お得小話!ドコモ口座が異次元のお得さを誇った時代とその終焉

お得小話

ドコモ口座と言えば、銀行口座の不正引落しに使われたことが記憶に新しいですね。その後多くのサービスでも同様の不正利用が発覚し、以降のドコモ口座がそれらの負の象徴として扱われたことは皆様もご存知かと思います。

ですが、それ以前のドコモ口座は他に類を見ない異次元の使い方がされた時代もありました。一部の詳しい事情は失念してしまったこともあるのですが、ちょっとした小話としてお楽しみください。

今回は、ドコモ口座の歴史を振り返ってみましょう。

スポンサーリンク

はじめに

ドコモ口座とは、かつてNTTドコモから提供されていたウォレットサービスのことです。銀行口座等から残高にチャージして、それを送金や支払い等に利用するサービスですね。

現在ではd払いの残高機能としてサービスが併合され、一部のサービスは終了してしまいました。何かと便利なサービスも多かったのですが、仕方のない部分が多いのかもしれませんね。

カノケイト
カノケイト

ドコモ口座はバーチャルVISAカードでの支払いも可能であり、

私もよく利用していました。

ドコモ口座は前身となる「ドコモ ケータイ送金」を含めると、2009年からサービスを提供している割と老舗のウォレットサービスです。現在では全ての方が使えますが、以前は一部プランを契約したドコモユーザー限定のサービスでした。

その時代はドコモ口座のサービス提供条件等も異なっており、ユーザーからはそれを利用した異次元の使い方が考案されました。それは単純なポイント還元等とは性質が異なり、お金を稼ぐことすら可能な禁断の使い方です。

スポンサーリンク

特殊な入金方法

ドコモ口座の入金方法にはコンビニ店頭での払込票支払いがあり、スマホを店員に提示して現金で入金することも可能です。ですが、ドコモ口座はこの手のサービスには珍しく、2019年初頭までは対応店舗としてセブンイレブンが含まれていました

セブンイレブンと言えば、払込票支払いでIC型電子マネーのnanacoを使うことが可能ですよね。nanaco自体のポイント還元は適用されませんが、nanacoのチャージ方法によってはお得に支払うことが出来ます。

カノケイト
カノケイト

当時はnanacoギフト券が一般販売されていたので、

それを格安で入手出来ればお得に入金出来ました。

例えば、nanacoギフト券を社員優待で手に入れたり、クレジットカードで購入可能な店舗を利用したりという方法がありました。少し危険な方法ですが、中には金券ショップを利用された方もいたようですね。

このように入金された残高は、ユーザーが支払った以上に貯まっているはずです。そして、この残高を出金すれば差額分のお金を手に入れることになります。

スポンサーリンク

残高の現金化

貯まった残高はnanacoから入金したものですが、分類としては払込票によるコンビニ入金として扱われます。クレジットカードの規制とは無関係なので、この残高は出金することが可能です。

当時の提供条件としては1回の出金上限が10万円で、出金口座としてみずほ銀行を選択すれば月1回は手数料100円+税での出金も可能です。2回目以降は2%の手数料が発生しますが、それでも利益を上げることは可能ですね。

入金時に実際利用した金額と出金手数料を合わせ、それと出金金額から差し引いた金額分が儲けというわけですね。これを繰り返すだけでお金が増えていくので、nanacoとスマホを手に何度もセブンイレブンへと訪れる方は後を絶ちませんでした。

カノケイト
カノケイト

この時代のドコモ口座は勢いが凄まじく、

界隈では「ドコモユーザーは真の情強」とまで言われていました。

更に、2018年11月26日からはセブン銀行ATMを用いた入出金にも対応しました。こちらでは月に何回出金しても手数料が200円+税であったため、お金稼ぎの流れは加速することになります。

ですが、一部のユーザーはセブン銀行ATMへの対応開始を警戒し、後に続くサービス縮小を危惧していました。その予想は的中し、2019年以降はドコモ口座の時代が終焉へと向かいます。

スポンサーリンク

現金化の終わり

NTTドコモ側は途中からこのような使われ方に気付いたらしく、入金された金額がすぐに出金されるとアカウント規制をする対策が採られていたようです。そして2019年4月1日、ドコモ口座はセブンイレブン店頭での入出金を終了しました

これによってドコモ口座の勢いは失速し、Amazonでのd払いやバーチャルVISAカード等でしか使われなくなって行きます。ただし、それでも使い道としては優秀なので、ドコモユーザーからはそこそこ利用されていました。

カノケイト
カノケイト

d払い残高として使われている現在では、

サービス自体が注目されることも無くなりました。

後にd払いを提供する関係で、ドコモ口座はドコモユーザー以外にもサービスを提供し始めましたよね。ですが、よく考えてみるとこれが原因でサービスの終焉に繋がったと考えることも出来ます。

銀行口座の不正利用に関しては、ドコモ口座へ紐付けする際の本人確認時が甘かったことがよく指摘されています。これは元々ドコモダケのサービスであったことで、電話番号の契約時点で確認が済んでいる感覚が抜け切れなかったのかもしれませんね。

スポンサーリンク

ドコモ口座の都市伝説

ドコモ口座がセブンイレブン店頭での入金を終了したことに関して、都市伝説とも呼べるお話が存在するのでご紹介します。現在はnanacoギフト券の一般販売が終了していますが、これの遠因がドコモ口座であったというものです。

2019年頃の世の中では、nanacoギフト券が振り込め詐欺に使われたことが話題となっていました。金券をやりとりに使うことで警察から捕捉されにくくなるという、犯人側の姑息な手口ですね。

前述の通り、ドコモ口座はnanacoからの入金と、その残高の出金が可能です。そのため、犯人が詐欺で取得したnanacoギフト券を現金化する際、その手段としてドコモ口座が悪用された疑惑が存在します。

カノケイト
カノケイト

この件でドコモ口座について指摘する大手メディアは皆無でしたが、

サービスをよく知る方の間で語られていました。

販売終了の直接的な理由は振り込め詐欺で間違いありませんが、ドコモ口座はその遠因として考えられています。nanacoギフト券は2019年4月15日から順次販売を終了しましたが、ドコモ口座のサービス変更日とも近いので何らかの関係性がありそうですよね。

スポンサーリンク

まとめ

世間のドコモ口座に対する印象は非常に悪いと思いますが、ドコモ口座にはそれ以外の歴史も存在します。この頃は多くの方が情熱に溢れており、振り返ると妙な懐かしさを覚えてしまいますね。

現在はd払い残高としてサービスが残っていますが、こちらはあまり注目されることがありません。ですが、これからは良い方向で注目されるサービスをたくさん提供して欲しいですね。

今回はちょっとした小話でしたが、皆様にお楽しみいただければ幸いです。

カノケイト
カノケイト

ここまでご覧いただきありがとうございます。

よろしければ他の記事もご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました