現在は様々なブランドプリペイドカードが提供されていますが、その中でもi2i Pointカードについて知っている方はどれほどいるでしょうか。キャッシュレス決済に詳しい方でも、初めて耳にするサービスかもしれませんね。
当該カードはネット上で確認出来る情報が非常に少なく、更には発行すら困難なので概要が不鮮明です。いったいどのようなサービスが展開されているのか、とても気になりますよね。
今回は、i2i Pointカードの謎について考察していきたいと思います。お得さとは関係が無いかもしれませんが、1つの読み物としてお楽しみください。
目次
サービス概要
i2i Pointカードとは、エムフロとの提携によって三井住友カードが発行するブランドプリペイドカードサービスのことです。予めチャージした残高を利用して、VISAブランドによる決済を行う先払い方式のカードですね。

i2i Pointとは、ポイントサイト「アメフリ」の旧称です。
カード名がややこしいですが、所謂ポイントカードではありません。
カードを発行する場合、18歳以上の方であれば誰でも申込可能です。その際にはアメフリのアカウントを利用する他、アメフリで貯めた1万ポイント(1,000円分)による初回チャージを必要とします。
ポイントサイトについてよく分からないという方は、よろしければこちらをお読みください。
それでは、i2i Pointカードのサービス概要について分かる範囲で見ていきましょう。尚、情報が不鮮明な部分については「不明」と記載していることをご了承ください。
サービス概要 | 適用 | |
---|---|---|
発行会社 | 三井住友カード | |
提携会社 | エムフロ | アメフリの運営会社 |
ブランド | VISA | |
ICチップ | - | |
電子マネー | - | |
発行手数料 | 無料 | |
年会費 | 無料 | |
為替手数料 | 不明 | |
残高上限 | 不明 | |
チャージ方法 | アメフリポイント | 1ポイント=0.1円 |
カード固有ポイント | 1ポイント=5円 | |
不明 | ||
チャージ制限 | 1,000円分~ | アメフリポイント |
カード固有ポイント | ||
チャージ手数料 | 無料 | アメフリポイント |
カード固有ポイント | ||
還元率 | 月間2千円につき1ポイント | 0.25% |
還元ポイント | カード固有ポイント | |
3Dセキュア | 不明 | |
利用制限設定 | 利用停止/解除設定 | |
補償 | 不明 | |
優待 | 不明 |
アメフリ

アメフリとは、エムフロが運営しているポイントサイトのことです。サイト内に提示された広告を利用したユーザーに対して、広告料の一部を換金性の高い独自ポイントとして山分けするサービスですね。

エムフロ傘下のサービスと言えば、
イーストビーム提供のゲーム攻略情報サイト「Wazap!(ワザップ)」が有名です。
理由は勿論、お分かりですね?
アメフリポイントは概ね10ポイント=1円の価値を持ち、銀行口座への出金や共通ポイント等に交換することが可能です。アメフリ経由で開設したPayPay銀行口座への出金であれば、毎月+50円が増額されるのでおススメですよ。
アメフリアカウントは誰でも取得可能ですが、問題はi2i Pointカードへの初回チャージです。アメフリポイントを1万ポイント貯めなければ発行すら出来ないので、中々ハードルが高いカードとなっていますね。
三井住友プリペイド会員ページ

i2i Pointカードに関する設定やチャージ、利用明細や残高照会等については三井住友プリペイドカードの会員専用ページから行います。こちらからは暗証番号設定や決済一時停止/再開設定も可能なので、カードを持っている場合は必須のサービスですね。
サービスとしては三井住友プリペイドカード内である程度共通なので、利用可能な設定についても予測出来るかもしれませんね。
提供されている可能性が高いサービス
i2i Pointカードは三井住友カードが発行しており、三井住友プリペイドにはある程度共通のサービスが存在します。それらはi2i Pointカードにも適用される可能性が高いので、ある程度はサービスの予測をすることも可能ですね。
それでは、三井住友プリペイド共通のサービスについて見ていきましょう。
サービス概要 | 摘要 | |
---|---|---|
チャージ方法 | ブランドカード | VISA |
Mastercard | ||
ネットバンキング | ||
コンビニ店頭 | ||
チャージ手数料 | 無料 | コンビニ店頭 |
VJAグループ発行カード | ||
186円+税 | ブランドカード | |
ネットバンキング | ||
補償 | 不正利用補償 | 発生から60日までの申請 によって補償される |
チャージについて

チャージに関して共通しているのは、主に方法や手数料についてですね。大抵はVISA・Mastercardブランドのみが使え、チャージ用カードの設定には3Dセキュア認証が必要です。
通常のブランドカードでチャージすると186円+税の手数料が発生しますが、VJAグループ発行カードを利用すると手数料が無料化します。ただし、多くのVJAグループ発行カードは三井住友プリペイドカードをポイント還元対象外に指定しているので覚えておきましょう。

一部の提携カードで提携先のポイントが還元対象となっている場合、
手数料無料且つポイント還元が適用される可能性が残っています。
また、アメフリの最大ポイント交換依頼数が50万ポイントであることも予想の材料として使えそうです。ポイントチャージ上限については、5万円分となっている可能性が非常に高いですね。
決済サービスとの併用について

