お得小話!郵便貯金時代のゆうちょ銀行に存在した定期預金のバグ

お得小話

昨今では銀行の預金金利は非常に低くなっており、そちらに期待する方は少なくなっています。特にメガバンクの預金金利には全く期待出来ず、1円の利息すら発生していない方も珍しくありません。

ですが、たった十数年前には実質的な金利が非常に高い銀行が存在しました。知っている方の多い情報かもしれませんが、ちょっとした小話としてお楽しみください。

今回は、ゆうちょ銀行及び郵便貯金の歴史を振り返ってみましょう。

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はじめに

ゆうちょ銀行と言えば、日本郵政グループ傘下の銀行事業を運営する会社のことです。こちらはかつての郵便貯金から事業を引継いだ銀行であり、郵政民営化に伴って2007年10月から事業が開始されました。

カノケイト
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ゆうちょ銀行ATMはネット銀行と提携していることも多く、

そちらの用途で使っている方も多いのではないでしょうか。

ゆうちょ銀行は店舗数の多さが最大の特徴であり、預金という行為の利便性から多くの方に使われていますね。ですが、銀行のサービスや預金金利等はあまり魅力的でないことは大きな欠点です。

特に(超)低金利時代とも呼ばれる現代社会では、預金金利に期待している方自体が少ないかもしれません。中には高めの金利を提供している銀行もあるのですが、預金保険を重視して決済用預金に切替える方も増えていますね。

ですが、ゆうちょ銀行の過去を振り返ってみると、他の銀行では有り得ない高金利となる時代もありました。しかも大昔の話というわけでもなく、2000年代前半まで出来たことです。

カノケイト
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尤も、これは一種の不具合に相当する方法なので、

ゆうちょ銀行にとってみれば振り返りたくない話のはずですね。

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実質的な高金利になる裏技

多くの定期預金では、少額では1,000円から預け入れることが出来ます。また、預入期間も短いものであれば1か月の定期預金が可能なことが一般的です。

ただし、1,000円を1か月の定期預金で預けた場合、利息が発生しないため無駄な行動となってしまいます。通常の銀行であれば、預金利息の算定には切り捨て計算を行いますからね。

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預金利息に必要な金額は簡単な計算で求めることが可能なので、

計算結果から必要な金額だけを預けるテクニックも重要ですね。

ですが、かつての郵便貯金における預金利息では事情が異なります。何と預金利息が1円未満となる場合、切り上げ計算によって1円の利息が付与される仕様になっていたのです。

これは定期預金においても同じことであり、短期間・定額で預けることで実質的な金利は跳ね上げります。1,000円を1か月で預け入れて1円が付与されると考えると、その年利は1.2%に相当しますね

この仕様は当時の人々の間で「裏技」として広まっており、特にインターネットを利用している方の間で共有されていたようです。2000年代はインターネットが普及し始めた時期であり、それに応じてこのような情報も広がっていきました。

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仕様の修正

多くの方がこのバグを利用して定期預金を小口で預け続けた結果、さすがに郵便貯金側もそのおかしさに気付きました。そして、2005年4月からは従来の計算方式を変更し、利息は全て切り捨て計算で行われるようになっています。

カノケイト
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変更されて当然の仕様であり、

むしろ何故これで運営されていたのかが疑問ですね。

余程のことが無い限りは、同じような仕様を持つ銀行が登場することは無いはずです。国営時代から続く経営判断の甘さが引き起こした、少し間抜けなお得小話でした。

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まとめ

今回取扱ったお話は様々な場所で共有されていたので、40歳前後の方であれば知っている方は多いかもしれませんね。現在でも検索するとたくさん情報が出てくるので、当時の状況を窺うことが出来ます。

筆者自身は当時子供だったこともあり、このようなことが起こっていたことを知ったのは数年前でした。それだけ調べやすい情報であることを考えると、当時の人々は相当な熱意をもって情報収集を行っていたのでしょうね。

今回はちょっとした小話でしたが、皆様にとってお楽しみいただければ幸いです。

カノケイト
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ここまでご覧いただきありがとうございます。

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