Colabo問題は現在の日本において大きな話題の1つとなっており、年をまたいでもその勢いは増し続けています。現在では都議会や国会の議員も参加し始め、東京都への働きかけも含めて追及が行われている様子です。
東京都に対しては住民監査請求も行われていましたが、その請求が認容されたことで世間にも様々な影響があったようです。ただし、請求結果には理解し難い部分があったことも事実なので、それらも含めて一緒に情報をチェックして行きましょう。
概要

今回取扱うトピックはこちらです。
“住民監査請求結果(令和4年受付分)“(東京都監査事務局より)
女性支援団体「Colabo」には不正会計を始めとした様々な疑惑が浮上しており、「暇空茜(暇な空白)」という有志の方が中心となって追及を続けています。集合知により様々な情報が集まった結果、現在では女性支援事業全体や男女共同参画そのものにまで広がる大疑獄へと発展している様子です。
有志の方は東京都に対する住民監査請求も行っており、その結果請求内容が認容されました。監査対象局である福祉保健局には今年の2月末までに、Colaboに係る経費の再調査及び特定、委託費の過払いが認められた場合の返還請求等の措置を行うことが命じられています。

この件は厚生労働大臣にも認識されており、
再調査の結果を踏まえて対策を取る考えを明示しています。
今までは草の根で追及されていたColabo問題ですが、今回の住民監査請求の結果を受けて大手メディアも取り上げ始めています。ただし、Colabo問題を取り上げる姿勢はメディアによって様々であり、一部にはColaboの主張のみを報じる偏向的なメディアもある様子です。
また、Colaboは神奈川県の川崎市や横浜市等からも委託を受けていたらしく、現在ではそちらに関連した不正会計及び公金不正受給の疑惑も新たに浮上しています。Colabo問題は当初に想像されていたよりもかなり根深い問題のようで、今後も怒涛の展開が訪れるかもしれませんね。
請求結果の不審な点と「表3」

住民監査請求自体は認容されましたが、その請求結果を確認するとかなり不審な点が目立つものとなっています。真面目に読むと頭が痛くなるかもしれませんが、ちょっとだけ触れてみましょう。
有志の方は以前に東京都への公文書開示請求を行い、Colaboが都に提出した事業計画書と実施状況報告書を入手しています。これとColaboが公開している活動報告書を比較し、それらを基に住民監査請求を行っていました。
ですが、監査委員はColaboの帳簿や領収証その他記録を調査したとして、監査請求について新たなデータ(通称:表3)を提示します。そして、有志の方の請求内容については「表3に照らせば問題無い」という旨の判断を連発し、人件費に関する主張を除きほとんどを棄却してしまいました。

有志の方はこの請求結果に納得していないようで、
今年1月中に住民訴訟を提起すると宣言しています。
その一方で、表3のために調査した領収証等の関係帳簿自体に様々な疑義があり、経費の計上方法に様々な不適切な箇所が見つかったそうです。中には女性支援と無関係の費用が経費として計上されていた箇所もあったようで、それらの限りで住民監査請求を認容するという結果となっています。
筆者の感想

現在ではColabo問題が多くの方々に認識され始めており、疑惑への追及も日増しに規模が大きくなっていますね。今回は住民監査請求がやっと認容されましたが、有志の方は気を緩めずに追及を続けて行く様子です。
監査委員が表3を後出ししたことも不審ではあるのですが、表3が正しいとすると「Colaboが都へ提出した書類や一般への報告は全て虚偽である」ことになります。筆者からすればそれ自体が大問題だと感じるのですが、都の担当者は果たしてこれで納得しているのでしょうか。

例えどのような理由があったとしても、
行政の委託事業にはもっと厳正な審査が必要ですね。
また、住民監査請求で新たに明かされた領収証等の疑義についてですが、給食費として高級レストランの料金を計上していたり、宿泊支援費として都外遠隔地での宿泊代が計上されていたそうです。Colaboは公金によって運営されている団体であり、もし納めた税金がそれらの豪遊や政治活動に使われていたとすれば都民や国民の怒りは必然と言えます。
Colabo問題を大手メディアが取り上げ始めたことにより、疑惑への追及はこれから更に激しくなるかもしれません。ですが、Colaboを含む女性支援事業の疑惑を追及するに当たっては、冷静さを欠くことなく着実に情報をチェックして行きましょうね。
コメント