ブランドカードは現在様々な会社から提供されており、サービスの内容や性質も多様になっています。昨今の状況ではセキュリティの強さも重視して選択したいところですが、その情報を得ることはちょっと難しかったりしますよね。
カード会社のJCBはIWIと協業し、不正利用対策の推進に向けた仕組みの構築を始めました。ブランドカードを使う上では避けて通れない話題でもあるので、一緒に情報をチェックして行きましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“JCB、業界初の横断的なクレカ不正利用対策に向けIWIと協業“(Impress Watchより)
インテリジェントウェイブ(IWI)はシステム開発を行う会社であり、主にカード決済システム等の金融関連システムを構築しています。また、情報セキュリティ対策に関する商品も取り扱っており、金融事業の様々な場面で活躍していますね。
JCBはIWIはカード業界全体の不正利用対策を推進するため、その仕組みの構築に向けて協業のための基本合意書を締結しました。参加企業へJCBやIWIのシステム提供することは勿論として、業界全体で不正利用対策の仕組みや検知ルール等のノウハウの共有を目指しています。
JCBとIWIが持つそれぞれの強みを活かすことで、
業界を網羅的にサポート出来ることから協業が行われたそうです。
この仕組みは2023年度中の実現化を目指し、IWIのシステムを導入しているカード会社から展開を始めることを予定しています。また、この仕組みはJCBに限らず他のブランドでも提供し、不正利用という業界全体の問題にカード会社各社と協力して対応するそうです。
経済産業省も「クレジットカードシステムのセキュリティ対策の更なる強化に向けた方向性」を公表しており、官民一体となった取り組みを宣言しています。こちらでは各社の不正利用検知システムやノウハウ等の共有化を目的としており、より高度な不正検知の実現を目指しています。
筆者の感想
2021年のクレジットカード不正利用被害額は330億円に上り、統計を開始して以降の過去最悪となったそうです。現在ではキャッシュレス決済が推進されていますが、そのためには不正利用対策が必須ですね。
最近でも様々な決済会社がセキュリティ強化に向けて活動していますが、JCBとIWIの協業には心強いものがあります。展開の開始も意外と近い内に行われる予定となっているので、期待も大きいですね。
ブランドカードの不正利用対策を考えた場合、
個人的にはクレジットカード以外についても強化して欲しいところです。
クレジットカードでは一般的に決済のモニタリング等が行われていますが、ブランドプリペイドカードではそれらの情報が不明なことも多いですよね。これらは決済一時停止設定等のセキュリティ設定も可能ですが、根本の不正利用対策も必要となるはずです。
今回の協業によって仕組みが完成した際には、クレジットカード以外のブランドカードについても提供範囲に入れば嬉しいですね。個人的な願望でしかないと言われればそれまでですが、こちらについても期待したいところです。
コメント