三菱UFJ銀行は所謂メガバンクと呼ばれる金融事業者の1つであり、皆様の中にも口座を開設している方は多いはずです。こちらはPontaやdポイントといったポイントサービスにも力を入れているので、お得に銀行を使いたい場合にも重宝しますね。
ですが、ここ最近の三菱UFJ銀行では不祥事や事件等、何かと不安になるような出来事が多く感じます。今回はそれに関連した話題を時系列順に3つ程振り返って行くので、興味があれば一緒に情報をチェックして行きましょう。
顧客情報の無断共有による業務改善命令
証券取引等監視委員会は2024年6月14日、金融庁に対して三菱UFJ銀行と関連の証券2社について行政処分を求める勧告を行いました。金融庁はこれに応じ、同月24日に3社に対する業務改善命令等が行われています。
理由としては主に金融商品取引法における「ファイアウォール規制」の違反が挙げられており、これはグループ会社内で顧客の非公開情報を無断共有することを禁じるものです。3社は法人顧客の情報を繰り返し授受して共有しており、これによって取引の勧誘を行っていたことが明らかになっています。
この事件には会社役員も関わっていたとのことで、
会社としての問題の根深さが垣間見えますね。
多くの法人は銀行からの融資によって経営しているため、その銀行及び系列企業からの誘いにはどうしても断りにくくなります。この事件ではそういった優越的地位を利用した公平性に欠ける行為が問題視され、企業としての順法意識の欠如が指摘されていたようです。
貸金庫の窃盗事件
“三菱UFJ銀、元行員が客の貸金庫から十数億円盗む“(Impress Watchより)
三菱UFJ銀行は2024年11月22日、同行の貸金庫で顧客の資産が窃盗されていたことを発表しました。窃盗は2020年4月から2024年10月31日までの約4年半に渡って行われ、被害者は約60名、被害総額は数十億円とも言われているようです。
被疑者は同行で店頭業務責任者だった従業員であり、現在では練馬支店・玉川支店での被害が確認されています。ちなみに、この被疑者は容疑を認めているようで、事件発覚後の11月14日付で懲戒解雇処分されているようです。
この事件では「盗難被害を訴えても取り合ってもらえなかった」という噂もあり、
そういった銀行側の不誠実さを問題視する声もあるようです。
被害にあった可能性が高い顧客には個別に連絡が行われ、被害が確認された場合には真摯に補償が実施されるそうです。本件は銀行業自体の信頼性を破壊するような大事件であり、原因究明と再発防止は最重要課題と言っても過言では無いでしょうね。
また、現在こちらの詳細はあまり明かされていませんが、2024年12月28日には別の銀行でも貸金庫からの着服があったことが明らかになっています。こちらは三菱UFJ銀行での事件と手口が異なっているとのことで、精密且つ早急に調査しなければ大変なことになりそうです。
サイバー攻撃によるネットバンキング障害
“三菱UFJ、ネットバンキング障害の原因はDDoS攻撃か“(ITmedia NEWSより)
三菱UFJ銀行では2024年12月26日午後3時半頃から、ネットバンキングサービス「三菱UFJダイレクト」に障害が発生してアクセスしにくい状況が発生していました。これは一種のサイバー攻撃によるもので、外部から大量の不正データを送付する「DDoS攻撃」が行われたことが原因とされています。
現在では障害も復旧しており、このサイバー攻撃による顧客情報の流出やウイルス被害等は無いとされています。また、同日にはJALも同様のサイバー攻撃を受けてインターネット機器に障害が発生しており、海外から日本のインフラを狙って攻撃が行われた可能性も高そうです。
この事件は三菱UFJ銀行が直接的に悪いわけでは無いですが、
どうしても不安になってしまいますよね。
現在の国際情勢はかなり不安定な部分が多く、日本に関しても中国やロシアの脅威が日増しに強くなっています。三菱UFJ銀行には適切な事業運営を行う他にも、今回のようなサイバー攻撃に対する更なるセキュリティ強化を図って欲しいところですね。
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