【不正】Kyash「イマすぐ入金」の悪用事件とサービス自体の課題

経済

Kyashは便利なブランドプリペイドカードを提供していますが、サービスにはいくつかの問題があることも事実です。特に批判の対象となっているのが、暴利のキャッシングで知られている「イマすぐ入金」です。

このイマすぐ入金ですが、その仕様を悪用されて不正利用が発生しました。一方で、サービス自体の問題点についてもよく考える必要がある事件なので、事件の詳しい背景をチェックしておきたいところですね。

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概要

今回取扱うトピックはこちらです。

Kyashはスマホアプリとして提供されているウォレットサービスであり、こちらではウォレット残高を使ったブランドプリペイドカードも提供されています。残高の入金にはブランドカード等の様々な方法が使えますが、その内の1つが「イマすぐ入金」です。

イマすぐ入金は所謂キャッシングサービスであり、申請すると一定の残高がウォレットに入金されます。イマすぐ入金による残高はカード払いのみ利用可能で、利用日の翌月末が返済期限となっています。

カノケイト
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このような形態のキャッシングサービスは意外と多く、

バンドルカードを始め様々なカードで提供されています。

警視庁は7月20日、このイマすぐ入金の返済をしなかったとして、中国人ら4人を詐欺容疑で逮捕しました。イマすぐ入金は1度に3,000円から5万円までの範囲で行われますが、被疑者はアカウントを複数登録して約30万円を詐取したということです。

Kyashはアカウントの登録に携帯電話番号が必要ですが、被疑者は登録用に複数の電話番号を取得していました。また、イマすぐ入金では本人確認を不要としており、その緩い仕様から悪用を行ったようですね。

カノケイト
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イマすぐ入金の形式は「CNPL」と言うらしく、

Kyashでの提供事業者はアイフル系のAGミライバライです。

通常のキャッシングサービスは銀行法や貸金業で規制されていますが、イマすぐ入金では入金残高を「品物」と見立てることで回避しているそうです。また、後払いについても割賦販売法の規制が存在しますが、返済期間を2か月以内にすると法規制の対象外になります。

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筆者の感想

イマすぐ入金のようなサービスは借入金に対して高額な手数料が発生することで知られており、それをみなし利息とすると利息制限法の規定を軽く超過するような暴利で提供されています。これらのサービスは非常に悪名高く、当サイトでも何度か取り上げたことがありました。

カノケイト
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何故このようなサービスが許されているのか謎でしたが、

今回取り上げた記事で詳しく解説されているので1度読んでみてくださいね。

このようなサービスはお小遣いが少ない若年層を中心に利用されている他、多重債務者が自転車操業的な使い方をしていることもあるようです。Kyash運営がサービス提供にどれだけ尽力したかは分かりませんが、実情としては碌な使い方がされていません。

イマすぐ入金はユーザーにとって大きなデメリットしかなく、加えて今回のような不正利用まで発生しています。イマすぐ入金には大きなリスクが存在しているので、はっきり言って「イマすぐやめて欲しい」ですね。

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記事では反社会的組織の資金源となる可能性も指摘されており、

単に不正利用事件として見るだけでは不十分ですね。

このようなサービスは様々な法規制を回避した上で成立しているらしいので、今回の事件では立法上の課題も多く抱えていると言えます。政治家にはこの問題を深く認識してもらい、一早く規制を行ってもらいたいところです。

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