現代社会においてキャッシュレス決済は欠かせませんが、国内サービスの多くはオンライン環境下でデータのやり取りを行っています。もし災害等の理由でインターネットが使用不可能となれば支払いが出来なくなるので、国内のキャッシュレス化を目指す上での大きな課題と言えますね。
この問題については様々な対策が存在していますが、現在ではマイナンバーカードを使った解決方法も模索されているようです。これからいざというときに使うこととなるかもしれないので、興味があれば一緒に情報をチェックして行きましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“災害時にマイナンバーカードでキャッシュレス決済 横須賀市やJCB“(Impress Watchより)
神奈川県横須賀市、JCB、トッパン・フォームズは2023年3月11日から、マイナンバーカードを活用したキャッシュレス決済システムの実証実験を開始します。これは災害等による大規模な通信障害や電源途絶を想定したもので、オフライン環境下で現金が無くてもお買い物が出来るようになります。
マイナンバーカードのICチップには空き領域が用意されており、そちらにアプリケーションを搭載することで機能を追加することが出来ます。今回の実証実験においては、この「マイナンバーカードアプリケーション搭載システム」を活用するそうです。
実証実験は横須賀市内の店舗で順次行われ、
マイナンバーカードはテスト用のものが用いられる様子です。
また、この実証実験の結果は平時での活用も考えられており、自治体のポイント・クーポン事業や支援事業等にも使われるそうです。トッパン・フォームズは利便性と安全性の高い決済システムを実現することで、マイナンバーカードの促進・地域活性化・自治体業務効率化へ貢献するとしています。
筆者の感想
キャッシュレス決済が進む現代では現金を持ち歩かずにいることも増えましたが、いざという時の事を考えるとお財布を空にするというわけには中々行きませんよね。国内のキャッシュレス化を目指す上では、オフライン決済の方法を模索することは必須と言えます。
災害時には何が起こるか分からないので、マイナンバーカードの活用も手段の1つとして考えれば悪くないのかもしれませんね。ただし、これが実現した際にはマイナンバーカードにより高い安全性が求められるので、そちらの対策も考えて行かなければならないはずです。
計画では地域サービスとしての使い方も想定されている様子なので、
紛失・盗難を想定して簡単に一時停止出来る機能も欲しいところですね。
ちなみに、現在でも一部の決済サービス及び状況であれば、災害時でもキャッシュレス決済に対応出来る様子です。例えば、コード決済のMPM方式(店頭に設置されたQRコードを読み取るタイプ)はスマホで通信を行うため、基地局の非常用バッテリーが途切れない限りでは支払いが出来るそうですよ。
また、一部のIC型電子マネーではICチップ内に残高情報を保持しているため、状況によってはオフライン決済が出来る可能性もあるそうです。キャッシュレス決済ではブランドカードが注目されがちですが、これらのサービスが今後災害対策に力を入れることにも期待したいですね。
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