現代社会では多くの方にスマホが普及しており、それに伴ってスマホを利用したポイントサービスも多く登場しています。これらを活用していけば、お得な生活の心強い味方になりそうですよね。
そのような中で、アメリカのサービスである「Miles」がついに日本へと上陸しました。移動をマイルに換えてくれるということで、こちらのサービスも使いこなして行きたいところです。
今回は、Milesについて考察していきましょう。
目次
サービス概要
Milesとは、Miles JAPANが提供するポイントサービスのことです。専用のアプリをお持ちのデバイスにダウンロードすることで、移動距離からアプリ内ポイントである「マイル」が付与されます。
元はConnectIQ Labsというアメリカの会社がサービスを提供しており、
Miles JAPANはMilesのサービスを日本で提供するための会社ですね。
Milesを利用するにあたって年齢制限はありませんが、未成年者の場合は親権者の同意が必要なようです(利用規約第3条2項)。会員登録にはFacebookアカウント又はメールアドレスが必要ですが、メールアドレスはフリーメール等でも大丈夫ですよ。
アプリの会員登録を済ませたら、アプリ下部の「アカウント」タブから主要な通勤・通学手段を設定しておきましょう。こちらの設定を済ませておくと、マイル付与の判定がより正確になりますよ。
MilesではGPSを利用して移動距離を判定するので、アプリでは位置情報の権限を「常に許可」に設定します。また、貯まったマイル自体には有効期限が設定されていませんが、アプリに2か月以上ログインしていなければ貯まっていた全マイルが失効するので注意しましょう。
マイルの失効から30日以内であれば復元も可能とのことなので、
必要な方はお問い合わせフォームから申請しましょう。
移動マイル
Milesでマイルを貯めるためには、GPSをONにしたデバイスを所持した状態での移動が必要です。現在では手段や距離等に関わらず移動が検知されれば還元対象となる様子で、アプリの移動履歴タブ(ロケーションアイコン)から受取りを行うことで付与されます。
移動は大体5分程度止まることで一区切りとなり、
30分~最長でも4時間程度で履歴に反映されるそうです。
受取を行う際には動画を再生するボタンもあり、そちらで動画広告を閲覧すると獲得マイルが2倍になるようです。また、閲覧可能となる移動履歴は7日前までとなっているので、移動した際は忘れずにチェックしてくださいね。
獲得出来るマイル数は最初に設定した「移動プラン」に応じて決定され、アプリのデータ共有を行わない5マイル獲得のプラン、データ共有を行う15マイル獲得のプランの2種類が用意されています。また、マイルの獲得には1日10回までの回数上限が設定されているようです。
移動プランの設定は画面左上のメニューからいつでも変更出来るので、
気になる場合はチェックしておきましょう。
マイルが貯まるコンテンツ
Milesアプリにはいくつかのコンテンツも用意されており、利用すると移動以外でマイルを貯めることも可能です。コンテンツはアプリのホーム画面に表示されているので、気になる方はこちらもチェックしましょう。
着実にマイルを貯めて行くことが出来るので、
スキマ時間で活用すると良いかもしれませんね。
「クイズ」は「回答」タブから利用可能なコンテンツであり、選択式クイズに回答することでマイルが貰えます。正解すると問題の難易度に応じたマイル(初級5マイル・中級7マイル・上級10マイル)が付与されますが、不正解でも1マイルは貰えるので気軽に参加してみましょう。
問題は1日に複数が出題されますが、この出題数は全ての問題を回答した連続日数に応じて増加します。継続して行けばより多くのマイルが獲得出来ることになるので、このようなコンテンツがお好きな方は挑戦してみてくださいね。
クイズでは1問毎に時間制限が設けられていますが、
PC等が別途あれば検索しながら答えられる程度の余裕はありますよ。
クイズでは1問毎に動画広告を再生することも可能であり、閲覧を完了した後で正解すると30マイル分多く貰えます。ただし、この機能は現在かなり不安定な状態で提供されているらしく、広告の再生が出来ないことも多いのでその場合は普通に回答しましょう。
また、Milesのクイズコンテンツはしっかりと管理されていないらしく、複数の選択肢に同じ文章が表示されることが時々あるようです。勿論その中で正解は1つだけなので、これに出くわした際には運頼みになってしまうことに注意しましょう。
ちなみに、元がアメリカのサービスであっただけに、
漢字の読みに関する問題は簡単でも高難易度に扱われがちのようです。
「アンケート」は16歳以上の方が利用出来るコンテンツで、選択したアンケートに回答することでマイルが貰えます。アンケートによっては条件に合わず途中で終了してしまうこともありますが、その場合でも最低限25マイル以上は付与されるようです。
「ゲーム」は16歳以上の方が利用可能なコンテンツであり、指定のゲームで一定の条件を満たすことでマイルを貰うことが出来ます。こちらを利用するにはちょっとした手間もかかってしまいますが、スキマ時間を活用したい方であれば検討してみましょう。
マイルの使い道
アプリを利用した際に貯まるマイルの使い道としては、主にギフトカードへの交換・抽選・寄付が用意されています。景品としては主にPayPal残高・楽天ポイント・giftee Box(選択式ギフト)が用意されていますが、「マネー」をタップするとPayPal残高にも交換出来るようです。
景品の交換レートは時々変更されることもありますが、現在であれば2万1,000マイル⇒300円分のレートが最もお得です。交換対象としては使い道の広いgiftee Boxを優先したいところですが、現在のMilesではギフトカードの在庫があまり確保されていない様子です。
また、マイルをギフトカードやPayPal残高に交換する場合は上限が設定されており、通常であれば1週間に1回までしか利用出来ません。そのため、この仕様と在庫切れが頻発することが相まって、Milesでは思ったように交換出来ないことも多いので注意しましょう。
他の交換レートは8,400M=100円分、1万5,400M=200円分と低めですが、
とにかくマイルを消化したい場合にはこちらも視野に入れましょう。
抽選は毎日午前9時を区切りとして開催されており、25マイル程度の少額を消費してギフトカードの抽選に参加出来ます。当選発表は期間終了後の午前9時14分から行われるので、参加した際には忘れずにチェックしておきましょう。
紹介制度
Milesアプリには紹介制度が用意されており、紹介者と新規登録者の双方に特別マイルとして4,000マイルが付与されるチャンスがあります。普通に登録するよりもお得に利用開始出来るので、もしご家族やご友人等がMilesを利用したがっている場合には活用しましょう。
制度を利用する場合は紹介者側のアプリで画面左上のアカウントメニューを確認し、「お友達を紹介する」から紹介コードを確認します。その後新規登録者はそのコードを教えて貰い、アカウントメニューの「特別コード」で入力すれば参加完了です。
紹介制度では新規登録者側に一定の条件が設けられており、期間内に指定条件を達成することが出来ればマイルの付与対象となります。ちなみに、紹介制度の付与マイル数・各種達成条件・適用期間等のルールは期間毎に変動するので、利用する場合は内容を確認するようにしてくださいね。
もし身近な方に紹介を頼みにくいという場合であれば、
よろしければ私の紹介コード「88C8RH」をご活用ください。
優遇サービス
ステータス
Milesには会員ランク制度が存在しており、前月の獲得マイル数に応じて4種類のステータスが決定されます。ステータスの上昇に合わせて会員特典が強化されるので、余裕があれば意識しておきましょう。
ステータス毎の判定条件及び特典の内容
シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤ | |
マイル獲得条件 | – | 月間500M以上 | 月間5,000M以上 | 月間1万M以上 |
月間ボーナス | +1% | +2% | +3% | +4% |
オートクレーム付与 | – | +2回 | +4回 | +6回 |
フリーズ付与 | – | +1回 | +2回 | +3回 |
ブースト付与 | – | +1回 | +2回 | +3回 |
「オートクレーム」は移動マイルの自動獲得機能、「ブースト」はアプリ内のマイル獲得数を30分間2倍にするアプリ内アイテムです。また、「フリーズ」はクイズのコンテンツで連続記録が破れてしまった際、その記録を自動で維持してくれるアイテムです。
月間ボーナスマイルでは毎月の獲得マイルを基準として、
ステータスに応じた分のマイルが付与されます。
現在ではダイアの獲得条件が月間1万マイルと大幅に上昇しているため、こちらを正攻法で狙うのはかなり難しそうですね。尤も、月間の獲得マイルが少なければランク特典の恩恵も小さくなるので、あまり無理に上位ランクを目指す必要はありません。
Miles+
Miles+(又はプレミアムプラン)とは、Milesアプリにおける有料プランのことです。費用として月額税込790円又は年額税込7,900円が発生しますが、一部サービスの提供条件が優遇されますよ。
Miles+による優遇サービス
- ダイヤステータスを無条件で適用
- アプリに広告が表示されなくなる
- 移動による獲得マイルが自動で付与される
- アプリに長期間アクセスしなかった場合でもマイルの減算無し
- データ共有無しで移動マイルが確定15マイル付与
- 一度に15マイル以上移動した分は50マイルまで加算対象
- 50マイルを超過した分も0.1倍の倍率で加算対象
- 移動によるマイルの獲得上限が1日20回までに緩和
- 30日前までの移動履歴が閲覧可能
- ギフトカードの交換制限が週2回までに緩和
Miles+は現在でもサービス内容を模索している部分があり、
会費や特典等が変更されることも多いのでお知らせをしっかりと確認しましょう。
1日に何度も移動してマイルを獲得出来る方であれば、Miles+のサービスを活用出来るかもしれません。逆に、街中を少し移動する程度では月額料金分を回収することが難しいと思われるので、大抵の方にとっては無料プランでも十分なはずです。
Milesの注意点
アプリの登録名が公開されてしまう
Milesアプリで会員登録をする際には、ユーザーの苗字と名前を設定します。多くの方は本名を登録されることと思いますが、その場合は情報流出の危険性を考えなければなりません。
アプリで貯めたマイルを交換・入札・抽選・寄付で利用した場合、登録名の一部が直近の履歴として表示されているようです。プライバシーを重視する方にとってはかなり不安になってしまう仕様なので、サービスを利用する際は注意しましょう。
寄付の一覧では苗字の部分が省略表記されている様子ですが、
珍しい名前の方は特定されてしまうことも有り得そうですよね。
現在のMilesアプリにはニックネーム機能がありませんが、幸いなことにMilesアカウントでは本人確認等が不要です。登録名の表示がどうしても気になる方は、ユーザー名をニックネームで登録することをご検討ください。
メールアドレスの変更が難しい
現代社会では様々なアカウントサービスが存在していますが、それらを利用していると事情によっては登録メールアドレスに変更が生じることもあります。大抵は設定等でいつでも変更可能となっており、実行すれば即時にアカウントへ反映されますよね。
ですが、Milesの場合は登録メールアドレスを変更するための設定項目が用意されておらず、簡単には変更出来ない仕様となっています。もしアドレス変更の必要が生じた際には、運営のお問い合わせが必要となるので少々手間がかかりますね。
具体的な手続き方法としては、まずホーム画面左上のメニューからお問い合わせを選択し、「問題を報告する」⇒「アカウント設定」⇒「Eメールやアカウント情報の更新」の順にタップします。そうすると入力フォームが開くので、登録メールアドレスを変更したい旨・現在のアドレス・変更希望のアドレスを入力して送信しましょう。
私も実際にメールアドレスを変更してみたので、
よろしければ以下の文章を雛型として参考にしてくださいね。
いつもお世話になっております。
現在アカウントで利用している登録メールアドレスの変更をお願い致します。
現在のアドレス:
変更希望アドレス:
お手数お掛けしますが、何卒よろしくお願い致します。
お問い合わせの送信後、しばらくすると手続き開始のメールが変更希望アドレス宛に送信されるはずです。その文中にはリクエストコードが記載されているので、鍵括弧内の文章全てを新規メールの件名と本文にコピペした上で指定されたアドレス宛に送信しましょう。
これによってメールアドレスの認証が完了するので、少し待つとアカウント情報の登録アドレスが更新されます。最後にアプリを一度ログアウトして、再ログインの際に「パスワードをお忘れですか?」をタップしてパスワード再設定を行えば完了です。
これからのMilesに期待すること
Milesは2021年10月に日本版が登場して以来様々な変化を辿っており、最近では正直サービスの縮小も目立つようになりました。それでもマイルが還元されるだけ良いと言えばそれまでですが、せめて特典の在庫をもう少し確保しておいて欲しいところですね。
それ以外にはアカウント設定関連で不足している部分が目立ち、特に登録メールアドレスの変更方法の仕様はかなり不便です。これはアカウントサービスとしての基本的な部分だと思うので、アカウント設定でいつでも変更出来るようにして欲しいですね。
また、個人的にはアプリの登録情報に「ニックネーム」を追加して欲しいですね。一部とはいえ本名が公開されてしまうことにはどうしても抵抗感があるので、トレンド等で表示するための名前を個別に設定出来れば嬉しく思います。
まとめ
Milesは普段の通勤・通学をお得に変えてくれるサービスであり、基本的には登録するだけでもお得なアプリと言えます。マイルはクイズ等のコンテンツで貯めることも出来るので、スキマ時間のポイ活として使うことも出来ます。
ただし、現在では在庫の関係でマイルの交換が難しくなっていることを始め、利用する上で注意すべき点も多いサービスとなっています。また、一部にはサービス内容や文化的な価値観が日本にあまり合っていないと感じることもあるので、今後の改善にも期待したいところですね。
Milesに興味のある方は、お気軽にアプリをダウンロードしてくださいね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
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