現在の様々な銀行ではネットバンキングが提供されており、いつでも各種申請や振込等を行うことが出来ます。近年では夜遅くや休日に振込をしてもリアルタイムで完了しますが、これを支えているのが全銀ネットです。
全銀ネットが運営する全銀システムについて、今回その参加資格が拡大することが発表されました。これは様々な方に影響があることなので、しっかりと情報をチェックして行きましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“全銀システム参加資格拡大の決定について“(全銀ネットより)
全銀システムとは、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が運営する振込処理のシステムのことです。接続している銀行間ではオンライン・リアルタイムでの振込が可能となるので、現代では欠かせないシステムとなっていますね。
全銀ネットはこの全銀システムについて、関係当局の許可を得ることが出来れば10月を目途に参加資格を資金移動業者へ拡大することを発表しました。全銀ネットへの加盟申請から接続開始までは14カ月程かかる見込みなので、実際の運用は早くても来年末になりそうですね。
資金移動業者には多くの決済サービスも含まれており、
コード決済アプリ等も参加資格を得ることになります。
この計画が実現すれば、銀行口座と送金アカウント間における直接且つ相互の送金が可能となります。また、異なる送金サービスのアカウント間でも送金が行えるようになるため、サービスの利便性が大きく上がりそうですね。
全銀システムはコストの少なさも特徴であり、決済サービスでは入金や出金等の手数料負担が減少することにも繋がります。これによって日本のキャッシュレス化に大きく寄与することにもなるため、拡大に期待が持たれているようです。
筆者の感想
今回の計画が実現すれば、様々な決済サービスで利便性が大きく向上することになります。特に他サービス間での送金が可能なことは革新的と言えるので、これが広がれば嬉しいですね。
サークルの資金集めや割り勘等の場面でも、
同じサービスを使っていないために送金出来ない問題が解決しそうですね。
また、業者の参加要件としては純資産額が負の値でないことや、法規の順守や適切な業務運営体制も必要となっています。これは少々変わった視点ではあるのですが、参加事業者であることは安全性の指標になるかもしれません。
決済サービスの送金と言えば、今回の計画は給与のデジタル払いの話題とも大きく関係していそうですね。給与のデジタル払いには最低限月間1回の無料出金が可能となる方針ですが、関係企業は全銀システムへ参加することによって対応しやすくなるはずです。
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