三井住友プリペイドカード全体の仕様として、他の決済サービスとの相性が悪いことが挙げられます。電子マネーやブランドプリペイドカード等へのチャージは勿論として、コード決済やウォレットサービス等でも一部の例外を除いてまず使えません。

規制を逃れているサービスがあったとしても、
いつかは塞がれるものと考えておきましょう。
i2i Pointカードは三井住友カードが発行しているので、これらの規制が適用されている可能性は高いですね。カードの使い道は少々限られてしまうので、サービスとしての使いにくさを感じるかもしれません。
セキュリティ

三井住友カードは日本における最大手の決済企業であり、発行されるカードの信頼性も非常に高いですね。クレジットカードでは24時間体制で不正利用検知システムが稼働しており、i2i Pointカードにおいても同様のシステムが働いている可能性は高いですね。
また、三井住友プリペイドでは一部のカードを除いて不正利用補償が制度化されています。対象となるのは申請日の60日前までの被害であり、カード毎の専用窓口に申請を行う様子です。

不正利用補償対象外カードは特殊なものだけなので、
こちらでも適用される可能性は非常に高いですね。
不明なサービス概要
為替手数料

三井住友プリペイドの多くでは為替換算処理が可能ですが、為替手数料はカード毎に異なります。法則性についても確認出来ないので、サービス内容を断定することは出来ませんね。
為替手数料に関しては概ね高めに設定されており、最も高い場合は4.7%も発生します。また、一部では海外加盟店での利用自体が不可能なカードも提供されているようです。

為替手数料については大抵の場合で他に良いカードがあるので、
i2i Pointカードでの海外決済は考えなくても良いでしょうね。
チャージや残高の上限及び下限

三井住友プリペイドカードはチャージ上限の規約もばらばらで、一律なものとして断定は出来ません。これに加えて、下限についても500円のものや3,000円のもの等があるので、こちらも断定することは出来そうにありませんね。
また、三井住友プリペイドカードは残高上限についてもバラバラで、2万円から30万円まで様々です。更に、この上限金額分を1度にチャージ可能か否かもカードによって異なります。

要するに、
分からないということですね。
3Dセキュア

3Dセキュアとは、ネット決済で利用可能なセキュリティサービスのことです。3Dセキュアの対応店舗でブランドカードを利用すると認証が求められ、それが通るまで決済が行えない仕組みです。

3Dセキュア認証は一部ECサイトでも導入されているので、
対応の有無は意外と重要ですよ。
三井住友カードでは、「Visaプリぺ」と「かぞくのおさいふ」以外のカードで3Dセキュアを利用可能です。全てパスワード方式が採用されており、個別に設定したパスワードやウェブサービスのログインパスワードが使われています。
i2i Pointカードの商品説明ページではマイページの用途が列挙されているのですが、3Dセキュアについては言及されていません。対応状況については不明ですが、可能性は残っていますね。
Apple Pay/Google Pay

おサイフケータイに対応したスマホでは、Apple PayやGoogle Payのような決済手段を管理するサービスが提供されています。これらに決済方法を登録することで、主に非接触決済が可能となるので重宝しますよね。
Apple PayやGoogle Payでは、三井住友カードが登録可能とされています。ただしすべてのカードが対応しているわけではなく、発行元の判断により非対応とされることもあるようです。

三井住友プリペイドカードの場合、
サービスへの対応は個別判断されています。
通常、Apple PayやGoogle Payに対応しているカードは個別にその旨が記載されます。i2i Pointカードにはそれが無いため、対応している可能性は低そうですね。
お得さについて

i2i Pointカードは還元率が0.25%ということで、ポイント還元は控えめです。同じ三井住友カードでもこれと同じ還元率のカードや、これ以上にお得な0.5%還元のカードも提供されています。
アメフリのポイント交換先としても、あまりお得とは言えませんね。アメフリには他にお得な交換先がいくつか用意されており、いずれも遥かにハードルが低いためチャージ利用は選択肢に入りません。

発行難易度には見合わないサービスなので、
あまり発行する気にはなりませんね。
これからのi2i Pointカードに期待すること

もしエムフロさんがi2i Pointカードを活かしたいと今でもお考えであれば、何かしらのお得なサービスを提供して欲しいですね。アメフリのブランドカードということで、ポイントサイトらしいサービスがあれば注目するかもしれません。
例えば、実店舗利用で広告経由が可能となるサービスはいかがでしょうか。もしくは特定商品の購入した際、自動でテンタメ等の還元サービスが適用されると良いかもしれません。
これであれば決済手数料に頼らないポイント還元が可能なため、他社には真似出来ないサービスを提供出来るはずです。サービスの維持が更に難しくなるかもしれませんが、使いやすいサービスを目指して欲しいですね。
まとめ
i2i Pointカードは、ポイントサイトと提携した珍しいブランドプリペイドカードですね。ただし、確認可能な規約を考察した限りではあまりおすすめ出来るサービスとは言えません。
還元率の低さ等も原因ですが、それ以前に発行難易度が高過ぎます。これではあまり話題にならなくて当然なので、エムフロさんにはこれらを払拭するようなサービス展開に期待したいですね。
お得さとしてはあまり有意義なお話ではありませんでしたが、i2i Pointカードが興味深いカードであることは確かです。また謎の多いカードが登場した際には、一緒に考察しましょうね。

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