現代社会ではキャッシュレス決済の活用が重要ですが、その中で気になるのはセキュリティについてです。不正利用の手口は年々巧妙化を続けており、それに対抗するためにも最新のセキュリティ情報はチェックして行きたいですね。
ICカードはそのようなセキュリティの一種ですが、今回はそれが強化されたシステムの開発が発表されました。まだ実際の提供開始には時間のかかる技術ですが、将来的な期待も込めて情報をチェックして行きましょう。
概要
今回取扱うトピックはこちらです。
“「量子コンピューターでも解読困難な暗号」搭載のICカード、凸版印刷とNICTが「PQC CARD」を世界で初めて開発“(INTERNET Watchより)
凸版印刷株式会社と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は今月24日、耐量子計算機暗号(PQC)を搭載したICカード「PQC CARD」の開発を発表しました。2025年には医療や金融の用途で限定的な実用化を、2030年には本格的な提供開始を目指しています。
量子コンピューターは問題を解く性能が高く、従来の決済サービスや電子申請等のセキュリティが容易に突破される可能性があります。PQC CARDは量子コンピューターでも解読困難な仕組みであり、情報社会を維持するために移行準備が進められていました。
難しい技術的な話はともかくとして、
要はセキュリティがすごく向上するということですね。
PQC CARDは従来のICカードリーダー/ライター及び通信システムをそのまま使うことが可能で、認証スピード等のパフォーマンスも良好とのことです。また、凸版印刷とNICTはこれからも高秘匿情報を安心に運用出来る、量子セキュアクラウド技術の実用化に向けて取り組むそうです。
筆者の感想
セキュリティはキャッシュレス決済においても重要であり、情報の秘匿性を高めなければ不正利用に繋がってしまいます。現在のブランドカードではICカードが導入されていますが、その安全性もずっと続くわけではありません。
キャッシュレス決済の安全性を確保し続けるためには、時代に合わせた新しいセキュリティシステムを継続的に導入しなければなりません。今回のPQC CARDもその一環であり、開発の取り組みは応援して行きたいですね。
近年ではカードの不正利用件数が増えていると言われているので、
様々な視点によってセキュリティが向上するのは嬉しいですね。
実際に決済サービスで提供開始されるのは先の話になりそうですが、こちらについても期待して待ちたいところですね。また、PQC CARDの開発を行っているのは国内の団体ということで、日本の技術的な発展のためにも応援したいですね。
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