お得小話!クリスマスの食事に鮭がおススメされるようになった経緯を振り返る

お得小話

12月における最大のイベントと言えばクリスマスであり、様々な企業もこの機会を逃すまいと商戦に出ています。全国の親御さん方はクリスマスプレゼントの準備で大変ですが、クリスマスは食事も大切ですよね。

クリスマスの食事と言えばケーキや七面鳥等が思い浮かびますが、近年の日本ではクリスマスに鮭を食べる文化が広がっていますよね。このミームが様々な企業や政府機関にまで波及している背景には、あるテレビ番組の影響が大きく関わっていました。

今回は、クリスマスに鮭を食べる文化が広がった経緯を振り返ってみましょう。

スポンサーリンク

はじめに

鮭は比較的大型の魚であり、産卵期になると海洋から故郷の川へ遡上する生態を持っていることで有名ですね。鮭は脂が良く乗っていて栄養価も高く、日本では縄文時代の昔から食材として親しまれていました。

鮭にはDHA・EPA・ビタミン類が豊富に含まれている他、強い抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」も多く含まれています。鮭はとてもおいしい上に健康にも良く、更には美容効果も期待出来るとてもすごい食材ですね。

カノケイト
カノケイト

鮭は本来白身魚であることは有名ですが、

それを赤く染めている色素がアスタキサンチンです。

鮭の旬は9月から11月頃、漁獲の地域によっては9月から12月頃とされています。脂の乗った鮭を堪能するのであればシンプルに焼鮭にしても良いですが、冬の時期は寄せ鍋に入れてもおいしいですよね。

この鮭についてですが、最近では各企業や政府機関がクリスマスの食事に鮭をおススメしていることが増えて来ました。この国全体を巻き込んだミームには、ある怪人の次元の壁を越えた暗躍が関わっています。

スポンサーリンク

流行の立役者

ミームの源流とも言えるのは、2018年からテレビ朝日系列で放送されていた特撮番組「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(通称ルパパト)です。その名の通り主役側に2つの勢力があり、更に怪人側の勢力であるギャングラーとの三つ巴の戦いが描かれています。

ルパパトはギャグが豊富に盛り込まれていることでも有名な作品であり、その中で最も知られている回が第45話「クリスマスを楽しみに」です。この回では鮭(生物というより、食材としての鮭)の怪人「サモーン・シャケキスタンチン」が登場し、視聴者に強烈な印象を残すことになります。

サモーンは多くの人々がクリスマスにチキンを食べていることが気に食わないらしく、街中のお店に陳列されたチキンを鮭に変えて回る悪事を働きます。また、何処かから取り出した鮭を素早く切っておいしい焼鮭にして食べさせる等、数々の「シャケハラスメント」を行っていましたね。

カノケイト
カノケイト

街中のチキンを鮭に変える時は超能力等を使うわけでもなく、

持参したパック詰めの鮭を陳列し直すという地味な方法を採っていました。

劇中でサモーンは無事に倒されましたが、このぶっ飛んだ回は当時の視聴者に大きなインパクトを与えました。特にサモーンのセリフである「クリスマスにはシャケを食え」はネットを中心に流行しており、放送から何年も経った現在でもそのミームは続いています。

スポンサーリンク

日本全体への波及

サモーンが残した「クリスマスにはシャケを食え」というミームですが、これに一早く目を付けたのがイオンです。2019年のイオングループは「メリクリサーモン」というスローガンを掲げ、クリスマスにおける鮭の販売を強化しました。

2020年になると農林水産省までもが注目し始め、SNSでクリスマス向けの鮭料理を紹介していました。農林水産省は「サーモンでクリス鱒」というハッシュタグを用いる等、クリスマスに鮭を食べるミームを後押しする活動に出ています。

カノケイト
カノケイト

これらの一連の活動は単に流行に乗っているというよりも、

クリスマスに鮭を食べる文化自体を定着させる狙いが見受けられます。

更に農林水産省は2021年のSNS上において、劇中のセリフである「クリスマスにはシャケを食え」のハッシュタグを用いました。これ以外にも様々な企業やテレビ番組等にも影響を与えており、最早日本の文化の1つになっていますね。

2023年には3月7日の「魚の日」に合わせ、サモーンが農林水産省の公式SNSアカウントに現れて鮭のPR活動を行っていました。更には水産庁職員がサモーンに感謝を述べる動画もアップロードされており、クリスマスでもエイプリルフールでもない日のコラボは反響も大きかったようですね。

かくしてサモーンは第四の壁を越え、現実世界の企業や政府機関への侵略を成功させてしまいました。今年のクリスマスにはどのようなキャンペーンが行われるのか、今から楽しみにしたいですね。

スポンサーリンク

まとめ

現在は様々な企業や政府機関等がクリスマスに鮭をおススメしていますが、その背景には1人の怪人の大立ち回りがありました。このようなミームは社会貢献にも繋がっているので、筆者も歓迎したいところです。

筆者は当初からこのミームを知っていたわけではありませんが、鮭はおいしくて好きなので機会があれば便乗したいですね。皆様も今年のクリスマスはチキンではなく、鮭を食べて楽しんでも良いかもしれません。

今回はちょっとした小話でしたが、皆様にとってお楽しみ頂ければ幸いです。

カノケイト
カノケイト

ここまでご覧いただきありがとうございました。

よろしければ他の記事もご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました