ブランドカードは技術の進歩と共に変化を続けており、近年では非接触決済も行えるようになっています。海外では広く利用されている決済手段であり、国内でも普及し始めていますね。
最近は公共交通機関でも対応を始めていますが、それは決済プラットフォームの手助けがあってこそです。この動向によってはお得さにも影響があるので、情報をチェックしてみましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“日本に広がる「クレカでタッチ乗車」 鍵は“柔軟な割引””(Impress Watchより)
現在の公共交通機関におけるキャッシュレス決済と言えば、Suicaに代表されるIC型電子マネーが主流です。ですが、ここ最近ではブランドカードの非接触決済(NFC Pay)やコード決済にも対応し始めています。
NFC Payは特に導入が進められており、
これからの社会で大きな役割を持ちそうですね。
この流れを支えている要素の1つは、決済プラットフォーム「stera」及び交通機関向けの「stera transit」です。これは三井住友カード、GMOペイメント・ゲートウェイ、VISAの提携によって開発され、現在多くの公共交通機関が導入しています。
stera transitについては将来的な開発計画も進められており、例えばより多くの非接触決済への対応が予定されています。現在使えるのは「VISAのタッチ決済」のみですが、2023年3月までに他の国際ブランドが提供する非接触決済にも対応するそうです。
また、運賃の割引や地域と連動した特典の付与といったサービスを実現する新機能の開発が進められています。他にも乗降データと地域の購買データを分析し、観光戦略に活かせるサービスを開発しているようです。
単なる決済プラットフォームに留まらず、
地域の活性化にも繋がりそうですね。
国内ではNFC Payに対応したブランドカードが増えている上に、NFC Payは事前のチャージが必要無く導入しやすい利点を持っています。NFC Payは海外の公共交通機関でも多く導入されており、国内でも勢いが強まっていくことが予想されています。
筆者の感想
NFC Payのサービスはカード発行元に依存していますが、stera transitでは付加価値を付けて使いやすくすることにも繋がりそうですね。言ってしまえば、steraの計画によって将来的なNFC Payのお得さが変わって来るので、こちらにも注目して行きましょう。
国内ではVISAのタッチ決済が加盟店の獲得に成功していますが、その他の国際ブランドについてはあまり普及が進んでいません。将来的に様々なブランドで使えるようになれば、steraはそれらが普及する切っ掛けになるかもしれませんね。
NFC Payはカードへの搭載コストが少ないことも特徴なので、
使う機会が無いだけで対応カードは持っているという方も多いはずです。
また、元々導入されている交通系IC型電子マネーとの比較として、決済速度の差が気になる方は多いようですね。決済速度の違いは通常の支払いであればほぼ意味がありませんが、通勤ラッシュに代表される国内の交通事情には必要とされて来ました。
公共交通機関はNFC Payの導入を進めていますが、これは利用者の選択肢を増やすものであり完全に移行することは無いようです。どちらの決済手段にもメリットがあるため、生活様式に合わせたものを使うようにしましょう。
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