメインがあることを確認したら、「Let’s Encrypt証明書のエントリ」をチェックしてください。他のチェックも全て入るので、そのまま右下のセーブを押しましょう。
私は全てにチェックを入れて登録しましたが、サイトであれば
「ドメイン名」「www.ドメイン名」だけでも大丈夫なようですね。
そのまましばらく待っていると証明書とキーのページに移動するので、そこで「Let’s Encryptを使用中」の記述を確認出来れば設定完了です。
WordPressのインストール
ここまで来れば、あとはもう一息でサイト作成が完了しますよ。サイト作成を行う際は専用のソフトを使うと便利なので、筆者は「WordPress」を利用しています。
WordPressとは、インターネットサイトを作成する際の手助けとなるソフトの1種です。主にブログサイトの作成に重宝しますが、工夫次第で様々なサイトを作成することが出来ますよ。
コアサーバーにはWordPressをインストールする機能があり、
同時にデータベースも自動作成してくれますよ。
ツールタブのアプリインストールから、右側の「アプリ・ブラウザー」タブを選択するとアプリの一覧が表示されます。その中からWordPressを選択して、インストールボタンを押してください。
インストール時、WordPressに関する以下の設定を同時に行います。
インストール時に行うWordPress設定
- サイトドメイン
- ユーザー名
- ログインパスワード
- メールアドレス
- サイトタイトル
サイトドメインについては、「https」の指定を忘れないでくださいね。また、「ウェブサイトのタグライン」は設定しなくても大丈夫です。
設定後にアプリインストールの「マイ・アプリ」を選択すると、インストールしたWordPressが表示されています。そちらにはサイト管理画面のアドレスが記載されているので、お使いのブラウザにブックマークしておきましょう。
後はWordPressのサイト管理画面にアクセスして、
好きなようにサイトを作りましょう。お疲れ様でした。
まとめ
コアサーバーは値段が安くて性能も良いですが、設定が複雑で使いにくいという評判をよく聞くレンタルサーバーです。確かに必要な設定は多いですが、1度設定を済ませてしまえば後は簡単に使えるので安心しましょう。
慣れてしまえば非常に好条件のサーバーなので、自信のある方はこちらでサイトを始めてみるのも良いかもしれませんね。もし自分だけのサイトを作ろうとお考えの方は、ぜひコアサーバーをご検討ください。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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