ネットでよくお買い物をされる方であれば、ポイントサイトを利用したことのある方も多いはずです。その際にポイント交換サイトを中継すると、ポイントの使い道を拡張出来るので便利ですよね。
ネットマイルというポイント交換サイトもその1つですが、こちらは過去に取り付け騒ぎを起こしたことがあります。一部の詳しい事情については失念してしまったこともあるのですが、ちょっとした小話としてお楽しみください。
今回は、ネットマイルの歴史を振り返ってみましょう。
ネットマイルとは
ネットマイルとは、株式会社ネットマイルが運営するポイント交換サイトのことです。ポイントサイトを始めとした様々なサイトのポイントを集め、お好きなサービスへ交換することが可能となっています。
ネットマイルはポイントサイト「すぐたま」と連携しており、
すぐたまで取得したマイルはネットマイルにも反映されます。
ネットマイルのポイントは「マイル」という名称で扱われており、概ね2マイル=1円の価値を持っています。交換の際には多くの場合で所定の手数料が発生しますが、一部のサービスへは手数料無料で交換可能となっていますね。
マイルには「通常マイル」と「有効期限付きマイル」の2種類があり、通常マイルは新たにマイルを取得すると期限が180日後に延長されます。有効期限付きマイルは予め指定された期限で固定されており、延長することが出来ないので早めに交換したいですね。
また、ネットマイルの特徴としてポイント交換が在庫制によって運用されていることが挙げられます。もし交換用の在庫が切れてしまった場合、そのサービスへの交換は在庫が補充されるまで出来ません。
騒動の遠因
ネットマイルは現在に至るまでに様々なサービス変更を行っており、貯まっているマイルの使い勝手が変わることもありました。その最たる例と言えるのが、マイル有効期限に関する変更です。
2019年1月7日、ネットマイルでは通常ポイントの有効期限を1年から180日へと縮小する変更を行いました。ただし、通常マイルは新たに取得し続ければ実質的に無期限でもあるので、こちらについてはあまり目立った影響はありませんでしたね。
上記有効期限の変更に際し、すぐたまのサービスについても変更が行われていました。従来の有効期限付きマイルはあまり付与されることがありませんでしたが、期日後はメルマガやバナークリック等の取得マイルが有効期限付きマイルに変更されてしまいます。
メルマガ等によるマイル付与は利用者も多く、これによって多くのユーザーが影響を受けました。従来ではマイルを貯めたままにしているユーザーも多かった様子ですが、この変更以降は定期的にマイルの交換を行うようにユーザーの行動が変化していきます。
メルマガ等の有効期限付きマイルは60日が期限なので、
交換は最低でも2か月置きで行われるようになりましたね。
ユーザーに不利益のあるキャンペーン
2019年の10月中旬～11月下旬にかけて、ネットマイルでは「10％マイルバックキャンペーン」を3度行っていました。これは指定された交換先毎に応募を行い、当選したユーザーがその交換先にマイル交換を行うと10％分の有効期限付きマイルが付与されるというものです。
キャンペーンの対象としては人気の交換先が指定されており、おまけのマイルももらえるということで一見するとメリットの多いキャンペーンに見えます。しかし、このキャンペーン中には指定交換先への通常交換が出来なくなっていました。
ネットマイルでは多くの交換先で手数料が課されている上に、手数料がかからない人気の交換先は多くがキャンペーンの対象となっています。そのため、多くの方が期間中の交換を断念し、期間限定マイルが交換されることなく貯まっていきました。
ドットマネー・電子マネーWAONポイント・Kyash等、
人気のサービスはほとんど交換出来ませんでした。
1か月以上の期間で3度もキャンペーンが行われたことで、ユーザーは長期間に渡って全く交換が出来なかったことになります。そのため、ユーザーとしては有効期限への焦りと運営への不信感が募る結果となりました。
一斉に始まるマイル交換
キャンペーンが終了した後、ユーザーは貯まった有効期限付きマイルを消化するためにこぞって交換申請を行いました。キャンペーンは実質的に1か月以上続き、多くの方は有効期限付きマイルの期限が近付いていたことが考えられます。
ですが、ネットマイルは交換に在庫制を採用していたため、人気の交換先はすぐに交換出来なくなってしまいます。これによってユーザーの不信感は大きく膨れ上がり、「ネットマイルが閉鎖する」という噂が各所に広がりを見せましたね。
在庫は定期的に補充されていましたが、
補充されてもすぐに在庫切れするような状態でしたね。
交換出来ないことに焦りを感じたユーザー方は、「何でも良いからすぐにマイルを交換しよう」と躍起になっていきます。ネットマイルでは銀行口座への入金に高めの手数料がかかりますが、それでも銀行へ交換する方は多かったようです。
このような流れがあり、ネットマイルでは好きな交換先へ交換出来ないという状況が数か月間続きます。この事件は様々な方に影響を与え、ポイントサイトで取り付け騒ぎが発生した事例として知られていますね。
まとめ
この事件によってネットマイルは多くのユーザーから信頼を失い、今まで放置されていたマイルを引き上げる方も多くなります。現在はサービスがかなり縮小しており、マイルの交換先も減少の一途を辿っていますね。
2019年12月からは「ネットマイル定期預金」が開始されていましたが、それもユーザーからは「返還前にサイトを閉鎖するつもりだろう」と勘繰られていましたね。ネットマイルやすぐたまは現在でも存続していますが、少々危うさを感じることは事実です。
ですが、ネットマイルやすぐたまには他には無いサービスもいくつか提供されています。ネットマイルが現状の問題点を解決して、より使いやすいサイトとして復活することに期待したいですね。
今回はちょっとした小話でしたが、皆様にとってお楽しみいただければ幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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