ブランドカードには様々なセキュリティ対策がありますが、ネット加盟店において重要となるのが3Dセキュアです。近年では強化された3Dセキュア2.0も登場しており、これに対応しているか否かはかなり重要となるはずです。
経済産業省も3Dセキュアについては積極的で、10月11日にはそのための方針を提言しています。これからのネットショッピングに大きく影響があることなので、一緒にチェックして行きましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“経済産業省、国内全ECサイトに3Dセキュア2.0導入を義務化へ まずはカード会社の体制を整備“(日本ネット経済新聞(dmenuニュース)より)
“第3回 クレジットカード決済システムのセキュリティ対策強化検討会“(経済産業省より)
3Dセキュアはブランドカードにおけるセキュリティ機能の1つであり、ECサイト等のネット決済で利用されています。決済時にパスワード等で本人認証を行い、それが通らなければ支払いが成立しないので不正利用防止に役立ちますね。
この新しいバージョンとして3Dセキュア2.0(EMV 3Dセキュア)も登場しており、例えばリスクベース認証(不正の可能性が低い場合に認証をスキップする)が可能となっています。他にもワンタイムパスワードの標準化やスマホ認証への対応等、利用しやすくなる仕組みが整えられていますね。
3Dセキュアの認証方式はカード毎に異なるので、
契約した際は必ず確認するようにしてくださいね。
経済産業省は10月11日に開催された会合で、ブランドカードのネット加盟店で3Dセキュア2.0の導入を義務化する方針を提言しました。今後はカード会社が導入に向けた環境の整備を進め、2025年には全ECサイトへの導入を目指すとしています。
2021年のブランドカードにおける不正利用被害額は330億円を超えており、かなり深刻な問題となっています。従来の3Dセキュアでは「カゴ落ち」のリスクを忌避して導入を見送る事業者も多かった様子ですが、3Dセキュア2.0ではその問題も改善されるので普及が期待されていますね。
筆者の感想
ブランドカードを利用する上で不正利用は心配事の1つであり、特にネット加盟店ではそのリスクが大きくなります。これから3Dセキュアの義務化に向けて進んで行けば、ネットショッピングの安全性が高まりますね。
3Dセキュア2.0であればリスクベース認証が出来るので、決済時の煩わしさも軽減されるはずです。ユーザー側の負担もあまりかからない仕組みなので、積極的に導入を進めて欲しいですね。
現在では3Dセキュアに対応したECサイトも増えて来ていますが、
大手では未導入のところも多いのでこれからに期待しましょう。
この話題に関連して気になるところは、一部ブランドプリペイドカードの動向です。ブランドプリペイドカードには3Dセキュアに対応していないサービスも多いので、このまま進むとそれらのカードはECサイトで使えなくなってしまいます。
現在3Dセキュアに対応していないブランドプリペイドカードでは、速やかに導入を決定する必要がありそうですね。該当のサービスではそれを含めた様々な変化が訪れる可能性もあるので、期待して待つことにしましょう。
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