IT化が謳われる現代社会においても、まだまだ需要が大きい業種の1つが宅配業です。ネット通販等の需要が大きいこともそうですが、小包の輸送にはしばらく人力が必要ですからね。
国内には多様な宅配事業者が存在していますが、その中でも主要な3社を比較するとその傾向が見えてきます。それらの特徴を把握することで、最もお得な業者を選定する際の目安として活用出来るかもしれませんよ。
今回は、国内の主要な宅配事業者について考察していきましょう。
佐川急便
佐川急便が提供する小包の宅配サービス「飛脚宅配便」は、3社で比較すると基本料金は平均的に設定されています。例えば、60サイズの小包を関東内で発送した場合の料金は910円となっていますね。
最近では働き方改革の関係で送料の変更頻度が多いらしく、現状の佐川急便では全体的に料金が高めに感じてしまうことも多いです。ただし、一応160サイズの小包については安めに設定されているようなので、そちらであれば一考の価値はあるかもしれません。
佐川急便には100円引きの持込み割引も提供されていますが、
逆に言えばこれ位しか割引されません。
また、佐川急便では「飛脚ラージサイズ宅配便」が提供されており、こちらであれば個人でも260サイズまでの依頼が可能となっています。より大きな荷物を送りたい場合は、必然的に佐川急便を選択することになりそうですね。
そのため、佐川急便を利用する場合は一部サイズの小包や大型サイズで集荷を頼みたい場合であれば重宝しそうです。ちょっとした小包を手軽に送りたい場合であれば、意外と便利に使えるかもしれません。
佐川急便ではキャッシュレス決済への対応があまり進んでおらず、
ブランドカードは代引きの支払い位にしか使えないこともネックですね。
日本郵便
日本郵便が提供する小包の宅配サービス「ゆうパック」は、料金区分に同都道府県内が設定されていることが特徴です。例えば、関東内で60サイズの小包を発送した場合は880円ですが、関東内の同都県宛に発送した場合の料金は820円となっていますね。
同都道府県宛で発送する場合を比較すると、ほとんどのサイズでは3社で最も安くなっていますね。ただし、ゆうパックで送ることが可能な小包は170サイズまでとなっていることを覚えておきましょう。
ゆうパックには割引サービスもあり、ゆうパックスマホ割を利用した場合は180円が割引されます。スマホを持っていない方の場合でも、持込割引(120円)と同一宛割引(60円)を利用することが出来ます。
ゆうパックスマホ割を利用する場合は、
他の割引サービスと併用することが出来ません。
ゆうパック最大のメリットとも言えることは、事業所である郵便局が全国に多く設置されているという点です。例え田舎であっても割引を受けることが比較的容易なので、こちらの面でも使いやすいサービスですね。
また、より小さく厚みの少ない小包を輸送したい場合であれば、ゆうパケットやレターパックを利用すればより安く発送出来ます。壊れやすい物を輸送する場合には不安があるかもしれませんが、ちょっとした小物を送る場合には重宝しますよ。
ここだけの話、
ゆうパックよりもゆうパケットやレターパックを利用した方が、
郵便用ケースを用いて丁寧に輸送する分中身が壊れにくいです。
ヤマト運輸
ヤマト運輸が提供する小包の宅配サービス「宅急便」は、単純な比較であれば3社の中で最も料金が高くなっています。例えば、60サイズで同地域区分へ発送した場合、その料金は940円ですね。
「宅急便」はヤマト運輸の商標なので、
創作物等では使わないように注意しましょう。
そのままであれば割高になってしまいますが、ヤマト運輸には大量の割引サービスが用意されています。これらの割引サービスを駆使して小包を発送した場合であれば、3社の中でも安い料金で利用可能ですね。
ヤマト運輸の割引サービス
- 持込割:小包を取扱店へ持込んで依頼した場合は100円割引
- ⇒クロネコメンバーズ会員がヤマト直営店へ持込んだ場合、上記に50円割引を追加
- デジタル割:伝票を指定の方法で作成した場合は60円割引
- キャッシュレス料金:指定のキャッシュレス決済を利用すると特別料金が適用
- クロネコメンバー割:専用電子マネーで送料を支払うと10%又は15%割引
- にゃんPay:公式アプリのコード決済で送料を支払うと12%割引
- センター受取りサービス:受取り場所をヤマト直営店に指定すると60円割引
クロネコメンバー割を利用するためには、クロネコメンバーズ会員に登録した上で、ヤマト直営店で会員証の発行が必要です。クロネコメンバー割についてはこちらでも扱っているので、よろしければ併せてお読みください。
宅急便では200サイズまでの依頼も可能なので、
比較的大き目な荷物の輸送に使えることもメリットです。
また、50サイズ未満の物品を小包として輸送したい場合は、「宅急便コンパクト」を利用すると便利です。こちらでは専用の箱(20cm×25cm×5cm)や封筒(24.8cm×34cm)を70円で購入し、その中に入るものであれば安めの料金で送ることが出来ます。
こちらにも宅急便と同じ割引が適用される他、箱であればしっかりと梱包することも出来るので安全性も高いです。精密機器等の修理ではレターパック等を受け付けていないメーカーが多いですが、こちらであれば問題無く依頼することが可能ですよ。
まとめ
宅配事業者には現在様々な会社が存在していますが、メリット・デメリット含めて特徴を持っています。最もお得な事業者は個々の条件によって変化することが当然ですが、大まかな傾向を知っておくと何かと役に立つはずです。
また、持込みをする場合は割引や決済手段等の豊富さで優れていますが、集荷を利用すればガソリン代やその他交通費が発生しません。こちらも一概にどちらがお得とは言えないことなので、引渡し方法も状況に応じて選択しましょう。
勿論ですが、宅配事業者を選定する際には信頼性等お得さ以外の要素も大切です。宅配サービスは現代社会においても重要なものなので、適切な事業者を選択したいですね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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コメント
>「宅急便」はヤマト運輸の商標なので、創作物等では使わないように注意しましょう。
ジブリの「魔女の宅急便」が思い浮かびました・・・。
これは特別許可が出たらしいですが。
主人公の魔法使いの子も 配達してるし、クロネコもでてきますけどね。