お得小話!フェアトレードの概念と国内で活用出来る可能性について

お得小話

現代社会では国際間の取引が当たり前のように行われていますが、その公平性については度々問題になっています。その問題を解決する運動として、多くの国や企業ではフェアトレードを実施しています。

フェアトレードは今後重要になって来る要素なので、覚えておくと何かと役に立つかもしれません。自身とは無関係に感じる方も多いかもしれませんが、これは様々な場面でも活用出来る概念ですよ。

今回は、フェアトレードについて考えてみましょう。

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フェアトレードとは

産業の発達には他者との取引が欠かせんが、これには国内だけで完結しない取引も勿論存在します。貿易が活発になれば両国の経済も発展しそうですが、国同士の立場に大きな違いがあればそううまく行きません。

特に問題となっているのが先進国と発展途上国間の貿易で、原材料の安さを重視する先進国側の都合によって不公平な取引が行われてしまいます。また、途上国の産業構造を貿易相手の先進国に合わせるよう話をもちかけ、先進国が価格を操作出来るような状況を作り出してしまうこともあるそうです。

フェアトレードとはこのような不公平な貿易を改善し、双方の国を豊かにするための運動です。運動の出発点は国によって違うようですが、同じ考え方で行われているものを総称してこのように呼ばれているようですね。

カノケイト
カノケイト

有名なもので言えばコーヒー豆に関する取引があり、

途上国の労働力が搾取されていることが課題となっていました。

フェアトレードの具体的な手段の例としては、生産者との取引で最低価格を設定することが挙げられます。これによって生産者側の労働賃金を確保することが出来るので、取引の公正に繋げることが出来ます。

また、貿易を行う先進国側が福祉活動や環境保全を行ったり、強制労働を排除して子どもが教育を受ける機会を作ったりしています。生産者への技術指導や生産管理を手助けし、社会構造としての貧困から抜け出すための取り組みも行われていますね。

フェアトレードで一定の基準を満たしている製品には、国際フェアトレード認証ラベルというものが表示されています。値段は他と比較すると少々高めになっていますが、お買い物の際にはこちらを1つの基準としても良いかもしれません。

近年では国際的な目標として所謂SDGsが掲げられていますが、これはフェアトレードとも大きな関係があります。国内でも今後注目を集めていくかもしれないので、今後もチェックして行きたいですね。

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国内の環境に流用出来る可能性

フェアトレードは国際貿易に関する考え方ですが、その概念は他の場面でも役に立ちそうです。日本国内の経済状況に当てはめて、例えば労働者の賃金が中々上昇しない問題について考えてみましょう。

近年の国内企業では株主の影響が強く、配当金を上昇させることを第一とした強い要求がされています。他にも要因はあると思いますが、これによって労働者の賃金が中々上昇しない状況が続いていますよね。

この状況の国内産業に対して、フェアトレードの考え方を流用してみるとどうでしょうか。商品価格中に必ず労働者へ分配する枠を設定することで、株主の要求を跳ね除けて労働者の賃金を上昇させることが出来ます。

カノケイト
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運動の主体や制度的な枠組み等難しい部分はあるかもしれませんが、

国内の経済状況は確実に変化するはずです。

また、ブラック企業問題が叫ばれて久しい日本の状況では、労働搾取の改善策を採っていること自体が宣伝材料として機能しています。製品にそれを示すマークを表示することで、新しいマーケティングが行えるはずです。

これを実施すると商品価格が多少高くなってしまいますが、逆に言えば物価を自然に上昇させることにも繋がります。物価の上昇と賃金の上昇がうまくリンクすれば、長期の不景気から脱出する切っ掛けになるかもしれませんね。

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まとめ

フェアトレードは国際貿易の公平性を実現するための運動の総称であり、SDGsとも関連して様々な国や企業が実施しています。自国だけでなく両国を裕福にする貿易が出来れば、貧困や搾取の問題の解決にも繋がりますね。

今回はフェアトレードの概念を労働市場に流用する提案をしてみましたが、筆者は経済の専門家というわけでは無いので穴は多いかもしれません。ですが、日本の経済状況や景気を改善する方策の1つとして考える余地はあるはずです。

今回はちょっとした小話でしたが、皆様にとってお楽しみいただければ幸いです。

カノケイト
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ここまでご覧いただきありがとうございました。

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